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ダブルオーライザーは手を伸ばす。まるで救いの手を差し伸べるように。 「あなたがやって来たことは許されません。ちゃんと罪を償ってから、あなたが思い描いたガンプラファイトを作ってください。あかりは待っていますから」 「……はあ」 ターンXから溜め息が聞こえる。 「お前は……どこまでも甘ちゃんだな。甘過ぎて俺のやってることが馬鹿馬鹿しくなってきた」 「えっと……なんかごめんなさい……」 「あかり。謝んなくていいよー。せっかくいい話になってんのにしまらなくなるからー」 律儀に謝るあかりに京子は彼女らしいと苦笑いを浮かべる。 「で、師匠。馬鹿馬鹿しくなったってことはさぁ、もう抵抗しないってことでいいの?」 京子の質問にギムは「ああ」と返した。 「おとなしくする。もう何もしない……というか、これでは何も出来ないからな。罪を償い……もう一度やり直す」 「殊勝な心がけだね。その前に生徒会長達の洗脳解いてよ。結衣ちゃん達と今頃戦ってるから、早くやめさせて……」 「ああ、わかってる。あいつらにも悪いことをしたな」 うまるの言われた通り。ギムは離れた場所で戦っている綾乃達の洗脳を解除しようとした。 『マダ、オワラナイ……』 どこからか不気味な声が響いた。
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