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「うん、それそれ」 うまるが言いたいことを言ってくれたので、京子はニッと笑う。 「ぶい……あーる? とはなんだ?」 「知らないんですか、VRっていうのはーーー」 「……バイザー型の装置を付けることによって、装置内の映像をリアルに体感できるもののことを言う」 あかりが言うよりも早くあおいが説明をしてしまった。 「あ、あおいちゃん……それ、あかりの台詞」 「……ごめん。さっきから会話に入れてなかったら、つい……」 「ええ〜……」 ちょっと意外な理由にあかりは目が点になる。そのやり取りを見ていた京子とうまるは苦笑していた。 「VR……俺が復讐に囚われている間にそんなものができたのだな。それがあれば、壊すことなく破壊描写を再現できるな……はは」 ギムに笑いがこぼれた。ただし、それは喜びのものではなかった。 「滑稽だな。俺は……。世界に見せつけてやろうと完成させたDG粒子だったが、それより優れた物があるとはな……全てが無駄だったのだな」 「そんなことはありません。まだまだこれからですよ」 「なに……?」
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