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「うぅ……あんなに頑張ったのに……」 ユウキはずるずるとその場にへたり込んでしまった。 「あおい……この子は?」 いきなり現れた少女が妹と楽しそうに会話している。何者であるか聞くとあおいは顔を上げた。 「……クラスの友達」 「……っ! そう。あなたの友達だったのね」 あおばは目を丸くした。いままであおいに友達がいると知らなかった。 その理由が普段学校の話をしないし、家に友達を呼んだ試しがないからだ。 「ん、あおい。この人誰?」 やっとあおばの存在に気づいたようで、ユウキはゆっくり立ち上がってあおばを見た。 「……私の姉さん」 「あ、そうなんだ。挨拶が遅れてごめんなさい。緑谷ユウキです。妹さんとは学校で仲良くしてもらってます」 自分で名乗るとユウキはペコリと頭を下げた。 「そう。あおいの姉のあおばよ。ところで……ユウキさんもファイターなの?」
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