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「強くなろうって想いがそうさせたんだろうけど、周りの皆の事も考えなよ。君が倒れたら心配するってわかるでしょ?」 うまるがずかずかと歩いてきて至近距離に顔を近づけさせる。鼻と鼻がくっつきそうな距離だ。すぐ近くにあるせいかあかりはドキッとして顔が赤くなる。 「う、うん……ごめんなさい」 「京子ちゃん達も心配してたんだからね。あとで連絡しておきなよ」 うまるはあかりの顔から離した。言われてあかりは部屋を見回す。 「あれ……そういえば京子ちゃんと結衣ちゃんは?」 ここに二人の姿がない。あかりがうまるに問うと彼女は部屋にある時計を示した。 「さっきまでいたけど帰ったよ。もう八時だからね」 「は、八時っ! あかりそんなに寝てたの!」 時計を確認する。確か針は午後八時を示していた。 ゲームセンターにいたのが四時だから四時間気を失っていた事になる。 「まったく起きないから結衣先輩達は帰ったよ。あかねさんは泊まってけって言ったけど、こんな大所帯じゃ迷惑かけるからって……京子先輩達は結衣先輩の家に……羨ましい」
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