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綾乃が買ったのはノーベルガンダムだった。大会であおいの対戦相手が使っていたのが記憶に残っている。 「へ、変じゃない。可愛いからから買ったんだけど……」 「全然変じゃないよ。むしろ可愛いって理由で女の子に人気のガンプラなんだ」 「そ、そうなの。良かった」 綾乃がほっとする。気乗りしなかったのは見せるのが恥ずかしかったからのようだ。 京子は次に綾乃をニマニマしながら見ている千歳に視線を向けた。 「千歳は何を買ったの?」 「ウチはこれよ」 最初から見せるつもりでいたのですぐ脇に鞄を置いていた千歳は中から自分のガンプラを取り出す。 テーブルに置かれたそれは熊のような見た目の愛らしいガンプラだった。 「千歳はベアッガイVかぁ〜」 「可愛いけど、これもガンプラなのか……?」 目を細めてベアッガイを見る結衣。彼女の疑問ももっともだ。このような見た目のガンプラがガンダムの世界に出てくるとは思えなかったから。 「そうだよ。元ネタはアッガイって機体なんだけどね。それがどうしてかビルドファイターズってアニメで熊にされて出てくるんだ」
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