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「恥ずかしぃいいいい!!!!」 その場に崩れて絶叫。それも無理からぬことだろう。早とちりで逃げ出してしまったのだから。 「……」 あおいはうずくまるちなつに何も告げず、この場から静かに立ち去った。 ◇ 「あ、こっちに来る!」 あおいがこちらに向かって歩いて来るのが見えて京子は振り向き、ジェスチャーで隠れろと指示を出す。 あかり達は戸惑ったが自販機や植木の影に隠れた。 「……」 あおいが曲がり角を曲がって会場の通路を歩い来る。京子。うまる。真依が隠れた箇所を通り過ぎ後はあかりが隠れた自販機のみ。 (き、きた……!?) 心臓がバクバクと鼓動し、額から汗が流れ出る。どうか見つからないでと祈る。 「……」 あおいはあかりに気づかないで通り過ぎていく。彼女の背中を見てあかりは一安心した。 「……あとはあなた達に任せる」 「……え?」 空耳かと思ったが確かにあおいの声があかりの耳に響いてきた。あおいは振り向かずそのまま歩いて行く。
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