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ホムラ2号は弾丸をばらまきながら追いかけてくる。 「こうやって狙われると戦いにくいなぁ……」 かおるこは狙撃を得意とする為、執拗に追いかけて絶え間なく攻撃してくる相手は苦手としている。 「なんとか逃げのびて反撃しないと……」 「……そうはさせませんよ」 「……え?」 前方の木の影から、ジェスタコマンドが躍り出た。 「もらった!」 ビームサーベルを引き抜いて接近。スナイプサイトジンクスのスナイパーライフルを両断する。 「しまっ!?」 かおるこは目を見開く。スナイプサイトジンクスのメイン武器を失ってしまった。これは大きな損失となってしまう。 「これで終わりにします」 「くっ!」 ジェスタコマンドが迫ってくる。かおるこは、スナイプサイトジンクスにビームサーベルを握らせる。 「まだ終わらせないよ!」 スナイプサイトジンクスがビームサーベルを振るう。ジェスタコマンドもその攻撃に対応。幾度と粒子の刃が衝突を繰り広げた。 「意外ですね。ここまで接近戦が出来るとは……」 「相手に接近されて対応出来なかったら負けちゃうからね。ある程度は出来るようにしてるよ。普段はアーシェちゃんや真矢先輩に任せているから、あまりやらないけど」 「私もです。さやかと杏子がいるから、普段はやりません……」 「その割には接近戦も手慣れたものだね」 「あなたと同じです。接近されて負けたって言い訳にしたくありませんから……」 いまだに衝突を繰り広げる刃。お互いの近接戦闘のテクニックは互角。このままでは決着がつかなそうだ。 「このまま長引かせるつもりはないです……。これで終わりにしますよ」 「何か秘策でもあるのかな?」 「その言葉そっくり返しますよ。忘れてませんか、ホムラ2号の存在を……」 一瞬何の事を言っていると思ったが、頭の中にふと思い浮かんだ。あのドッグバックパックの事を……。 駆動音を鳴らし、ホムラ2号がこちらに迫ってくる。 「そっか、それがあったね……!」
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