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地面を転がり。しばらく行ったところで停止する。 「いてて……。うわっ!」 ドムキャノンの上体を起こし、真愛の視界に飛び込んできたのは、地面に出来上がった巨大なクレーターだった。 その光景を見れば、強大な威力を伺い知れる。 「くらってたらまずかったね……」 「次は外しませんよ」 マミは静かに言った。次の砲撃の準備に取り掛かる。 「チャージ開始……10%。20%」 エネルギーの充填率を口にするマミ。これが100%になれば再びあの一撃は放たれる。刻々と迫るエネルギー。だが、ドムキャノンはその場から動こうとしなかった。 「逃げるの諦めたんですか……?」 「まあ、そうだね。逃げるの疲れたんだよねぇ……」 「そうですか……なら、すぐに解放してあげますよ。そろそろ100%になります」 エネルギーがもうじき100%になる。そうすれば再びあの砲撃を放ち、真愛に勝つことが出来る。右の指をトリガーに触れさせる。 「あ、でも……」 ふふ、と真愛は笑う。その耳に届く。スラスターの駆動音。 「賭けは私の勝ちだね」 「え?」 マミは真愛が言っている事がわからなかった。 「うおおおおおおおっ!!!!!!」 「なっ!?」 背後から聞こえた叫びにマミはその言葉の意味に気づく。振り向けばそこに真矢のグフビーストがいた。 高速で接近するグフビーストが爪で砲台を斬り裂く。 「しまっ!?」 溜めたエネルギーが行き場を失い暴走をする。このままでは爆発に自分も巻き込まれてしまう。咄嗟にマミはガンダムレオパルド・フィナーレをこの場から離脱させる。 数秒後に大規模な爆発が引き起こった。
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