コミカルヒーローズ
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2017/09/06/22:58
…そこは、我々が住む場所とは少し違う地球。人間と同じ、あるいはそれ以上の知能を持った動物が、複数存在する世界。
これは、そんな世界の平和を守るために戦った人外たちの物語である…。
□参戦作品
■へべれけシリーズ
■忍ペンまん丸
■クラッシュ・バンディクーシリーズ(3まで)
■サイボーグクロちゃん
■風のクロノア door to phantomile
■ケロロ軍曹(アニメ第4シーズン)
■プリニー〜オレが主人公でイイんスか?〜
■ザ・ペンギンズ from マダガスカル
もくじ
プロローグ1
>>2-13
プロローグ2
>>14-34
プロローグ3
>>35-62
プロローグ4
>>63-76
1話
>>77-91
2話
>>92-105
3話
>>106-131
4話
>>132-163
5話A
>>164-189
6話A
>>190-213
5話B
>>214-235
6話B
>>236-251
7話
>>252-272
8話
>>273-294
9話A
>>295-310
9話B
>>311-345
10話
>>346-385
11話
>>386-420
12話
>>421-459
13話
>>460-483
14話
>>484-529
15話
>>530-552
16話
>>553-577
最終話
>>578-598
エピローグ
>>599-606
#以前雑談の方で他サイトでの活動を宣伝するようなことをしてしまったので、件の作品をこっちに転載したいと思います。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/09/30/08:04
第3話『天容の笛の秘密』
シュララ軍団のアジト
コルテックス「何だと!? ミーくんがバラバラに…!?」
エヌ・ジン「申し訳ございません、コルテックス殿!」ドゲザッ
コルテックス「くそぅ…! 剛くんになんて言ったらいいんだ…!」
ウカウカ「馬鹿者!」
コルテックス「ウカウカ様!?」
ウカウカ「それならそれで事実を突きつけ、ドクター剛を操ればいいだけのことだろう!」
コルテックス「し、しかし、剛くんは一応私の同級生でして…」
ウカウカ「たわけめが!」
ジョーカー「…ガディウス様、本当にこんな連中と手を組んで良かったんですか?」
ガディウス「かまわぬ。私に必要なのは“悪夢”だ」
ガディウス「それよりも、フォーロックのオババはどうした?」
ジョーカー「ははっ、こちらに」
オババ「ガディウス…闇なる王…!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/09/30/08:04
オババ「おまえに話すコト、無い…!」
ジョーカー「まぁたあなたはそんなことを!」
ガディウス「ジョーカー、牢に閉じ込めておけ」
ジョーカー「は、はい。では独房に…」
ガディウス「いや、ドクター剛と同室にしろ」
ジョーカー「はい!?」
オババ「!?」
ガディウス「どうした? 早く連れて行け」
ジョーカー「か、かしこまりました…」
スタスタスタ…
ガディウス「……」
シュララ「無害な者を側に置くことで、安心した彼女が口を滑らせるのを待つおつもりですかな?」
ガディウス「シュララか……その通りだ。時間はかかるが、拷問よりかは確実だろう」
ガディウス(そう、どれだけ時間がかかろうと関係ない。私は必ず世界に復讐する…)
シュララ「……」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/09/30/08:05
羅門城周辺の森
ケロロ「ドロロ兵長!」
ドロロ「隊長殿、よく来てくれたでござる!」
ドロロ「そちらが、説明にあった協力者たちでござるか?」
タヌ太郎「何か、一気にペンギンが増えたな」
プリニー「俺はペンギンじゃないッス…」
隊長「自己紹介は後回しだ。状況を報告してくれ」
ドロロ「あいわかった。とり郎殿」
とり郎「もう、私はみんなを帰らせるためにやってきたのに…」
タママ「君は誰ですか?」
とり郎「私はとり郎。念雅流忍者の一人よ。一応言っておくけど、女の子だから」
タヌ太郎「同じ念雅流っつっても、こいつは補欠のとろまぬけ軍団だけどな」
とり郎「うるさい!」
ツネ次郎「横からちゃちゃ入れるなよ。話が先に進まない」
まん丸「そうだよ。こうしてるあいだにも、ネンガ様はどんどん年老いていってるんだよ!」
タヌ太郎「う…、わりぃ…」
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2017/09/30/08:06
