コピー
▼本文
真依が呼び止める。三人ともザクに視線を向けた。 「助けに行くのはいいっスけど。綾乃先輩達はどうするんスか?」 「綾乃達は……ここに置いていく。操られて自分のガンプラをボロボロにされたんだ。これ以上は巻き込めない」 あの巨大なガンプラとの戦闘に彼女達を連れていくのは危険だ。 これ以上ガンプラを破壊させないよう。ここで休ませてあげようと、結衣は判断した。 「……わかったっス」 真依は結衣の言葉の意味を理解する。デスサイズがザクの肩にポンっと手を置いた。 「じゃあ、皆。行こうか」 今度こそ四人はあかり達の元へ急いだ。 ◇ 「綾乃ちゃんっ! 起きて!」 「ん、うう……」 誰かに呼ばれたような気がして綾乃は意識を取り戻す。目の前にはあかねの顔があった。 「あ、れ……あかねさん?」 「よかった! 目を覚ましたのね!」 「うひゃあっ!」 感極まったあかねに抱きつかれて綾乃は、すっとんきょうな声を出した。
スレッドへ
日間
週間
月間