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恭介「……ごめん。もう大丈夫」グスッ ほむら「謝る必要は無いわ」 ハル「そうだよ」 恭介「…あのさ、実は僕、お医者さんに言われちゃったんだ。『現代の医学でその腕は治らない。諦めた方がいい』って」 さやか(!!) 恭介「…ハルちゃんは、どうして左腕を諦めたの?」 ハル「…わたしの友達を助けるには、これしかなかったから」 ほむら(…え? この前は、『左腕と一緒に友達を失った』って…) ハル「言っても信じてもらえないかもしれないけど、言うね」 ハル「わたしが前に住んでいた田舎の山には、大きな蜘蛛みたいなおばけが住んでいた」 ハル「わたしの友達――ユイはそいつに殺されて、それだけじゃなくて、そいつはユイを使ってわたしまで殺そうとした」 ハル「それが、あいつにとっての『遊び』だったから」 ハル「わたしは、このハサミであいつの糸を切って、あいつを穴の底に落とした。そしたらあいつは、今度はわたしを糸で捕まえて、ユイを操ってわたしを殺そうとした」 ハル「糸はわたしの左腕に巻き付いていた。もう――」 ハル「ユイとわたしが助かる方法は、『わたしの左腕ごと、ユイとわたしの縁を切る』しかなかった…」 ハル「だから、コトワリさまに――」
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