ひたすらカオスですけど、一応勧善懲悪物語です。
[
1
]
灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2022/05/01/22:49
ボーボボのナレーション「前回のあらすじ! 大地震によって出現した時空の歪みに飲み込まれ、原始時代にタイムスリップしてしまったケンとリカは、そこで宇宙人と出会い――!」
ケロロのナレーション「ちょっと待てー! これこのスレが始まりだから、前回とか無いよ!」
ボーボボのナレーション「えっ!? お、おい、なんか違うみたいだぞ。どうなってんだよ…何?こっちが本物!?」
参戦作品
○ボボボーボ・ボーボボ
○トラウマイスタ
○魔法陣グルグル
○ファントム・キングダム(小説版)
○ケロロ軍曹
グルグルのメッセージウィンドウ【ろくなコラボじゃなかった!】
#毎週日曜更新予定。
#もくじ
>>2-9
プロローグ
>>10-20
第1話
>>21-36
第2話
>>37-65
第3話
>>66-86
第4話A
>>109-128
第4話B
>>87-97
第5話A
>>129-184
第5話B
>>98-108
第6話A
>>185-205
第6話B
>>206-227
第7話
>>228-252
第8話
>>253-291
第9話
>>292-317
第10話
>>318-336
第11話A
>>337-379
第11話B
>>380-415
第12話
>>416-456
第13話
>>457-489
第14話
[SHV41]
編集
削除
コピー
▽
||
1-
||
投稿
||
更新
||
検索
145759HIT
投稿数:505/1000
[
109
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
109
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/08/14/22:17
第4話B「ピカソ、初陣」
ケロロ小隊基地、クルルズラボ
天の助「ぎゃあああああ!!」
クルル「ク〜ックックックッ」
天の助「ちょっとー! 何時までこんなこと続けんのー!?」
クルル「あ〜ん? んなもん、テメーが乾燥に耐えられる装置が完成するまでに決まってんだろ〜?」
クルル「砂漠に行った途端、ジュッ! なんて嫌だろ?」
天の助「確かに嫌だけど! 嫌だけどさぁ!」
天の助「ハンマーで殴ったりビームで撃ったり、乾燥と何の関係があるんだよ〜っ!!」
クルル「ボーボボの旦那がおまえのこと不死身って言ったからなぁ、この際だから色々試そうと思ったんだよ」クークックックッ
天の助「ふざけんなテメー!!」
ぎゃあああああああああ!!!
◆
ケロロ「おぉ……クルルのやつ、張り切ってるでありますなぁ」
ギロロ「おいケロロ」
ケロロ「何でありますか? ギロロ伍長」
ギロロ「ピカソたちを実家に返してもよかったのか? チャンドラとやらの襲撃を受けるかもしれんだろう」
ケロロ「その点なら大丈夫。ドロロに見張りを任せたであります。何かあれば、モア殿に連絡が来るでありますよ」
ギロロ「そうか…」
天の助『ぎゃあああああ!!』
ケロロ&ギロロ『!?』ビクッ
天の助『何これ!? 何これ!?』
天の助『カレーが……カレーがぁ…』
天の助『飛んで、跳ねて、ぶ、ぶ…』
天の助『ブリリアントカット〜…』
ケロロ&ギロロ『……………』
ケロロ(いったい…)ゾワァ
ギロロ(なにが起こってるんだ…?)ヒクヒク
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
110
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
110
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/08/14/22:18
ボーボボたちの部屋
ボーボボ「ビュティ、ヘッポコ丸、ちょっと逆立ちしながら聞いてくれ」
ビュティ「逆立ち!? 無理だよ!」
ボーボボ「じゃあ俺が逆立ちするわ」
ヘッポコ丸「何で!?」
ボーボボ「今回の戦いでは、俺たちは今までとは違い、拠点を構え、事件が起きれば出撃――という形式を取っている」
ヘッポコ丸「それが、どうしたんですか?」
ボーボボ「ずっと戦っているわけじゃないから、時間に余裕がある。そこでだ」
ボーボボ「二人とも、学校に通ってみないか?」
ビュティ&ヘッポコ丸『えっ』
ボーボボ「幸い、ピカソや夏美が通っている梵天吉祥学園は中・高一貫のエスカレーター式だ。二人とも同じ学校に行ける」
ビュティ「いやいやいや! 学費とかどうするのさ!」
ボーボボ「ハレクラニが払う」キッパリ
ヘッポコ丸「ハレクラニ!? マルハーゲ四天王最強の男じゃないですか!」
ボーボボ「ダメもとで相談したら」
ハレクラニ『勉学は大事だな。いいだろう、払ってやる』
ボーボボ「二つ返事でOKもらった」
ビュティ&ヘッポコ丸『何で!?』
ナレーション(ボーボボ)「説明しよう! ハレクラニは幼少期に(ry」
ボーボボ「浸りすぎー!!」ゲシィッ!
