コピー
▼本文
「そうだったんですか。てっきり会ってるのかと……」 「住んでるのが富山だからね。中々会える機会がなかったんだよ」 「なるほど……ん、富山……」 真依の出身が富山と聞いてアーシェはあかりとの関係性を疑う。 「あはは、まさかね……」 だが、すぐに自分の考え過ぎと結論付ける。 「全国大会に出場するまでに成長してるなんて、楽しみだねぇ〜」 「前に尊敬する先輩が出来たって言ってたし、そいつのおかげだろうな。戦えるのが楽しみだぜ」 真愛と真矢は、真依とのファイトを楽しみにしている。離れて暮らしているから会えるのは久し振りだ。常に連絡を取り合っているが、電話やメールに比べると直接会うのはやっぱり違う。 「あ、そろそろ時間ですよ」 かおるこは時計を見た。第1回戦の開始時刻まで後5分となっている。 「それじゃあ、行くよみんなぁ〜」 「おう!」 「「はいっ!」」 真愛の気の緩い言葉を合図に4人が立ち上がった。会場へ向かう為に個室を後にする。 会場へ到着すると歓声に包まれていた。今から全国大会の1回戦が始まるのだから観客も楽しみにしているのだろう。全国大会用のシュミレーターの前に少女が4人既に相手チームが到着していた。 (この中に先輩達の妹がいるのよね。誰だろう……) 対戦チームと向き合うように立ち止まって、アーシェは誰が真愛と真矢の妹かを見ていると……。 「お久し振りッス! 姉ちゃん達っ!」
スレッドへ
日間
週間
月間