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『ドンッ!!!』 0.何秒の鎮魂歌だ。 あの時、俺の人生は確かに終わった。 瞳奥にこびり付く死の記憶 その"衝撃"が…… ------------------------ …ィ」」」」 冷たいベッドの上、フと目を覚ます暗室。 徐々に慣れる視覚 されど心は真っ暗闇。 希釈された自我に残る朧げな自意識。 その中で微かに光る 目的、運命、生きる意味。 暗がりが心を脅かすが 拳を握り 辺りを見渡す。 果てが見えぬ広さ さながら地下大聖堂。 そこに幾千と 綺麗に並んだ汚いベッド。 「「イイ"イイイイイイィ!!!」」 時折どこからか鳴り響く叫び声、産声か断末魔か。 幸か不幸か 嫌だ という感覚はある。 「「「イイ"イイイイイイイィィ!!!!!」」」 お隣さんが目を覚ます。 <<ゥグニ"ュル>> 同時に崩れる平衡感覚。 何かに呼ばれている。 これは妄想ではなく、現実だと本能でわかる。 確かな正義がやかましくも胸で囀った。 「オレタチデ コノフハイシタセカイヲ カエルンダ」 <<パッ>> 外の明るさに安心する間はなく、 目の前の男と俺たちは戦う。 微かだった光が鮮明になった あぁ、この時の為に産まれてきたんだ。 「イイイイイイィ!」 感情の高ぶりに声をあげる。 あの部屋で聞くのとは大違い。 不思議と心地が良い。 しかし、悲しいかな 多くは叶う事なく 脆く儚く終わる。 『ドンッ!!!』 0.何秒の鎮魂歌だ。 その時、俺の人生は確かに終わった。 瞳奥にこびり付く死の記憶 その"衝撃"が また蘇らせる。 オレタチは "ショッカー" そう呼ばれてる。
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