ナレーション(ボーボボ)「ぎゃらぱ!」
ボーボボ「嫌なら、無理にとは言わんが…」
ビュティ「どうして、いきなりそんなことを考えるようになったの?」
ボーボボ「――ビュティ、おまえは忘れてるかもしれないが…」
ボーボボ「首領パッチは学校を卒業している」
ビュティ「う!?」
ヘッポコ丸「そーなの!?」
ボーボボ「おまえたちの学歴が首領パッチ以下なのは、さすがに不味いかな、と思ってな…」ハァ
ビュティ(確かにそれは…!)
ヘッポコ丸(色んな意味で不味い…!)
ボーボボ「どうだ?」
ビュティ「――わかった。行くよ、学校。ただし、ゼタさんたちとの共闘が終わるまでね」
ヘッポコ丸「俺も!」
ボーボボ「そうか、よかった…」
ボーボボ「ああ、もうダメ」バタッ
ヘッポコ丸「ボーボボさん!」
ビュティ「頭に血がのぼった!」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
111
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
111
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/08/14/22:20
ピカソの部屋
『†ピカソBLOG†』
『おはようございます。天気は快晴。ビューティフルサンデーでございます\(^o^)/』
『昨日はとても摩訶不思議な体験をしたので、もう、これは皆様にお伝えせねばと思い、疲労困憊の中、キーボードを叩いている次第でございます。』
『スジャータと名乗る滅茶苦茶な女と出会いました。俺は彼女に奇妙な「お香」を嗅がされると、なんと…』
『自分のトラウマである「鬼」が引きずり出されました。』
『それとの対決に見事勝利した俺は……その鬼「ゲルニカ」の主となった、ということでございます。』
『と、まあ……そういうことで……今日はこの辺で。』
ピカソ「ふぅ」
ゲルニカ「主殿、主殿、ワシはいつまでこうしていればいいか?」メキメキ
ピカソ「……」
ピカソ「おい! だからじっとしてろって言っただろ! メキメキメキメキさっきから…」
ゲルニカ「しかしここは非常に窮屈で…」メキメキ
ピカソ「悪かったな、四畳半で!」
◆
昨日、ゼタさんたちの所から帰ってきてすぐ――スジャータさんは姿を消した。
スジャータ「じゃ、そゆことで」
ピカソ「え!? ちょっ、どこに…」
ピカソ(こいつと二人きりにしないでェェェェ!)
ゲルニカ「……」
ピカソ(うーん……こうなったらもう、とりあえずダッシュで――)
ピカソ(撒くっきゃない!!)ダッ
ガシッ
ゲルニカ「どこ行くのか、主殿」
ピカソ「…!」ジタバタジタバタ
ピカソ「は、放せェェェ!」
ゲルニカ「何を言う。主殿とワシは一心同体であるぞ」ギュウウウウ
ピカソ「ギョエエエエ! 死ぬっ! 潰れ死ぬー!」
ピカソ(とりあえず家族にバレるとまずいからな。俺の部屋に入れたけど…)
ピカソ(スジャータさん、どこ行ったんだよォ!!)
ガサガサ メキャ
ピカソ「ちょ……俺のゲーム機ィィイ!」
バキバキバキ
ピカソ「ベッドォオオ!」
ブンブン ガシャアアア
ピカソ「命の次に大事なCDコレクショオオン!!」
ピカソ「俺がよしと言うまでここでじっとしてろ。わかったな?」ワナワナ
ゲルニカ「御意」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
112
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
112
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/08/14/22:21
ピカソ(そして今に至るわけ…)
ピカソ「まあいいや。俺朝飯食ってくるから、引き続き大人しくしとくこと」
ゲルニカ「!?」
ゲルニカ「ヴォオオオオオオ! 一人にしないで主殿ォォ! 心細いィィィィ!」ガバッ
ピカソ「ちょ、重! 待て待て、のしかかるな、階段が……ぎゃあああああ!!」
ドンガラガッシャーン!
