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イーサン「……………」 イーサン「ここは……あの世か?」 ゴゴゴゴゴ…! ミランダ「イーサン・ウィンターズぅぅぅぅ!!」 イーサン「ミランダ!?」 ミランダ「貴様だけでもこの手で殺す!!」グオッ ドズッ イーサン「今度は何だ!?」 ミランダ「がはっ…!?」 「見苦しいぞ、人間」 「大人しく地獄の底で、二度と我が子に会えぬ苦しみを味わい続けるがいい」 ミランダ「ぐわあああああ!!」シュウウウウウ… イーサン「…おまえは、死神か?」 「近いが、違う」 アンジェリーク「名乗りが遅れてすまない。我が名はアンジェリーク。魔界で究極の快楽を追求する魔導師『セノバイト』たちを統治する女王だ」 イーサン「ずいぶんと御大層な肩書きだな……助けてくれてありがとう」 アンジェリーク「礼には及ばん。もともとおまえに言いたいことがあったからな」 イーサン「言いたいこと?」 アンジェリーク「おまえの寿命は、長くてもあと一年だ」 イーサン「…そうか」 アンジェリーク「だが」 イーサン「え?」 アンジェリーク「その急拵えの心臓を、特異菌の力で完全に再生させることができれば、もっと長生きできるやもしれん」 イーサン「!」 アンジェリーク「なんなら、私が手を貸してもいいぞ」 イーサン「いや、気持ちだけ受け取っておこう」 アンジェリーク「何故だ?」 イーサン「俺は人間だ」 アンジェリーク「……………」 アンジェリーク「――ふっ」 アンジェリーク「気に入った。おまえが死んだ時は私が直々に天国に送ろう」 アンジェリーク「さらばだ。この混沌とした世界で、ゆっくりと朽ちるといい…」 ◆ ミア「イーサン、イーサン!」 イーサン「――ミア?」パチッ ミア「起こしてごめんなさい。でも、到着したから」 イーサン「そうか……ローズは?」 ミア「ほら、ここよ」 ローズ「だーだーだー」 イーサン「ああ…」 イーサン「おはよう、ローズマリー」 特別編 完
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