ケロロ「ネンガ殿というと…、念雅流の頭領でありましたな。彼が年老いたというのは、一体どういうことでありますか?」
とり郎「原因は天容の笛なの」
ギロロ「天容の笛…。確か、念雅流に伝わる道具だったな。念雅流の後継者が吹けば、あらゆるものが天に落ちていく、だったか」
クラッシュ「何だよその物騒な笛は!?」
とり郎「物騒なのはそれだけじゃなかったの」
とり郎「念雅流の後継者の役目は天容の笛を守ること。後継者が役目を果たせず、天容の笛を離れてしまうと、天容の笛から与えられていたエネルギーも消えて、年老いてしまうのよ」
アクアク「呪いのアイテムじゃな」
ツネ次郎「それでギオは……ネンガ様の弟で、後継者の一人である奴は、天容の笛を奪ったんだ。自分が若返るために」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/09/30/08:07
タヌ太郎「オイラたちは、ギオから天容の笛を取り戻す。出なきゃネンガ様はじいさんのまんまだ」
ドロロ「しかし、もし羅門衆がまだシュララ軍団と繋がっていれば、拙者たちだけで力付くで取り返すのは難しいと判断したのでござる」
ケロロ「それで我輩たちと合流しようと考えたでありますか」
まん丸「ボクは正直にギオさんに頼んで返してもらったらいいと思うけど…」
タヌ太郎「意地悪じじいの家の庭に飛び込んだボールを返してもらうのと違うぞ!」
ツネ次郎「天容の笛を手放したら、今度はギオが年をとって老人になってしまうんだぞ」
まん丸「あ、そっか」
新人「まん丸くんは純粋だね…」
隊長「だが、時には非情に徹することも必要だ。そしてそれを行うのが、私のような大人の役目」
隊長「我々も、天容の笛奪還作戦に協力しよう」
ミーくん「これでシュララ軍団の尻尾をつかめれば、剛くんの居場所がわかる!」
クロノア「オババのことも!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/09/30/08:08
ギロロ「それで、作戦はどうする?」
ケロロ「我輩にいい考えがあるであります」
ケロロ「我輩たちが羅門城を攻撃し、敵を引きつけ、その隙にドロロたち忍者組が城内に忍び込み、天容の笛を盗み出すのであります!」
隊長「なるほど、適材適所というわけか。ギオが天容の笛を持ったまま外に出てくれば、我々がそれを取り返せばいい」
ケロロ「その通りであります! それではギロロ伍長、クラッシュ殿、リコ殿! 状況開始!」
ギロロ「了解! “武器転送”!」シュイン!
クラッシュ「派手に行くぜぇ! “リンゴバズーカ”!」ドーン!
リコ「オエッ、オエッ、オエッ。アハハハハ! ドッカーン!」
ドドドドドォォォン!
◆
城内
粘心「ギオ様、敵襲でございます!」
ギオ「ネンガの手下どもが来たか…」
ギオ「迎え撃て。それと、シュララにも連絡を入れておけ」
粘心「はっ!」
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2017/09/30/08:13
城外
粘心「皆の者、今こそギオ様から貰った力を示す時じゃ! 敵を打ち倒せ!」
ヌーマ「かしこまりました粘心様、このヌーマが全て飲み込んでみせましょうぞ!」
火の玉×4『合体!』ボムッ
喜怒哀楽『我ら羅門衆忍軍、喜怒哀楽なり! 貴様らなど焼き殺してくれるわ!』
クロ「おーおー、じゃんじゃん出てきたなー!」ニヤニヤ
タママ「なんか、嬉しそうですね」
ミーくん「あいつ、なんだかんだで暴れるの大好きだからなぁ…」
粘心「血煙林五郎、おまえも出てこい!」
ジュリアン「『ちけむりりんごろう』だと!? いったいどんな奴が…」
アップルン「だからその名前で呼ばないでくださいってば粘心様! 私は女の子! 私はアップルン!」
とり郎「あ、なんか親近感…」
クラッシュ「むひょ〜! でっかいリンゴちゃーん!」バッ
ココ「ちょっと、お兄ちゃん!」
アクアク「そやつは羅門衆じゃ! 粘土でできておるぞ!」
アップルン「あ〜、私食べられてる〜♪」
粘心「コラー! 満足そうな声をあげるなー!」
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2017/09/30/08:15
別の場所
ドロロ「よし、これだけ離れれば粘心たちには気づかれないでござるな」
タヌ太郎「よーし、行くぞぉ!」ズンズン
ツネ次郎「おいタヌ太郎、気をつけろよ」
ビリビリビリ
タヌ太郎「ぎゃっ!?」
バタッ
ツネ次郎「あっ、タヌ太郎っ!」
まん丸「タヌ太郎さん、大丈夫!?」
タヌ太郎「ぐあああ! ぎゃああああ!」
タヌ太郎「ツネ次郎、俺の手を踏んでる…!」
ツネ次郎「あ、ごめん」
『だぁあ!』ドベタタン!
