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何かヒントはないかと過去の試合の出来事を思い起こしていると、ふいに脳裏を掠めた。 「……そういえば、ちなつちゃんと京子ちゃんと戦った時は、どっちも突進で決着をつけてたっけ……」 その試合はどちらもオーライザーで敵機に突進をしていた。無我夢中でやった攻撃だったがどっちも相手を窮地に追いやっている。これならいけるのではないかとあかりは思った。 「それでもうまるちゃんに勝てるかどうか……もうちょっと速度と相手を弾ける何かがあれば……あっ!」 あかりはあることに気づいて目をハッと見開いた。 「あった……たぶん。これならいける!」 あかりはそう確信してモニターを見る。効果が切れていたトランザムのメーターが満タンになっているのを確認すると決断する。 「やってみよう……トランザムっ!」
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