ピカソ「いてて…」
ワイワイワイ
ピカソ「ん?」
スジャータ「おまちどうさまー☆」
ピカソの母「助かるわー、スジャータちゃん。ホラこのお味噌汁、スジャータちゃんが作ったのよ。美味しいわー♪」
ピカソの祖父「ソウマにこんなべっぴんさんの彼女がおったとはの」
ピカソの父「ウマス」
ピカソの妹「ねーねー、お兄ちゃんと結婚したらあたしのお姉ちゃんになる〜?」
ピカソ(ここにいたんすかスジャータさん…! ひどいや)
ピカソの祖父「しかも、うちの寺に修行僧として住み込みたいとは、今時見上げた娘さんだ」ホッホッホッ
ピカソ(しかも修行僧!?)
スジャータ「あ。おはよ、ピカソ君」
ピカソの祖父「さっきから何をドタドタしとるんだおまえは」
ピカソの母「ソーちゃんも早く食べなさいね」
ピカソ「あれ? えーと……スジャータさんのことは1000歩譲っていいとして、あれ?」
ピカソ「みんな、俺にくっついてるこの鬼……これ見て、なんとも思わないのかよ…?」
ピカソの家族『……………』
ピカソの母「…鬼?」
ピカソ(み、見えてない!?)
ゲルニカ「?」
ピカソ「スジャータさん、一体これどうゆうこと!? みんなには見えてないんすか!?」
スジャータ「何が?」
ピカソ「いや何がって……だから、この鬼ですよ、鬼! こいつ一体なんなんですか!?」
スジャータ「おにー? なんのことー? スジャータわかんなーい」ウルウル
ピカソ(えええええー!? このアマ、完全にしらばっくれてらっしゃる!!)ガーン
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
113
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
113
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/08/14/22:22
墓地の見える縁側
ピカソ「ちょっとスジャータさん! なんで嘘なんてついたんですか! なんか「幻覚とか見えちゃって残念な息子だ…」って顔、家族一同してましたよ! どーしてくれんすか!」
スジャータ「あら? 言ってなかったかしら」
スジャータ「アートマンは、それを使役できるトラウマイスタにしか見ることはできないのよ。私は「審義眼」の能力で見えてるけどね」
スジャータ「いい? アートマンを実体化させるには、これよ」ピッ
ピカソ「あ。確か、「反魂香」でしたっけ」
スジャータ「そう。まずピカソ君がこれを手に取り着火することが不可欠。そしてその煙を思念体のアートマンが潜ることで、香が焚かれている間、実体化されるのよ」
スジャータ「一般人の前で実体化することは危険なのよ。新手のモンスターとかに間違われて、いたずらに混乱させるだけだもの」
ピカソ「な、なるほど」
ピカソ「――てゆーか、スジャータさんはなんでウチにいるんすか?」
スジャータ「修行☆ ナムサダルマプフンダリカサスートラ♪」キュピーン
ピカソ「そんなキャピルンルンな修行僧がいてたまるか…」
スジャータ「まあ、それは冗談。実を言うとね、昨日――」
ドロロ『スジャータ殿、傷は治ったでござるが、疲労までは回復できないでござる。しばらくは、安静になされよ』
スジャータ「って言われちゃって」
ピカソ「あ……すんません。俺がさっさとゲルニカを使役できてれば…」
スジャータ「ピカソ君が謝ることはないわよ」フフッ
ピカソ「……」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
114
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
114
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/08/14/22:23
バキ ゴキ ゴキキ メキッ
ピカソ「な、何だ? なんの音…」
ゲルニカ「あーん」
墓石 < バキ バキ バキン
ピカソ「って、オイイイイ!! 何食ってんの!?」ガビーン
ゲルニカ「ンヴォ?」
ゲルニカ「ワシ、なんだか無性に小腹が空いてきて…」ボリボリ
ピカソ「いやいやいやいや小腹とかそーゆーことでなくて、それ墓石だなら! 参るものであって食うものに非ずだ。オーケー? もう食うんじゃねえぞ」
ゲルニカ「……」バギャン ゴギャン
ピカソ「だ・か・ら! 食うなっつってるだろォォォォ!」
ピカソ「オイ! よせ、それ佐藤さんち! そっちは鈴木さんちィィィ!」
スジャータ「しょうがないじゃないの」
ピカソ「え!?」
スジャータ「ゲルニカはまだ生まれたばかりの無垢な赤ん坊よ。きっと食べたい盛りなのね」
ピカソ「赤ん坊…?」
スジャータ「そう。可愛いでしょ? 赤ちゃんって」
ピカソ「た、確かに…」
スジャータ「トラウマから生まれたアートマンはいわば雛……雛を育てるのは、親鳥の役目よ」
ピカソ「お、俺の役目…?」
ピカソ「……」
ピカソ「よっしゃ、しょーがねーな! いっちょしつけてやるか。可愛い可愛い雛のため…」
ゲルニカ「ヴォオオオ……もう満腹」ゴゴゴゴ…
ピカソ(ごめん、やっぱ無理)
ゲルニカ「デザートにこれ食べるか」
ピカソ「!? それ一番高価な梵鐘だァァ! それ食われたら俺、ジジイの折檻地獄で確実にあの世逝きだっての!」
ピカソ「ゲルニカアアアア! よせェェェー! それ以上はマジで殺されるからァァ!!」
首領パッチ「なかなかハジケたことしてるじゃねーか!」ドッコーン!