助左衛門「皆の者、これを見よ! 草むらの中に何かが光っている!」
まん丸「本当だ、いっぱいいる…」
ビリ助「ふっふっふっ、わしらは羅門城の番人、ビリ助な〜り」
ドロロ「ビリ助…」
ツネ次郎「参ったな、この草むらを渡らないと羅門城には行けないぞ」
まん丸「うーん…」
助左衛門「いや、拙者が向こうまで運べばいいだけでござろう」
『あ、そっか』
ビリ助「ガーン!!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/09/30/08:15
城内
シュインッ
助左衛門「ふ、拙者の“めだまわーぷ”に通れぬ道無し」
ドロロ「ここが羅門城でござるか…」
ネンネン「……」
タヌ太郎「天容の笛はどこだ?」
ツネ次郎「ギオが持っているのなら、ギオも探さないとな」
まん丸「ギオさんは偉いだろうから、きっと一番上の方にいるんじゃないかな」
タヌ太郎「RPGのラスボスか!」
ドロロ「まあまあ」
助左衛門「拙者の“めだまわーぷ”を使えばすぐにすむこと。他にめぼしい場所が無い以上、行ってみるしかあるまい」
ツネ次郎「そうだな。助左衛門、頼む」
助左衛門「うむ。では、“めだまわーぷ”!」シュインッ
◆
シュインッ
助左衛門「ここが最上階で……むぅ!?」
ネンネン「…!」
ギオ「これがネンガの手下か。ふっふっふっ」
ドロロ「おぬしがギオでござるか!」
まん丸「こんにちは」ペコッ
タヌ太郎&ツネ次郎「「あれま! 挨拶すんな!」」
まん丸「でも…」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/09/30/08:16
ギオ「ネンガめ、子供を相手に楽しくやっていたようだな」
まん丸「ネンガ様とあんまり似てないよね」ボソボソ
ツネ次郎「ほんとに兄弟なのか?」ゴニョゴニョ
ドロロ「特に目が似ておらぬ」ヒソヒソ
タヌ太郎「ギオの方がハンサムかも」ブツブツ
助左衛門「今話すことではなかろう…」
ギオ「それで、おまえらは何をしに来たのだ」
ツネ次郎「何をしにって!」
タヌ太郎「天容の笛を取り戻しに来たに決まってるだろっ!」
ギオ「そうか。くっ…、くっくっくっ」
ツネ次郎「あ…。この野郎、鼻で笑ってやがる…」
タヌ太郎「よ〜し、笑い返してやるぅ! わあっはっはっはっはっはっはっ!」
ツネ次郎「笑い返してなんになるぅ!」バゴ!
まん丸「ギオさん、どうすれば天容の笛を返してくれるの?」
ギオ「おまえか、まん丸とやらは」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/09/30/08:17
ギオ「笛は返せん。返せばまたわしが老いぼれてしまう。今のネンガのようにな」
まん丸「じゃあ…、ボクと勝負して!」
ギオ「何!?」
助左衛門「まん丸殿!?」
まん丸「そしてボクが勝ったら、天容の笛を返して!」
ドロロ「まん丸殿、一人では無茶でござる!」
ギオ「ほう。どんな勝負だ」
ツネ次郎「まん丸、勝負するんなら、おまえが一番得意なもので勝負するんだ」
まん丸「得意なもの…」
ツネ次郎「寝相だっ! 寝相の悪さで勝負しろっ!」
タヌ太郎「死ねぇ!」ドゴッ!
