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「え……?」 ちなつは目を丸くした。あおいの言った事が信じられなかった。 「信じられないなら、仲間に聞いてみるといい……見てたと思うから」 そう伝えるとあおいは身を翻して歩いていこうとする。 「え、あ……ちょっと待って!」 「何?」 あおいは足を止めて振り向く。ちなつは口をパクパクとさせていた。 「い、今の話は本当なの?」 「事実。私は嘘をつかない……」 「だ、だとしても何であんたがそんな事を伝えに来てくれたのよ」 「……それは、決着がついた時……あなたがモニターを見ずに走っていくところを見たから、もしかしてと思って……」 「え、あ、あぁ……」 ちなつの顔が赤くなっていく。自分はちゃんと目的を達成していたのに早とちりで自暴自棄になってしまった……こんなに恥ずかしいことはない。ちなつは両手で顔を隠す。
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