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「そんなに気にしなくてもいいよ。ちなつちゃんが無事なのを知れば許してくれるよ」 「……そうね。結衣先輩はいつだって優しいから」 目を閉じ結衣の姿を思い浮かべる。仲間思いの彼女のことだから今も必死にちなつを探しているに違いない。 なら、自分に出来る事は早く結衣達と合流して皆を安心させること。いつまでもここでうじうじしていてはいけない。迷いを振り切りちなつは口を開く。 「皆と合流しよう。早く皆を安心させたいから……」 「あ、いま結衣にメールしといたよ。会場に戻ってきてるところだってさ」 京子が携帯をポケットにしまって言った。 「あ、そうなんですか……わざわざありがとうございます」 「いいって、ほら。早く結衣達と合流しよう」
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