タヌ太郎「まん丸…、おまえの一番得意なものはなんだ? 思い出せ」
タヌ太郎「折り紙だ! 折り紙で勝負するんだぁ!」
まん丸「あ、そうか!」
まん丸「よーし! ギオさん、折り紙で勝負だよ!」
ギオ「そんな勝負はできん」キッパリ
まん丸「何で?」
タヌ太郎「そりゃそーだ」
ネンネン「……」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/09/30/08:17
ギオ「聞くところによると、おまえは“現神の術”を使えるそうだな」
まん丸「えっ、“現神の術”!? でも、それは…!」
ギオ「どうした? “現神の術”を使ってみろ」
ギオ「わしを倒したら、返してやるぞ、この笛を」スッ
まん丸「あっ、天容の笛っ!」
まん丸「よーし、ボク、やるよ!」ザッ
まん丸「さあ、ギオさんも用意して!」
ギオ「いや。わしは座ったままでよい」
まん丸「…! “手印念”!」ボッ!
ドッ!
ドロロ「当たったでござる!」
助左衛門「いや、衣服の肩の辺りが多少破けただけ。あれでは効いてはおらぬ!」
ギオ「なぜ“現神の術”を使わん!」
まん丸「それは…」グッ…
ギオ「“手印念”か。懐かしい技だな」スッ…バシュンッ!
まん丸「ぴいいいいいっ!!」ボガーン!
タヌ太郎&ツネ次郎「「まん丸っ!!」」
ドロロ&助左衛門「「まん丸殿!!」」
ネンネン「!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/09/30/08:21
まん丸「……」グッタリ
タヌ太郎「おい、まん丸!」
ツネ次郎「しっかりしろ!」
ネンネン「…! …!」
ドロロ「同じ“手印念”でここまで違うとは!」
ギオ「さて……助左衛門とか言ったな。おまえは逃がしてやろう」
助左衛門「何ィ!?」
ギオ「しかし、三日以内にまたここに戻ってくるのだ。ネンガを連れてな」
タヌ太郎「ネンガ様を!?」
ツネ次郎「そうか! 年老いたネンガ様を倒すつもりだな!」
ギオ「ネンガが年老いてなくても、わしは勝てる」
ギオ「かつて…、わしとネンガは戦ったのだ。念雅流の当主の座を賭けてな」
ギオ「そして、わしが勝った」
ドロロ「何と!?」
タヌ太郎「ええっ!?」
ツネ次郎「そんな…、ネンガ様が負けたなんて…!」
ギオ「負けたのだ。しかし…」
ギオ「ネンガめ、本気でわしと戦ってはいなかった」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/09/30/08:21
ドロロ「それは、きっとネンガ殿が兄弟で戦うのが嫌だったからでござろう! 拙者も弟がいるからわかるでござる!」
ギオ「…おまえたちは、ネンガが目を見開いたのを見たことがあるか?」
タヌ太郎「え、目!?」
ツネ次郎「もともとああいう細い目じゃないのか!?」
ギオ「ネンガはな、本気になった時だけ目を開ける」
ギオ「わしと戦った時、ネンガは一度も目を開けはしなかった」
ギオ「しかし、年老いた体の今、今度こそ本気で戦うしかなかろう」
ギオ「さあ行け。行ってネンガを連れてこい!」
助左衛門「たわけが! 結局年老いたネンガ殿を倒そうという考えではないか!」
助左衛門「どうしても拙者にネンガ殿を連れてこいと言うのであれば、拙者を倒してからにせい!」ブンッ!
助左衛門「“すけハンマー・8トン”! ぶるあああああ!!」バッ!
ギオ「ほう、やるか」
助左衛門「ドロロ殿、今のうちに“鑑定眼力”を!」
ドロロ「心得た! 暗殺兵術(アサシンマジック)“鑑定眼力”!」
ドロロ(これでギオの弱点がわかれば…!)ピピピピ…
ドロロ「!? こ、これは…!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/09/30/08:22
城外
クロ「“スーパーナパーム弾”装填! ファイヤー!!」ブォッ!
羅門衆『ギャアアアアアアア!!』ドドドドォン!
