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「どわああああっ!」 その途中でうまるの絶叫が響いてくる。京子と結衣の意識はそちらへと向けられた。 「ぬわぁあああああっ!」 うまるは絶賛大混乱中だった……。セーフティを外しいざバルバトスを動かそうとしたが、思うようにいかずその場で高速回転を始めたのだ。 「こ、このぉ……言う事を聞けぇ!」 操作コントローラーを動かしても思うように動いてくれない。セーフティ解除後の操縦の難易度はうまるの想像以上だった。 「Uちゃん! セーフティをONにして!」 混乱した頭にあかねの声が響く。今の自分にそうする他ない。うまるはモニターのsafetyパネルにタッチして通常モードに戻す。 機体バランスが保てるようになり。バルバトスの回転は緩やかに停止した。 「Uちゃんでも無理だったみたいだね」 少し離れていた四人が近寄ってきて京子が言った。 「ぷぷ、あんだけかっこつけたのに残念ねぇ〜」 ちなつが小馬鹿にした表情を向けてくる。カチンっと頭にきたがうまるは相手にせず自分の両手を見下ろした。 「予想以上だった。まさかこんなに難しいなんて……」
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