コピー
▼本文
「もちろん後輩達に部長の座を譲って続けてくよ。来年新入部員来てくれるといいなぁ〜」 「初めて聞いたぞ。ってか、新入部員ってもともと茶道部の部室を勝手に使ってる正式な部活じゃないから来ないだろ」 「そんなの来年になんないとわかんないじゃ〜ん」 子供のように頬を膨らませて拗ねる京子。結衣は、ハイハイと言って肩を竦めた。 「ってか、部員の座を譲ってもう誰か決めてんの?」 結衣は気になった。卒業後に残るのはあかりとちなつの二人だけ。その二人のどちらかが部長になるのは必然的だろう。 京子はその質問に口の端を上げた。 「うん。決めてるよ。部長はーーー」 もう誰にしようか決めていた。京子はその人物の名前をここにいる三人だけに伝える。 ◇ 「……はあ、……はあ」 シュミレーター内のあおいは疲労で顔を歪め、肩で息をしていた。
スレッドへ
日間
週間
月間