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「え、あぁ……あの、一体何をっ!?」 「あ、ごめんね。訳がわからないわよね」 あかねは身体を離し、これまでに何があったのかを説明した。 「……そんな事があったんですね。ごめんなさい。迷惑をかけてしまって」 ギムが首謀者というのも驚きだったが、それよりも洗脳されて仲間に襲いかかったと知り罪悪感の方が大きかった。 あかねは首を横に振った。 「いいのよ。あなた達は利用されただけなんだから、気にする必要はないわ」 「あ、はい……ありがとうございます。あの、千歳達はどうなったんですか?」 「大丈夫、彼女達も無事よ。ほら」 あかねは顔を横に向ける。綾乃はシュミレーターから出て視線の先を見ると、シュミレーターに背を預けてすやすやと眠る三人の姿があった。 「良かった。皆無事みたいで……」 三人が無事だと分かり、綾乃は胸を撫で下ろした。 「きっとすぐに彼女達も目を覚ますと思うわ。今は安静にしてあげましょう」 「はい。そうですね。あの、私達が洗脳から解放されたのって、歳納京子達がギムさんに勝ったんでしょうか?」 「それはわからない。今あおばが彼がいるシュミレーターを見に行ってもらってるんだけど……」 「あかね! ちょっと来てっ!」
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