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2人はマミの気持ちを尊重した。ならばさやかも2人と同じ答えを出そうと決める。 「マミさん。絶対勝ってくださいよ」 「もちろんよ」 仲間から快く送り出された。ならば自分は応援してくれる皆の為に勝利を捧げようとマミは強気な笑みを浮かべて返した。 「いい仲間に恵まれましたわね」 「ええ。お陰さまで……」 「ですが、それはわたくしも同じこと、倒れていった仲間達の為に……負けませんわよ!」 麗香は倒れた仲間達の分まで背負って戦う。ガンダムローズは高速で懐に飛び込んでレイピアを突き出した。 「ふっ!」 ガンダムレオパルド・フィナーレはレイピアの刃を回避。背後に回ると同時に背中に向けて引き金を引いた。銃口から粒子が放たれ、ガンダムローズの胸を貫く。 「くっ! まだまだっ!」 その攻撃だけではローズは止まらない。振り向くと同時にレイピアを振るい。ガンダムレオパルド・フィナーレの右腕を斬り裂いた。 「身体を貫いたのに動けるなんてっ……!」 「わたくしは負けられませんの……。仲間の為にも、学園長のお母様の期待に応える為にも、ここで負けられませんのよ!」 再び突きだされる刃。ガンダムレオパルド・フィナーレの右目を貫く。 「私も……私だって!」 自分も負けられない。先輩達の分まで戦い抜くと決めたのだ。その気持ちがマミを突き動かす。 ビームライフルはまだ一丁ある。そのライフルを眼前にいるガンダムローズに突きつけてトリガーを引いた。 「うがっ!」 再び身体を貫かれたガンダムローズ。傷口から火を吹き出して後ろへとよろめく。 「まだ。まだ……わたくしはこんなところで、桜翠を打倒するまで……」 「それは私達が成し遂げます。あなた達はゆっくり休んでいてください……」 限界なのに動こうとするガンダムローズ。そんな彼女の執念に敬意を評し、トリガーを振り絞る。その身体が動かなくなるまで何度も……。 3発目を受けてガンダムローズは地面に崩れ去った。
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