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パウリさんに1票。 > キャラバンさん1バース 1回戦の内容を振り返り、献華三重丸さんのフォローをしつつ、「否定だけのディスは飽きた」とディス、という内容でした。 # パウリさん1バース それに対してパウリさんが完璧に反論しきった上に、「献華ばかりで己を語らぬ許容し難い私観。」など、相手の弱点を見抜き、手を緩めずに攻撃を続けていました。 # 異なって然るべき精華に各人の原基。だが # 何においても、妥協こそが例外なく凌げぬ傷。 # 細部まで巡らせる思考回路を欠かず縛りたい。 # と求む熱意より生まれし根幹に己が活字媒体。 # ところで、お前はフォローが矜恃か?大志か? # 献華ばかりで己を語らぬ許容し難い私観。 # 虚ろな身を隠し他者の美化に至る穢らわしさを # その通された信念の威を借りた抜け殻は示唆。 ここが、ディス・韻・表現それぞれを高いレベルでまとめあげた、強力なラインでした。 > キャラバンさん2バース 以後、キャラバンさんがその攻撃を防ぎきれずにいたように見えました。たとえば2バース冒頭「素晴らしいねQにQで返す質疑応答」の部分。ここは、キャラバンさんの1バース目の主張「お前が何を宣おうと韻ってのは踏む為にあるんだよ」に対してパウリさんが「韻とは踏む為“だけ”にあるか?」と問い直したことに対するディスだと思いますが、ここで「質問に質問で返すこと」を揶揄するだけでは議論になりません。「韻とは踏むためだけにあるのか」という問いに対して、肯定でも否定でもいいので自分の考えを明示的に述べることができれば、より有意義で深い議論になったと思います。これは一例ですが、他の部分でも、深い議論や、核心を突くディスには至らなかったと思います。皮肉にも、1バース目の「だが口を開けば刺激なき論法 ただ相手を扱き下ろす作戦/否定を続けるMr.ニエット」あたりのディスが自分に刺さってしまったように見えました。 ところで、 > 献華とスタイルは違えど俺も遮二無二なタチ > 悪いが虎の威も胸も手も借りる気はない > だが仲間の借りを返すThis is payback > 墓標に残された呪言だって道しるべになる こことかめちゃくちゃかっこよかったので、個人的にはこの感じのラインをもっと見たかった。 # パウリさん2バース 最後は、パウリさんがそういった点を見事に攻撃しつつ、巧みな韻を踏みつつ自分の信念を主張していました。 # 批判の所以に気付かぬまま怏々と描いた風景画、 # 巡る回廊にて論理展開を覆う問いが甚振る炯眼。 # この先にはまだ魔物達の豪奢な那由多が見える。 # さて此奴を踏み台にして行こう、更なる高みへ。 この次を見据えた〆。かっこいい。 韻の技術や語彙・表現力の面では両者ハイレベルでした。 勝負の展開としては、背水の陣をしいて仲間の敵を討とうとしたキャラバンさんに対し、パウリさんが猛攻してそのまま川に蹴落として勝鬨をあげた、というふうに見えました。 指摘に集中できるという後攻の利を存分に活かしつつ、自己主張も織り交ぜてペースを崩さなかった、パウリさんに1票投じます。
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