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我ながらあかりに影響されているなと、アーシェは肩を竦める。 エアマスターのパイロットが負けて悔しがっているのを見ていたら、声をかけずにはいられなかったのだ。彼女は最後。笑ってくれた……。 アーシェが自分達の想いを受け継いでくれると言ってくれて嬉しかったのだろう。彼女の頑張りを無駄にしない為に決勝まで勝ち抜く決意を固める。 「さて、こっちは片付いたし……。真矢先輩達のところへ戻ろう」 そう言ってアーシェは、アーシェクアンタを真矢達の元へ進ませた。 ◇ 「とおりゃあっ!」 ザクがマシンガンを構える。発砲するつもりだ。 「姉ちゃん!」 「OK!」 ドムキャノンがビームバズーカを放った。 「うわっ!」 真依は目を見開いた。このままでは当たる。急いでザクを横に移動させる。直撃はしなかったが、今のでザクマシンガンが粒子の奔流に飲み込まれ、貴重な遠距離武器がなくなってしまった。 「おりゃああああっ!」 「うっ、やべっ!」 グフビーストがヒートテイルブレードを伸ばしてくる。ザクはヒートアックスでその攻撃を弾いた。 「いい反応だ。でも、まだ終わんないぜっ!」 真矢が吠える。弾かれたヒートテイルブレードが方向転換してザクのところへ戻ってきた。 「そしたらもう一度っ!」 ザクは、またもヒートアックスで弾く。 「隙だらけだよっ!」 ドムキャノンが高速で射程距離まで飛んできた。ヒートテイルブレードを弾いたばかりのザクへ砲撃する。 「ぬおっ! 今のは囮っすね!!!!」 びっくりしながらも、真依のザクは急降下して砲撃の直撃を免れる。 「うおおおおおおっ!!!!!!!!」 グフビーストがスラスター全開でザクに接近する。右腕に備わった巨大なクローを叩きつけた。 「くうっ!」 ザクはヒートアックスでその攻撃を受け止めた。 「でやあっ!」 すぐさまグフビーストが蹴りを叩き込んだ。ザクが後方へ大きく吹き飛ばされる。 「ぐあっ!」 「姉ちゃん。同時攻撃だっ!」 「いつもの奴だね。わかったよ」 吹き飛ばされるザクに向けてグフビーストが両腕のバルカンをドムキャノンが4つのビームバズーカを構えた。 「おりゃああああっ!」 「はああああああっ!」 真矢と真愛が同時に叫ぶ。グフビーストとドムキャノンの砲撃が雨のように飛来する。
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