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「……楽しい?」 あかりの一言にあおいは目を丸くした。 「……私の方が圧倒しているこの状況で?」 「うん。あかりは楽しいって思えるよ。あおいちゃんとのガンプラファイト……今はあかりが追い込まれてるけど、すぐに追い越して見せる!」 「……その自信はどこから来るの」 「あかりにもわからない。でも、一つだけ確信している事があるの」 あかりは自分の胸に手を当てる。心臓の鼓動が激しく脈打つ。 かつてない強敵と戦えて彼女の心は喜んでいる。 真っ直ぐにあおいを見つめ、改めてコントローラーを強く握ったあかりは心の底から言った。 「ガンプラを好きな気持ちに……ガンプラファイトを楽しむ気持ちに、限界なんてないって!!!!!!」 その瞬間。ダブルオーライザーの輝きが更に増した。 「……これは」 ダブルオーライザーの突然の変化にあおいは目を見張る。何故光が強くなったのか、理解できないでいた。 「じゃあ、行くよ!」 あかりはダブルオーライザーを上昇させる。その速度はセーフティーを解除した比ではない。 もはや赤い流星となって機体そのものが捉えられなかった。 あおいは咄嗟にリボーンズガンダムにシールドを構えさせたが、光が通り過ぎると同時にシールドが真っ二つに斬り裂かれた。 「くっ!」 「あわわわっ!」 光となったダブルオーライザーの姿勢が乱れる。リボーンズガンダムを通り抜けた先で不規則に揺らめいている。 「……あの速度。まさかトランザムを発動させてーーー完全に乗りこなせる前に倒す!」
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