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「う、あーーー!」 体勢が保てなくなって地面へと吸い込まれていく。 「は、早くくっついて……!」 上半身の接続部分から赤いレーザー線が伸びて、下半身へと繋がる。 繋がれた二つのパーツは引かれ会うようにゆっくりと近づいていっているが、それだと遅い。向日葵は必死にコントローラーを動かすが上半身がバタバタともがくだけで意味がなかった。 「……あ」 と、向日葵は小さな声を発していた。 リゼルの上半身の前にタイタスが降り立ったのだ。向日葵の瞳には静寂に見下ろすその姿が赤い悪魔に映った。 タイタスが拳を固めるとリゼルの顔面にその巨大な拳を振り下ろす。 ◇ 「く、悔しいですわ……」 櫻子との戦いに敗北した向日葵は顔をうつ向かせた状態で観客席へ戻ってきた。
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