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京子の隣には彼女と同じ制服姿の結衣がいる。 腕を組み。ジト目で京子を睨んでいた。 「大丈夫大丈夫。もう高校生なんだから少しは自重するって」 笑いながらヒラヒラと、手を振る京子。 「本当かなぁ……」 「さて、またどっかに部室の鍵落ちてないかなぁ〜」 「お前やっぱり反省してないだろうっ!?」 こいつはまた良からぬ事をする。結衣はそう確信した。 「冗談だって、今度はちゃんと申請するよ。後から来るあいつらの為にね」 「……まだ気が早いんじゃないか?」 結衣が肩を竦める。京子は満面な笑顔で言った。 「こう言うのは早い方がいいって、皆が入学したときにあった方が安心するでしょ」 「それはそうだけど……部活作るとして、他の部員はどうするの? 二人だけじゃ成り立たないじゃん」 「ああ、それはーーー」 「歳納京子ーーーっ!?」 言いかけたところで綾乃の声にかき消される。前方を見ると昇降口の方に綾乃と千歳の姿が。彼女達もここへ入学したようだ。
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