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「すぐに大技を出す癖、直しなさいって言ってるでしょ!」 敵の砲撃を避けて反撃をする。 「わかってますよ!」 「っ!?」 アーシェクアンタが放った粒子は、片方のシールドで防がれてしまった。 「いつまでも大技ばかりかましてる馬鹿じゃないですよ。あたしはっ!」 「なるほど、ちゃんと学習院してるのね。師匠としてあなたの成長は喜ばしいわっ!」 アーシェはアーシェクアンタを走らせる。2人のMSは激しい衝突を繰り広げた。 ◇ 閃光弾で隙を突かれ、仲間と散り散りにされてしまった真矢。彼女は今、剛練によってどこか遠くへ運ばれていた。 「おい、離せよ!」 「暴れるなよ。今、離してやるから……」 「え、おわっ!」 唐突に手を離された。地面に激突するのを恐れてスラスターで姿勢を制御して地面に着地する。 「危なかった……。おい、いきなり手を離すなよ」 「離せって言ったのあんたじゃん」 杏子は眉間に皺を寄せてグフビーストを睨んだ。すぐに口角をにいっと、上げる。 「まあ、いいや……これで誰にも邪魔されずにあんたと戦えるってもんだ……」 「お前ら、ひょっとしてあたしらを1人ずつ倒す為に孤立させたのか?」 「そうだよ。だったらどうするのさ」 杏子の返しに真矢は笑った。 「いや、嫌いじゃないぜ。そういうの……」 「あはは、あんたならそう言うと思ったよ。何か、あたしと同じ匂いがするからさ……」 「そうか、なら……」 2機は同時に動く。 「派手にドンパチしようぜっ!」 「望むところだよ!」 互いの近接武器が衝突して火花を散らす。 「うおらっ!」 杏子の剛練が槍を勢い良く突き出した。 「なんのっ!」 グフビーストが槍の一撃を回避。懐に飛び込んで右手の爪を繰り出す。 「りゃあっ!」 剛練の左手にはナックルガードが握られていた。迫ってきた右手を殴って弾き、後方に飛んで距離を取る。 「噂に聞いた通りの思い切りのいい戦い方だね。やっぱり気に入った!」 「そうかい、あんがとよっ!」 距離を離されたとしても逃がさない。真矢はヒートテイルブレードを選択し、射出させる。有線リードが伸びて熱で赤く発光した刃が宙を舞う。 「早速使ってきたな。撃ち落としてやるぜ!」 杏子はヒートテイルブレードに照準を合わせる。引き金を押し込み。槍に内臓された機銃で攻撃を行った。 「そんなんでこのヒートテイルブレードは撃ち落とせねえぜ!」
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