ピカソ「面倒臭いのが増えたー!?」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
115
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
115
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/08/14/22:23
ピカソ「え、何で!? 何で墓地に埋まってたの!?」
パチ戯「魔法カード、《おろかな埋葬》!」ドン☆
ピカソ「遊戯王!?」
首領パッチ「それよりもピカソ、赤ん坊の世話なら俺に任せな」
ピカソ「えっ、できるの…? っていうかゲルニカ見えてるの?」
首領パッチ「まあ見てなって」
つ ガラガラ
パチ美「ほ〜らゲルニカちゃ〜ん! ガラガラでちゅよ〜! こっちにおいで〜!」ガランガラン
ピカソ「うお、なんかこなれてる!」
ゲルニカ「ンヴォ?」
パチ美「あんよが上手! あんよが上手!」
ダダダダダッ
ドゴーン!
首領パッチ「ぎゃあああああああああ!!」ヒュー
ピカソ「タックルで吹っ飛ばされたー!!」
ドスン!
ピカソ「大丈夫か、首領パッチ!?」
首領パッチ「へへ……どうよ、梵鐘は守ったぜ……」ガクリ
ピカソ「首領パッチィィィィ!!」
破天荒「おやびん最高! おやびん最高! おやびん最高!」ズボッズボッズボッ
ピカソ「今度はイケメンもぐら叩き!?」
スジャータ「……」
グラ
ドシャアア
ピカソ「! す、スジャータさん!?」
破天荒「何だぁ? 倒れたぞ」
ピカソ「あんたは早く地面から出てきてください!」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
116
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
116
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/08/21/22:08
空き部屋
ピカソの母「酷い熱だわ。たぶん、過労ね」
ピカソの母「一体何があったのかしら…」
ピカソ「……」
ピカソ(俺のせいだ。昨日のダメージが…)
首領パッチ「なあ破天荒、俺、なんかトゲが何本か足りない気がするんだけど…」ピクピク
破天荒「しっかりしてください、おやびん!」
ピカソの母「ところで、そこの金平糖みたいな生き物は何?」
ピカソ「俺にもわからない…」
ピカソの母「――よし! スジャータちゃんが元気になるように、晩御飯はガーンと精のつくママ特製にんにく鍋作っちゃお!」
破天荒「だそうですよおやびん!」
首領パッチ「できればコーラもつけて…」
ピカソの母「さすがにそれは食い合わせが悪いわねー」
ピカソ「母さん、無視していいから」
ピカソ「それと……俺、お使い行くよ」
ピカソの母「あら、珍しい。雪が降るかしら」
ピカソの母「でも助かるわ。じゃ、買い物リストメモ作ってくるから」
スタスタ…
スジャータ「ピカ……ソ君……」
スジャータ「はい…」スッ
ピカソ「これは……反魂香!」
スジャータ「もし何かあったときのために、渡しておくわ」
ピカソ「……」
ピカソ「言っときますけど昨日の話……俺はまだ「前線に出る」とは言ってませんからね」
スジャータ「……」ニコ…
破天荒「……………」
首領パッチ「あ、新しいトゲが生えてきた」ニョキニョキ
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
117
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
117
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/08/21/22:08
首領パッチ「行ってきまーす!」
ピカソ「おまえが言うのかよ!」
首領パッチ「まあいいじゃねえか。まずは何買うんだ?」
ピカソ「そ、そうだな。とりあえず八百屋さんに――」
ゲルニカ「」ギュッ
ピカソ「……」
