本文コピー
▼本文
とおやまさん みなさんこんにちは 蝦夷地の今の時季は、「海霧」に覆われる頃です。 暖かい地上面と冷たい海流の差が膨大な海霧を発生させます。 特に、根室、十勝、日高、胆振の地域の海岸は夏まで晴れることがありません。 幸い、札幌は、南の海岸線から遠く、北の海岸線からも山が障壁となり、晴れることが多いです。 自宅の窓から見ると、海霧が支笏湖の外輪山あたりにひっかかっているのが見えます。 連休には、支笏湖で写真撮影が出来たのですが、もうしばらく出来なくなりました。 写真は、先日EOS-1Dmk4のノーマルカメラとQBNBフィルターでテスト撮影した北アメリカ星雲です。 撮影時のセンサー温度は、データの記録では10度だったのですが、それでも熱ノイズが大量にあってノイズだらけになってしまいました。 これは、やはりダーク減算をしないとまともには出来ないと悟り、ダークフレームを造ることとしました。 最初は「冷蔵庫で造ればいいだろう」くらいの気持ちでやってみたのですが、冷蔵庫は意外と暖かく、センサー温度が26度くらいになってしまいます。カメラが断熱材となって熱が籠るようです。 しかるに、冷凍庫に入れると、今度は-9度くらいになって冷えすぎてしまいます。ここまで冷えると電池も冷えて3時間持たなくなりました。 それに、どちらにしても撮影時とはかけ離れた温度となってしまうのと、温度が徐々に変わっていくので、フレームごとに温度が異なります。 ノイズは、温度依存性と撮影時間依存性があるので、これには困ってしまいました。 私の使っているピックスインサイトという画像処理ソフトは、「異なる温度条件でも補正する」と謳われています。 マスターダークフレームまでそれをやってくれるかどうかは分からないのですが、試してみようと考えています。 シークエンスジェネレーターという撮像ソフトは、撮影時に、FITデータで記録できるのが便利で、ベイヤースタイルの色列のまま補正操作ができるのは国産のソフトでは出来ない部分です。 そもそも国産のソフトでFITで記録できるのは無かったように思います。 国産の天文用のソフトに関しては、印象的に30年くらい立ち遅れているように思います。 キャノンは、確かダストリムーバルデータを造るとダーク減算・フラット補正が出来たかもしれません。
スレッドへ
日間
週間
月間