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それから数日、俺はディグアウトをする傍ら、アイラの修行に付き合った。 カードンの森のサブゲートはすぐに攻略できたが、残り二つのサブゲートは行くのに余分な金がかかると判断したからだ。その分も稼がなきゃならん。メインゲート? デザートは取っておくもんだぜ。 アイラの『一人前のディグアウターになりたい』という気持ちは本物で、あいつはどんなにボコボコにして泣きべそかかせても、次の日には必ず笑顔で俺のもとにやって来た。 ガキ故に学習能力は凄まじいもので、メキメキと実力をあげていき(もちろん装備の充実によるところもあるが)、A級ディグアウト免許取得まで後少しというところまできている。 そんなある日―― VAVA「明日は修行は無しだ」 アイラ「え?」 その日もアイラはズタボロな姿だった。泣いてはいなかったが。
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