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怪物の一体が爆発する。 高速で回転する何かが飛ん でいた。 それが、怪物を次々と倒し ていく。 「な、なに……?」 瞬く間に怪物は消えてなく なった。 楓は目で回転する物体を追 うと視線の先には、一人の 少女が空中に浮いているに 気づく。 深緑色のツインテール。 身体にフィットしている近 未来的なレオタード。 まるで、漫画のキャラにコ スプレしているような風貌 の少女は、回転していた物 を掴む。 それは二つの剣だった。剣 を消すと、こちらにやって 来る。 「よかった、君だけは救えた ……」 少女は日本語で声をかけて きた。 彼女の瞳には、神秘的な紋 章が浮かんでいる。 「ごめん、もっと早く来てい れば君達も救えたのに…… 」 少女は焼け跡に向けて救え なかった命に謝罪の言葉を かける。 「あ、あの……」 楓は思わず声をかけた。 少女は視線を向ける。 「ん、なんだい?」 「え、えっと……」 声をかけたものの、何を話 したらいいのか考えてなか った。 あまりにも非現実な出来事 が連続で起きて、楓は目の 前の少女が実在しているの かを確かめたかったのだ。 「君、怪我してるの……」 少女が楓より先に声をかけ る。 「はい、さっき転んで……」 「痛かったよね、ちょっと待 ってて」 少女は一歩近づいてしゃが むと、右手を怪我をした楓 の足に近づける。 すると、少女の手が光って 傷が一瞬で消える。
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