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ちなつの表情に影が差し込み虚ろな瞳であかりに何かを訴えてくる。 あかりはちなつから滲み出てくる得体の知れないプレッシャーから逃れるように視線を逸らした。 「今度から気をつけなよ……まあ、君の事だから同じ失敗はしないだろうけど」 「あ、うん……ごめんね。Uちゃん心配かけて」 視線をうまるに送って謝るあかり。うまるは苦笑して肩をすくませた。 「別に私はそこまで心配してないけど」 「何言ってんの。一番心配してたのはUちゃんでしょ。私が無理してセーフティの特訓に付き合わせたせいだって取り乱してたし」 「んなっ!?」 うまるの顔が一気に赤くなった。 「本当なの?」 ちなつの発言が真意なのかあかりが首を傾げると、うまるはブンブンと手を振って否定した。 「いやいや、何を言ってるのかな? わ、私が人の心配なんてーーー」 「思いっきりしてたじゃんさっきまで」 「ええ、わたくし達全員目撃してますわよ」 喧嘩を終えた櫻子と向日葵がうまるの言葉を遮る。うまるは口をパクパクと開閉しながら目を泳がせる。
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