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「やったぁ〜! やったよみんなぁ〜」 子供のようにピョンピョンと飛び跳ねてピースサインを送る真愛。一番最初に自分達が活躍出来て嬉しいようだ。 「い、1番ですか……まさか最初だなんて、緊張してきました……」 「はは、大丈夫だよ。いつも通りやればいいだけだよ。頑張って行こうね」 早速自分達の出番が来ると思うとアーシェは緊張してしまう。そんな彼女の緊張を和らげるように、かおるこはアーシェの肩に手を置いて優しく声をかけた。 その声を聞いてか、アーシェの緊張が和らいだ。 「ありがとうございます。かおるこ先輩……元気もらいました」 「緊張が和らいだようで何よりだよ」 かおるこはにっこりと笑った。くじを引き終えた真愛が皆の元へ戻ってくる。 「ただいま〜」 「お帰り姉ちゃん。へへ、1番とはやってくれるじゃねえか」 「えへへ〜。ありがとう〜」 真愛がにんまりと笑った。 『それでは、他のチームの方もくじを引いてくださーい!』 その後も順番にくじ引きが行われる。順調に進んでいきトーナメント表が完成した。 開催式が終わり、自分達の出番が来るまでそれぞれのチームは用意された個室に移動した。アーシェ達も個室で自分達の出番を待っている。 「私達の最初の対戦相手に……柊って名字の子がいましたよね。もしかして前に言っていた……」 「ああ、そうだよ」 「私達の妹だよ〜」 アーシェが最初の対戦相手の中に真矢達と同じ名字の少女がいる事に気づく。 ただの偶然と思われていたが、どうやら本当に彼女達の妹のようだ。 「やっぱりそうなんですね。どんな子なんです?」 「真依って名前でとにかく明るい奴なんだ。ちなみに1番好きな機体はザクだ」 「姉妹揃ってジオン好きなんですね」 真依の特徴を聞いてアーシェはくすくすと笑う。真愛がドム。真矢がグフ。真依がザクどれもジオンのMSを愛機にしているとは彼女達の仲の良さが伝わってくる。 「真依ちゃんかぁ……会った事ないんだよねぇ。ちょっと楽しみ」
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