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京子はあかりに箱を手渡す。 受け取ったあかりは箱を開けて中を確認した。 「……これは!」 そこに入っていたのは、あかりにとって懐かしい機体だった。 ◇ 二人の戦いは再び始まった。あおばが渡してくれたアイズガンダムが宇宙を駆ける。 「……あかりは、まだ」 月面に降り立ち、相手が来るのを待つ。するとすぐに相手の機体が見えてきた。 「お待たせあおいちゃん」 あかりのガンプラが対するようにアイズガンダムの前方に降り立つ。 あおいはあかりの機体を見て、目を丸くした。 「……それがあなたの新しい機体?」 「そうだよ。これがあかりの新しいガンプラ……レッドジムだよ」 そこに現れたのはあかりが初めて作ったガンプラ『ジム』 壊されて以来。あかりの部屋で保管されていたが、京子が購入して新しく生まれ変わって今、戦場に立つ。 「赤いジム。専用機みたいでカッコいい……」 「えへへ、ありがとう」 あおいに誉められてあかりがほんのり頬を染めて嬉しそうにする。 その名前の通り装甲の大半は赤く染められていた。京子があかりのイメージカラーとして染め上げたのだ。 そして、変わったのはそれだけではない。追加された武器もある。 左腰に鞘と共に備えられた刀。レッドフレームのガーベラストレートだ。 「あおいちゃんのアイズガンダムもかっこいいね」 「……ありがとう。そろそろ」 「うん、決着だね」
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