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夏美「と、ところでナナちゃん、どうして尻尾に電球がついてるの?」 ナナ「あたい、もともと捨てられたら電気スタンドだったのよ」 くまのぬいぐるみ「……」 ナナ「人間の子供があたいをスクラップ置き場から拾ってこの体に改造してくれたの」 クロ「コタローか…」 ナナ「あたい、これでも新品だったのよ? 工場で作られて箱に詰められて、後は世の中を照らす日々が来るのを待ってるだけだったのに」 クロ「気がついたら捨てられてたのか」 ナナ「ひどいでしょ? 箱からも出されずに捨てられちゃうのよ? 本当ならあたいも夜を彩る光の一部になるはずだったのに…」 夏美「ナナちゃん…」 くまのぬいぐるみ「僕も覚えてる」 ナナ「え?」 くまのぬいぐるみ「前の持ち主との思い出。一緒に夕焼けを見るのが好きだった」 ナナ「そう、あんたも捨てられたんだ…」
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