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「まだ……まだぁあああっ!!!!!」 真依は諦めてなかった。即座にザクの姿勢を制御して回避行動を取らせる。 真横に高速移動して2体の砲撃を見事避けきってみせた。 「この攻撃を避けるとはな……」 「こういう一斉攻撃の回避方法も散々特訓したっすからねぇ……」 ザクが急停止。真依が口角を上げて言った。 「けど、やっぱり姉ちゃん達2人同時に相手をするのは辛いっす……」 「なら、降参する?」 「冗談。そんな事しないっすよ」 「そういうところ、真矢ちゃんそっくりだね」 真愛がクスクス、と笑った。 「……出来れば、あの人と戦うまでは粘るっすよ」 「なんだよ。実の姉である私達よりも戦いたい相手がいるってのか……?」 片眉をつり上げて真矢が言った。その表情を見て、真依は汗を垂らす。 「いやいや、姉ちゃん達とも戦えて嬉しいっすよ。でも、その人……自分の師匠が大変気に入った方みたいで、直接戦ってみたいんすよ」 「そうなんだ。それは私らののチームにいるのかな?」 「はい。名前はーーー」 「真矢先輩。真愛先輩!」 真依が言おうとしたところでかおるこの声で遮られる。 スナイプサイトジンクスがこちらに向けてやって来た。その背後にはアーシェクアンタもいる。 「おう。お前ら、残りの奴はどうした?」 「全員倒しました」 かおるこが応えた。あのボルトガンダムは、アーシェと合流前に撃破した。彼女を倒してからかおるこはアーシェと合流してここまでやって来たのだ。 「となると、後は真依ちゃんだけだね」 「妹さんですか、なら相手は2人が……」 「キタキタキタキタキタキタキターッ!!!!」 真依のテンションの高い叫びが宇宙空間に響く。生徒会メンバーは全員目を見開いた。 「待ってたっす! あなたを待ってたっすよ。アーシェさんっ!!!!」 「へ? 私……?」 突然、名前を呼ばれて困惑するアーシェ。真依に名乗ってないのに何故知っているのか……。 「なんだ。真依が戦いたかったのって、アーシェだったのか」 「え、ちょっと待ってください。何で私なんです?」 「真依ちゃんの師匠がアーシェちゃんを気に入ってるみたいだよ」 「え、何ですかそれ……」 真愛に説明されても更にわからなかった。何故に真依の師匠に気に入られているのかと……。 「アーシェちゃん。心当たりある?」 「いや、全く……ねえ、あなたの師匠何者なの?」 わからないので、直接本人に聞いてみると……。 「誰って、忘れたんっすか、あかり先輩っすよ! あなたと大会で戦うって言った」 「なるほど……あかりか、それなら納得。って、あなたあの子の弟子なのっ!?」 衝撃の事実を知って驚くアーシェ。 「あぁ、あかりちゃんの弟子だったんだ」 「あいつ確か富山だったな。うん、納得」 「通ってる中学が七森だから接点合ったね」 かおるこ。真矢。真愛もあかりの顔を思い浮かべて納得した。真依はあかりがかつて通っていた七森中の生徒。 真依は、とある出来事からあかりの事を尊敬するようになったのだ。 「いやぁ……あかり先輩があなたの事をよく話すのですっごく気になってたっすよ。強くて可愛い子だって」 「何を言ってるのよあの子は……」
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