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ガキィッ! 杏子「何っ…!?」 凶悪なお化け「ゲッゲッゲッゲッゲッ」 ブンッ 杏子「うおっ!」ズサッ さやか「杏子!」 杏子「大丈夫だ! だが…」 凶悪なお化け「ゲッゲッゲッゲッゲッ」 化け犬「ワン! ワン!」 タイヤ輪入道「……」メラメラ 泥のお化け「……」ドロドロ 杏子「こいつら…!」 ハル「お化けが、あんなにたくさん…!」 チャコ「ぐるるるるる…!」 沙々「残念、手数では私の勝ちのようです」ニヤニヤ 杏子「てめぇ、まさか…!」 沙々「あなた、言いましたよねぇ。お化けには基本、どんな魔法も通用しないと」 沙々「ですがそれは、裏を返せば『例外がある』ということ」 沙々「私が『例外』です」ニタァ 杏子「っ…!」 杏子「キュゥべえはおまえのことをコトワリさま対策だって言ってた」 杏子「おまえ、まさかコトワリさまを!」 沙々「ご明察。私の目的はコトワリさまを支配下に置くこと」フフン 沙々「今まで過小評価されてきたこの私が、神を超える存在となるのです!」 ハル「そんな…!」 さやか「そんなことできるの!?」 沙々「信仰を失った神など、お化けや妖怪と大差ありませんからね。人間からの畏怖こそが、彼らにとってもっとも必要なもの」 沙々「その畏怖が信仰へと転じたのが神なのですよ。実際、コトワリさまとやらは初見で神と思えるような姿ではないのでしょう?」 さやか「いや確かに最初は赤いヨシエかと思ったけども!」 ハル「ヨシエ?」 チャコ「ワン?」 杏子「この罰当たりが…!」 沙々「さあどうします? 頼みの仲間は同士討ち中。あなた一人で魔女、使い魔、お化けの相手をしなければなりません」 沙々「あぁ、まだ『神頼み』がありましたね。なにしろあなたは巫女なんですから」 沙々「コトワリさまを呼びなさい。さもなければ、あなたは死にますよ」
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