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ヴァルバトーゼ「さて、別行動を取ったわけだか」 ヴァルバトーゼ「フェンリッヒ、聞いてもらいたいことがある」 フェンリッヒ「はい。何でしょう」 ヴァルバトーゼ「実は、俺はあの八牧という男と優樹という女を知っている」 フェンリッヒ「は?」 ヴァルバトーゼ「俺がおまえを従者として迎えるよりも以前からの知人に、シームルグ――今は大田真章だったか。とにかく、そういう名前の男がいる」 ヴァルバトーゼ「長い間疎遠だったのだが、 ついこのあいだ、大田から連絡があったのだ」 ヴァルバトーゼ「『もし僕の死んだ友人に会うことがあったら、仲良くしてほしい』と」 ヴァルバトーゼ「話題から脱線を繰り返して延々と喋るあの男が、要点だけを伝えてきたことに、ただならぬ雰囲気を覚えてな。友人の特徴を聞いた上で約束した」 ヴァルバトーゼ「ラハールに協力すると約束したのは、優樹と八牧に接する機会を得るためでもあったのだ。そこを理解してほしい」 フェンリッヒ「それはわかりましたが……閣下、何故そのことをあの二人に説明なさらないのですか?」 ヴァルバトーゼ「大田に口止めされたのだ。イワシ10匹で」 フェンリッヒ「安っ!?」ガビーン
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