粘心「か、火力が違いすぎる…! このままでは…!」
メケケ「粘心ー、助けに来たわよー!」
粘心「おお、メケケ!」
プタタ「風邪を引いたぜゴッホッホー♪ お家を磨いてピカピカソ♪」
ミーくん「おまえは、あの時の!」
うつーじん「私もいるでヒ……って、ああっ!? へべにおーちゃん!」
へべ「うつーじん!?」
おーちゃん「あなた、うにょーんから別の誰かに乗り換えましたの!?」
うつーじん「バカなことを言うなヒ! 私の主はうにょーん様ただ一人だヒ!」
へべ「ということは、うにょーんもシュララ軍団と繋がっているということぴゃー!?」
おーちゃん「や〜〜〜〜っと自分から動くことを覚えましたのね…」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/09/30/08:23
うつーじん「むーっ、むーっ! うにょーん様への侮辱は許さないヒ!」
へべ「許さなきゃどうするぴょー?」
うつーじん「おい、出番だヒ!」
タイニータイガー「グワアアアアッ!!」
ジュリアン「ぎゃー! なんかいかにも肉食獣なやつがー!!」
クラッシュ「タイニータイガー!? おまえまだコルテックスの部下やってたのか!」
タイニータイガー「コルテックス、お面かぶってタイニーにこう言った! 『逆らう奴はみんな食ってよし』!」
タイニータイガー「おまえらの肉、全部タイニーのもの!」
ギロロ「典型的な脳筋だな…。クラッシュ、こいつの弱点は何だ?」
クラッシュ「隙を突くしかねぇな。オイラ、あいつを真正面から倒したことねーんだ」
クラッシュ「でも脳みそはオイラ以上に筋肉だ」
クルル「脳筋の自覚あったのかよ」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/09/30/08:23
ロブスター軍団『……』ゾロゾロ
研究員軍団『……』ゾロゾロ
作業員軍団『……』ゾロゾロ
幻獣軍団『……』ムゥムゥ
隊長「ぬぅ、雑兵どももぞろぞろと出てきたな」
クロ「けっ。何人出てこようが、吹っ飛ばしてやるぜ!」
ミーくん「シュララ軍団、剛くんを返せ!」
ケロロ「モア殿もであります!」
クロノア「オババもだ!」
プタタ「剛くん剛くん剛くん剛くん、バカみたい♪」
ミーくん「ふざけるなぁぁあああああ!!!!」ダッ!
グッ ジャキン!
タママ「お腹から1メートルぐらいの長さの剣を出したですぅ!」
クロ「俺も入ってるぜ?」シャキーン
プリニー「ドラ○もんッスか」
リコ「アレ、オレハ?」
ミーくん「俺はなぁ!」キィン!
プタタ「ッ!」
ミーくん「昔、剛くんに命を助けてもらったんだ!」ギィィィン!
プタタ「ちょ、わ!」
ミーくん「だから!」ジャキッ!
プタタ(筆を使うヒマが…!)
ミーくん「剛くんの世界征服の夢は――俺がかなえてやるんだ!」ズバンッ!
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/09/30/08:24
パキィン!
プタタ「ああっ、俺の筆が! 何てことシャガール!」
ミーくん「それはこっちのセリフだあああああ!!」ズバーン!
プタタ「ギャアアアアアアア!!」K.O.!
メケケ「プタタ!?」
おーちゃん「よそ見してる暇はありませんことよ。“あいすこちこちあたーく”!」カチーン!
メケケ「メケ!? 糸が凍って丸見えに! これではこっそり操れない!」
隊長「では溶かしてやろう。リコ、火炎放射!」
リコ「オエッ、ボーボーボー!」ゴアアアアア!
メケケ「ギャアアアアアアア!!」K.O.!
隊長「コワルスキー、新人! プタタとメケケを捕らえろ! 敵組織の情報を聞き出す!」
コワルスキー&新人「「了解!」」
タイニータイガー「そうはいかないぞぉ!」グオッ!
新人「わー!」
コワルスキー「くっ、こいつ…!」
タママ「んだるぞぬしゃー! “タママ・インパクト”!」ゴオッ!
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/09/30/08:28
タイニータイガー「ガアッ!」バシッ!
タママ「ええっ!? “タママ・インパクト”を素手で弾いた!?」
クラッシュ「だから言っただろ! あいつは正面からじゃ倒せないんだ!」
タイニータイガー「今度はこっちの番だ! ウオオオオオ!」
リコ「コイヤー!」
ナレーション「バーサーカー(鳥類)VSバーサーカー(哺乳類)! 果たして勝者は!」
タイニータイガー「グルァアアアアッ!」バキッ!
