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「っ! 何もないところから敵がっ!?」 「光学迷彩マントか……!」 ジェスタコマンドの出現にかおるこは目を見開く。 真矢はジェスタコマンドから落ちた物に注目した。地面に落ちたその部分だけ空間が歪んだように見える。それは光学迷彩マントによるものだと悟った。 「他にもいるかもしれない気を付けろっ!」 真矢が皆に警戒するように指示する。 「ご名答っ!」 「暁美さんが見つかると思わなかったけど……。ここから一斉に仕掛けさせてもらうわっ!」 一斉に虚空から見滝原チームのガンプラが飛び出してきた。全員身構えて戦闘態勢を取る。 「暁美さん、閃光弾をお願いっ!」 「……了解」 ジェスタコマンドのサイドスカートから閃光弾を取り出して、上空へほうり投げる。 「あれって、閃光弾だ。皆、目を閉じてっ!」 真愛が叫ぶ。桜翠メンバーは光で視界を奪われないように、目を閉じた。 「きゃっ!」 閃光弾が破裂した音が聞こえた後。かおるこの小さな悲鳴が耳に届く。 「かおるこ先輩! どうしましたっ!」 目をつぶるのが遅れて、光を見てしまったのかと不安になるアーシェ。 だが、かおるこがそんな失態を犯すだろうか? 声をかけても返答がない。 「かおるこ先輩。かおるこ先輩! 応答してくださいっ!」 何度も呼び掛けても反応がなかった。 「無駄ですよ」 「その声は……さやか……!」 さやかの声が耳に届く。そろそろ光りも弱まっただろうと、アーシェは瞼をゆっくりと開けると目の前にはさやかのR・ジャジャSカスタムの姿があった。 「アーシェさん。お望み通り……本気で戦いましょう」 「……? 他の仲間はどこへ行ったの。かおるこ先輩達もいないわ」 周囲の状況を確認する。そこにはマミ達の機体もかおるこ達の機体もなかった。
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