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ヴァルバトーゼ「そして今日は、その優樹に頼まれておまえの所にやってきた」 ヴァルバトーゼ「受け取れ。おまえへの手紙だ」スッ 大田「…!」 大田「わかった、受け取ろう」ハシッ ピラッ 『先生、お久しぶりです。優樹です。嘘だと思うかもしれませんが、私は今、魔界で生活していす。』 『そこにいるヴァルバトーゼさんは、私が知り合った魔界の住人の中でも特に誠実な方なので、信用してあげてください。』 『本当は自分で報告したかったのですが、魔王城での生活に慣れるまで時間がかかりそうなので、こうして手紙を書くことにしました。』 『ひょんなことからラハールという名前の悪魔と出会ったのですが、彼は私が堕ちてきた魔界の王だったのです。まあ魔王といってもまだまだ子供で、やってることも度が過ぎたイタズラ程度のことがほとんどなのですけど。』 『私は今、彼の下で働いています。当人は雑用を押し付けてるようですが、お世話係みたいなものですね。』 『ラハールくん、性格が性格だから人望があまりなくて、私がいて喜んでるみたいです。私もなんか彼のことが放っておけなくて……たぶん彼が私と同じで、人間の血が混じってるからだでしょう。』 『…なんか、高橋くんの事件から変わってないみたいですけど、ラハールくんは高橋くんと似てるようで全然違うので誤解の無きようお願いします。』 『それと、弟に出会いました。初めて出会った時にはもう遅かった弟です。今は、一緒に生活しています。』 『八牧さんにも出会いました。こっちに来ても料理に精を出しています。』 『最後に、虎くんと夏純ちゃん、赤川さん、山崎くんとみっちゃんは元気でしょうか? 先生なら浦木さんと飯田さんのことも知ってそうですが、あえて訊かないことにします。』 『できればお返しの手紙をください。それでは。』 大田「優樹…」 ヴァルバトーゼ「……」
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