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「……うん、いいよ。話して」 元々京子の悩みを受け止めるのが目的だった。 どんな話をされたとしても覚悟は出来ている。 「わたしさ、あかりに嫉妬してたんだよ」 京子は直球で抱えていた悩みを打ち明けた。 その直球ぶりに結衣とちなつは顔をひきつらせる。 「あ、あいつストレートに言い過ぎだろ……」 「これであかりちゃんがショック受けたら……」 「んん〜……そうでもないみたいだよ」 櫻子が目を細めてあかりを見る。 彼女は真剣な表情で京子の話を聞き入れていた。 「初めてあかりに嫉妬したのは準決勝でUちゃんと戦った時だよ……」 準決勝と聞いてUの眉がピクリと動く。 「あの時……あかりはUちゃんの動きを読んで対処してたじゃん。どんどん予測を破ってくるUちゃんとの戦いを楽しいって言ってたよね。わたしは、自分があかりに操られているような気がして面白くなかったんだ……」 (あの時。私に挑んできてたのはあかりちゃんだったんだ)
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