コピー
▼本文
「私と同じで悲鳴を上げていたわ……」 「ああ、うん。なんとなくそんな気がした……」 悲鳴を上げながら過酷な特訓を受けている綾乃と向日葵の姿を容易に想像して、京子が苦笑いを浮かべる。 「夕飯できたよ」 キッチンで料理をしていた結衣が皆のもとへ歩いてきてテーブルの上に料理や食器を並べる。 「お、カレーだ。やったね!」 出された料理が好物のカレーだと知り。京子は子供のようにはしゃぐ。 「おいおい、いただきますしてからだぞ」 「わかってるって!」 そう言ってはいるが京子の手にはスプーンが握られている。早くしないとフライングしてほうばり始めそうだったので、皆で早々に手を合わせていただきますをした。 「そういや、何人か気づいてると思うけど……」 楽しい会話が弾む食事中。口に運んだ米を咀嚼して飲み込んだ京子が口を開く。皆の視線が京子に向けられた。 「Uちゃんってうまるちゃんだよね。二年の」 そう口にしたとき綾乃と千歳が目を見開いた。
スレッドへ
日間
週間
月間