ゲルニカ「……」ガタガタ
ピカソ「あの……ゲルニカさん? 君の腕力で掴まれたら境内から出れないんですけど…」
ゲルニカ「主殿……やっぱり外ってなんだか未知のものばっかりで怖くないか…?」フルフル
ピカソ「いい加減にしろ、このチキン鬼がアアアア!」
ピカソ「どんだけ臆病なんだおまえは! この手羽先離せェェェ!」
ゲルニカ「ヴォオオオ! ワシを置いてかないでェェェェ!」
通行人(娘)「ママー、あのお兄ちゃん一人で何やってるのー?」
通行人(母)「シッ、見ちゃいけません!」
首領パッチ「ピカソ…」
ピカソ「首領パッチ、また何か手が!?」
首領パッチ「恥ずかしいから少し離れて歩いて」ニッコリ
ピカソ「えーーー!?」
破天荒「バカ野郎、いつまでもおやびんに頼ってんじゃねーよ」ケッ
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
118
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
118
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/08/21/22:09
数分後
白人男性「スミマセーン」ポン
白人男性「ドコカこの辺に、落ち着ける公園とかアリマセンか?」
ピカソ(うお、外国人か…)
ピカソ「あ……えーと、公園なら…」
ピカソ「ゴーストレート行って3ブロック目のパン屋さんをターンザレフト」アタフタ
首領パッチ「何言ってんだテメー?」
破天荒「日本語か英語か、どっちかにしろよ」
ピカソ「うるせぇ!」
白人男性「oh! ソーリー!」
白人男性「ワタシ、トテモ頭悪いデス。覚えられナイからワタシを案内してくだサーイ」
ピカソ「…はぁ」
ピカソ「じゃあ俺、この人を公園まで案内するから、首領パッチと破天荒は買い物続けてて」
首領パッチ「わかった」
破天荒「おー」
◆
公園
ピカソ「ここでどうかな」
白人男性「オーウ」
ピカソ「自然もたくさんあるし、まだこの時間なら人もいないですよ」
白人男性「ワンダフォ、スーバラシィ! ワタシの望み通りの公園デス!」
白人男性「感謝シマース。アリガト! アリガト!」
ピカソ「そ、そんな大袈裟な…」
ザシュ
ピカソ「え?」
ピカソの右手「切ーらーれーたー!」プシュー
ピカソ「う……わああァァァァァ!?」ドシャアア
ゲルニカ「主殿!」
ピカソの右手「いや、軽傷だって」
白人男性「フフフフ……ユーみたいな頭の悪そうなトラウマイスタが相手で、ワタシとてもラッキーデース」
植物みたいなアートマン < ドン!
ゲルニカ「ヴォオオオオ! バケモノオオオ!」
ナレーション(ボーボボ)「鏡を見なさい」
ピカソ「お、お前は…!?」
白人男性「ワタシ? ワタシはただの通りすがりの…」
ウィグリー「チャンドラカンパニーの刺客の者デース。名をウィグリーと申しマース」
ウィグリー「こっちはアートマンのホワイトウォールズ」
Wウォールズ「……」ドドドドド…
ウィグリー「以後、よろしくデース」
ゲルニカ(ヴォオオオ! こ、これがワシと同じアートマン………なんというバケモノなのだ。こ、ここ……怖い!)
ゲルニカ(し、しかし! 主殿だけは……ワシの主殿だけは命に代えても守らなければ…!)ガタガタ
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
119
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
119
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/08/21/22:10
ウィグリー「さて、ワタシは裏切り者のアートマン、スジャータを始末しなくてはいけまセーン。ユーにはスジャータの居場所を吐いてもらいマスヨ」
ウィグリー「HEY! 楽しい拷問の時間デース」パチン
Wウォールズ「!」グオッ
ピカソ「うわ…っ!」
ゲルニカ「あ、主殿ォォ!」
ヒュッ
首領パッチ「おらよ!」ガキン!
