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「な、何よ急に……」 「いや、買った時見せてくんなかったしさ。特訓で使ったなら見せてくれてもいいじゃん」 「そ、それは……」 綾乃はそわそわして視線を逸らす。自分のガンプラを見せたくない理由でもあるのだろうか。 「綾乃ちゃんのガンプラはとても可愛かったなぁ〜」 「ちょっ! 千歳!」 綾乃の顔が一気に赤くなる。千歳はからかう目的で発言したのではなく、綾乃に助け船を寄越したのだ。 「別に見せても構わんやろ。変なもんでもないし」 「うぅ〜……わ、笑わないでよ」 「笑わないって、なあ?」 「うん。私も綾乃のガンプラ見てみたい」 「わ、わかったわよ。いま出すから待ってて……」 部屋の片隅に移動して鞄の中から自分のガンプラを取り出して戻ってきてテーブルの上に置く。 「おお、ノーベルガンダムじゃん」
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