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私は走った。 目の前の現実が信じられなかった。 私が街に向かう間にもグールギラスの火球が街を焼き尽くしていく。 (ここは違う。現実だ!!怪獣が出るはずなんて・・・) 走りながら確かめようとグールギラスを視認する。 すると (目が合った) グールギラスは確実に私を認識した。 私に向かって口を開く。 (逃げなきゃ!!) 走ろうとするも足がもつれて転ぶ。 転んだ衝撃で全身が痛い。だけど、逃げなきゃ殺される! 急いで起き上がり駆け出そうとしてパスケースがないことに気がついた。 当たりを見るとすぐ近くの雑貨屋の店先にピンクのパスケースを見つけた。 転んだときにポケットから飛び出したらしい。 私は急いで取りに走る。 それと同時に火球が吐き出された。 なんとかパスケースを掴んだ私だけれど、そのすぐ後ろに火球が落下。さらに爆発が起きるとそれによって私は吹き飛ばされた。 幸いなことに雑貨屋と隣の建物の間にあった雑貨屋の裏手に向かう入口に吹き飛ばされたことで壁に叩きつけられることはなかった。 ただ、そこにあった地下室の階段を転げ落ちることにはなったけど。 転げ落ちた時の衝撃で私は階段下で気を失った。
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