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薄れていくだけの存在感を 東からの風が更に吹き飛ばし 残ったのはその手から伝わる 冷ややかな感触のみだった 瞬く間に風向きは変わり わたしはただただ混乱していた 時が過ぎここは南国? 安息の地と錯覚する監獄 そこで緑に囲まれわたしは 悲劇のヒロインに憧れ 黄昏をなぞらえ的外れ 夢見た緑のオアシスは崩れ 無法地帯の竹藪で戯れ 南からの風にも稀代の遊ばれ様 期待からの焦りもシナリオは悶えそう あぁ また風は逝ってしまった その時わたしの目線の先から 聞こえた声と底辺の亡骸 新しい風を感じたのに 束の間の惨事 迷い 恍惚に浸る彼の目は 法則に似合う馴れ初めだ そう 彼は運命を掴んだ もういっそ 流してほしかった 寒くなった懐を凌ぐために 歯を食い縛ってひどく喘ぐ 吹き荒ぶ北風は容赦なく 身ぐるみを剥がさんとそつがなく それを見たわたしは太陽となり じわじわと追い詰める才能と麻痺 あと一歩のところまできたが 止めは差せずに瓦礫化沙汰 そして再び東の風に乗る もう止められない台風の目 その手で決まりの枚数を追え 再び整えられた瓦礫を積もって 反撃は一先ず即死無効の国士無双 慌ててみなさんマネーロンダリング わたしは次の手をカテゴライズ 呼び込む自風そして場風 降りそう?寄り添う?大いに騒げ 癇癪起こさず泣かず冷静に 待てるその覚悟が語る経験値 やがて手にした1枚開封し わたしが掴んだ大四喜 そう 待つのではなくて引くの だから風は吹くのではなく 吹かせるの ツモ!
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