リコ「デスヨネー!」ヒューン
隊長「リコー!」
プリニー「じゃあこれをくらえッス! “プリニー踊り”!」クルックルックルッ
クロノア「いや踊ってる場合じゃ…」
ヒューポー「いや、ちょっと待って。見て!」
タイニータイガー「ここは誰私はどこ」クルクルパー
クロノア「えーっ!?」
プリニー「“プリニー踊り”。一定の確率で相手に毒・マヒ・ド忘れの常態異常をプレゼントするッス」キリッ
クラッシュ「でかした! 今なら攻撃が通じるぞ!」
隊長「一気に仕留めろ! 総攻撃だ!」
『『うおおおおお!!』』
タイニータイガー「ギャアアアアアアア!!」K.O.!
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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へべ「うつーじん、残りはおみゃーと粘心だけだっぴょー!」
喜怒哀楽『バカめ! まだ我らがおるわ!』ゴアアアア!
ジュリアン「あちちち!」
モート「ノー! キングの足さん、燃えちゃダメー!」
粘心「いいぞ喜怒哀楽、そのまま焼き尽くしてしまえ!」
喜怒哀楽『承知!』ボアアアア!
ギロロ「くぅ…! 火力が強くなった!」
ケロロ「このままでは、我輩たちが干からびてしまうであります!」
クルル「水属性の技使える奴、いたっけか?」
おーちゃん「わたくしは氷属性ですので…」
喜怒哀楽『ふははははっ! 打つ手無しか! そのまま燃えてしまえー!』
クロノア「“風玉”!」プクッ
喜怒哀楽『へ!?』
クロノア「やっ!」ブン!
喜怒哀楽『ギャアアアアアアア!?』ボガーン
粘心「ぬわーっ!?」
クロノア「触れないなら、膨らませて投げればいいじゃん」
ココ「君だけよ、それ」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/09/30/08:29
おーちゃん「さあうつーじん、年貢の納め時ですわよ!」
うつーじん「むーっ! むーっ!」
バガッ!
新人「ああ!? 塔の一部が崩れたッス!」
『『うわああああ!!』』ヒュー
ギロロ「ドロロたちが落ちてくる!」
うつーじん「しめたヒ! 撤退ヒー!」キューン
へべ「うつーじんが逃げたっぴょー!」
隊長「今は放っておけ! リコ、トランポリン!」
リコ「キテマスキテマス、オエッ!!」ドスーン!
ボヨーン
ケロロ「ドロロ兵長!」
ドロロ「隊長殿、かたじけないでござる…」ボロッ
タママ「ドロロ先輩がここまでやられるなんて!」
おーちゃん「助左衛門、しっかりしてくださいまし!」
助左衛門「うーむ…、危うく成仏するところでござった」
クルル「幽霊としてはそれが正しいんじゃねーのか?」
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2017/09/30/08:30
ギオ「ほー。騒がしいと思っていたが、有象無象がこんなにも集まっていたのか」
クロ「誰だ?」
とり郎「あれがギオよ!」
クラッシュ「熊か。パパぐまに追いかけられたことを思い出すぜ」
プリニー「どんな人生歩んで来たんスか?」
まん丸「く…」ムクッ
まん丸「ネンガ様とは兄弟なのに、どうして争ったりするの!?」
タヌ太郎「まん丸…」
ツネ次郎「ちゃんと聞いてたのか…」
ギオ「ネンガと戦って勝つこと。それがわしの望みだからだ。念雅流だの天容の笛だの、わしにはどうでもよいことだ」
ギオ「とは言っても、天容の笛を手放すわけにはいかなくなったがな」
ギオ「おまえこそ、なぜ“現神の術”を使わん」
まん丸「……」
まん丸「ボク、ず〜っと旅をしてきて、さんか君とまる君とか、ギオさんがいたずら半分に作った生き物をいっぱい見てきたよ」
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2017/09/30/08:30
まん丸「あれも全部、“現神の術”で作ったんだよね」
ギオ「ふっふっふっ、そうだ。そして、“現神の術”を使えるのは、わしとネンガとおまえだけだ」
まん丸「ボクはもう“現神の術”は使わないことにしたんだよ」
ギオ「何!?」
まん丸「ギオさんの作った生き物は、みんなかわいそうだった…」
まん丸「なぜ生まれてきたのか、誰に作られたのか、どうして捨てられてしまったのか、わからないまま生きていて、みんなかわいそうだったよ」
まん丸「だからボクはもう“現神の術”は使わないよ」
ギオ「甘いな。おまえはネンガに似ているぞ」
ギオ「それでは、わしとどうやって戦う?」
まん丸「え、えーっと、石ぶつけるよ!」
ギオ「…ほ〜、石ころ一つでわしと戦うのか」
まん丸「えっ、あっ…、二つだよ!」
ギオ「一つでも二つでも同じだっ! 死ねっ!」バッ!
