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言ったのは京子だった。ちなつは目を見開いて振り向く。 「終わってないって……どういう意味なんですか?」 「そのままの意味だよ。MCさん」 「は、はい」 唐突に呼ばれてMCの肩が跳ねる。 「別のガンプラで続けさせてもいいですよね。この二人の戦いをこんな形で終わらせたくないんです」 真剣な眼差しで京子が言う。MCは全員の顔を一瞥した。 全員京子と同じ表情をしている。どうやら全員同じ思いのようだ。 MCは肩を竦めると口の端を上げた。 「わかりました。いいでしょう」 「本当っすか! やったぁ!」 真依が嬉しさのあまり飛び跳ねる。 「ただし。さっきと同じ状態での再戦です。二人ともいいですね」 「「はい!」」 あかりとあおいが喜びの声を弾ませる。すると結衣が疑問に思った。 「別のガンプラでって言うけど、二人とも他の持ってるの?」 「……う、それは……」 あかりが動揺する。あおいは視線を外した。どうやら二人とも他のガンプラを持ってきていないようだ。 「それなら心配ないわ。あおい。これを使いなさい」 あおばがあおいの前まで歩いてきて一体のガンプラを手渡す。 「これは……アイズガンダム」
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