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《全てのネットライマーに告ぐ。 代表が決まったようで何よりだ。我々も一つの星を滅ぼすのは本意ではない。 rhymeを披露してもらう場所は画像データにて添付させてもらった。 ここは日本のライマーにとっての“聖地”だと我々は認識している。 地球代表者にはココにある電子機器でそのrhymeを入力してもらう。 この星で言う【タブレット】と呼ばれる物だ。 そこで入力した文字は目の前の空間に表示される。 入力できる時間は10分とさせてもらう。 他人のrhymeを使うようなことが無いよう、ペーストは不可だ。 地球人よ。君達の星の最後になるかもしれない瞬間だ。 存分にその場で刮目するがいい。》 この差出人不明のメールが全てのライマー達に届く。 そして、添付された画像データを見た誰もが一発で“その場所”を認識した。 かつて【ライム・バトル・ナイト(RBN)】が行われた会場であった──。 そのメールを見た型月は、思わず独り言を口に出した。 型月「やってくれるねえ・・・」 クローゼットの奥、もう二度と着ないであろう服と共に仕舞われている“それ”を、型月は取り出した。 記憶がフラッシュバックする──。 『第5回!!RBN優勝者!!!スプートNIX!!!』 クタクタになった袖、ブーツの色が付いた裾──。 元・スプートNIX、現・型月The339の戦闘服と呼ぶに相応しいオールインワン(ツナギ)。 幾多の激しいバトルを共にした“それ”を見ながら、型月はつぶやいた。 型月「久しぶりだな。相棒。また、一緒にやろうか。」
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