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2017/09/30/08:31
ツネ次郎「死ぬのはおまえだあ!」
タヌ太郎「奔放初公開、“ツイン合体手印念”っ!!」ボッ!
ギオ「たわけめ! “意念砲”!!」ドウッ!
タヌ太郎「げっ! “合体手印念”を貫いて…!」
ツネ次郎「うわあああああ!!」
ドーン!
まん丸「タヌ太郎さん、ツネ次郎さん!」
ドロロ「大丈夫でござる!」シュタッ
ツネ次郎「ありがとう、ドロロ!」
クラッシュ「ふぃー、“スピードシューズ”をはいてて良かったぜ」キキッ
ココ(そもそもお兄ちゃん、それしかはいてないじゃない…)
タヌ太郎「く…」
タヌ太郎「よーしギオ、オイラたちの負けだ!」
『『あれま!』』ドンガラガッシャーン!
クロ「何勝手に負けたって決めつけてんだよ!」
リコ「タタカウ!タタカウ!」
タヌ太郎「大丈夫だよ。油断させて“トリプル合体手印念”を喰らわせる作戦さ」
まん丸「そっか!」
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2017/09/30/08:33
タヌ太郎「これが本家だ!」
まん丸&タヌ太郎&ツネ次郎「「「“トリプル合体手印念”!!」」」カッ!
ギオ「ふん」スパッ
ツネ次郎「俺たちの“合体手印念”が…!」
タヌ太郎「真っ二つ…!」
タヌ太郎「オーケー、ギオ。今度こそオイラたちの負けさ〜」
クロ「だからオイラたちも戦うって!」
ケロロ「ちょっと待つであります!」
ギロロ「おお! ケロロ、何か作戦があるのか!?」
ケロロ「いや、そうじゃなくて。あいつ、版権ラスボスの一人っしょ? まだ3話なんだから、今戦っても必敗戦闘で終わるであります」
ギロロ「メタ発言しとるばやいかーっ!」
ギオ「何を言っているのかよくわからんが…、その口振りでは、死ぬしかなかろう」
ギオ「それとも、まん丸が“現神の術”で戦うか?」
まん丸「!」
ギオ「さあ、どうする?」
まん丸「…!」フルフル
ギオ「日が暮れてしまうぞ。では死ね」キュイイイン…
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2017/09/30/08:33
ボコッ
ギオ「む!」
ボコボコボコボコ!
ツネ次郎「こっ、これは!?」
タヌ太郎「ネンガ様っ!」
ギオ「ほおー、岩からネンガを作りおったか」
ギオ「しかし、これは子供だましの粘土細工だな。本当の“現神の術”を見せてやるっ!!」カアッ!
グゴゴゴゴゴ!
ミーくん「塔が動いた!?」
とり郎「えっ!?」
ギオ「さあ、喰われて死ぬがよい!」
クラッシュ「わああっ、巨大な蛇にっ!」
ジュリアン「ギャー! 丸呑みはいやー!」
「“針風”!」バッ
バババババババ!
ギオ「ネンガの向こうから風の針が――うおっ!!」ドスドスドス!
グラッ…
ギオ「誰だっ!?」ドサッ
「……」バッ スタッ
ココ「狼!?」
まん丸「あっ、紫狼沙さんっ! どうしてここに!?」
紫狼沙「話は後だ。まん丸、天容の笛を拾え」
まん丸「あっ! やったあ、天容の笛だあ!」
ギオ「くっ、体が動かん。あやつ何者!?」
隊長「作戦終了だ! 総員、ケロロ小隊船に乗れ!」
『『おおーっ!』』
まん丸「よーし、さぁ念雅山に帰ろう!」
第3話『天容の笛の秘密』完
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