ピカソ「首領パッチ!」
ウィグリー「何!? ホワイトウォールズの攻撃をネギで受け止めた!?」
首領パッチ「ネギじゃねえ、首領パッチソードだ!」
破天荒「おやびん最高!」
ピカソ「二人とも、どうして…!?」
首領パッチ「えーと、あいつだよあいつ。ほら、ケロロの仲間の青いの」
ピカソ「ああ、あの忍者っぽい……名前なんだっけ?」
ナレーション(ケロロ)「ひでぇ…」
首領パッチ「あいつ、ケロロの指示でおまえを見張ってたんだよ。んで、俺と破天荒を呼び戻したってわけ。今、拠点に戻って仲間を呼びに行ってる」
破天荒「まあ、こんな雑魚、俺たちだけで十分だけどな」
ウィグリー「ハハッ! なめられたものデスネ! ならその仲間とやらが来る前に、アナタたちを倒してスジャータの居場所を吐いてもらいマース!」
パチ美「やっだー! 吐くだなんて気持ち悪いわー!」
破天荒「テメー! おやびんの前で汚い言葉使ってんじゃねーぞ!」ガシッ
ウィグリー「ホワーイ!?」
ピカソ「……」
ピカソ(こいつがチャンドラ! スジャータさんを探している連中…)
ピカソ(そしてやつのアートマン……やっぱバケモンみたいなパワーだ)
ピカソ(こうなったら……こっちもアートマンを実体化するっきゃねえ…!)スッ
ウィグリー「!」バッ
破天荒「おっと!?」
ウィグリー「ハ! やはり持っていましたか反魂香を。アートマンはアートマンでしか倒せないデスからね! 危ない危ない!」
ウィグリー「まあ、どんなアートマンを呼び出そうが、我らチャンドラに敵うハズありませんがね!」
ピカソ「……………」
ゲルニカ「……………」
首領パッチ「……………」
破天荒「……………」
ウィグリー「……………?」
ゲルニカ「…主殿、ま、まさか…」
ピカソ「火、持ってない」
ゲルニカ「ヴォオオオオオ!!」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
120
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
120
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/08/28/22:09
ピカソ「わああああスジャータさんのバカバカバカバカ! 健全な高校生が火なんて持ち歩くわけないだろオオオ!」
ピカソ「何でライターも一緒に渡しておいてくれないんだよぉぉ!」
首領パッチ「ガソリンならあるけど」つ ポリタンク
ピカソ「だから火がなきゃ意味無――ガソリン!? 何で持ち歩いてるの!?」
ウィグリー「oh、初心者にありがちなケアレスミスね……トラウマイスタが火を持っていないとは、敵ながら哀れすぎマース」
ウィグリー「そんな哀れ者は――もっとイジメたくなりマース!!」
Wウォールズ「!」ジャラララ!
ピカソ「うわっ!」ガシッ!
ブンッ
ガシャーン!
首領パッチ「おーっと、ピカソ選手、看板にシュートされたー!」
ゲルニカ「主殿ォ!」
ゲルニカ(ヴォオ、おのれ! ワシは主殿のアートマンだというのに、主殿を守らねばならないのに…)
ドックン
ゲルニカ「…? ?」
首領パッチ「よし、破天荒! ピカソの代わりにこいつ倒すぞ!」
破天荒「へい、おやびん!」
ウィグリー「ハッハァー! 無駄デース!」
Wウォールズ「!」ジャラララ!
破天荒(自在に動く触手に、葉っぱの刃か……なら狙うは茎の部分!)バッ
首領パッチ(着替えのパジャマに、歯ブラシか……なら使うは枕と布団!)バッ
破天荒「鍵真拳奥義「LOCK」!」ガチャン!
Wウォールズ「!」
ウィグリー「ホワイトウォールズ!」
破天荒「へへっ、ご自慢のアートマンはもう動けねえぞ!」
ウィグリー「ナルホド、真拳使いでしたか……油断しました」
ウィグリー「ですが……アートマンを嘗めてはいけませんよ?」ニヤリ
破天荒「何!?」
Wウォールズ「!」ドゴォ!
破天荒「ぐはっ!」ガシャーン!
ウィグリー「アートマンはアートマン、もしくはそれを使役するトラウマイスタにしか倒せまセーン」
ウィグリー「あなたの真拳は状態変化がメインのようデスネ。効果はありますが、すぐに治りマスヨ?」
破天荒「けっ、ご忠告どうも」
ウィグリー「ついでにその綺麗な顔、刻んであげまショー!」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
121
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
121
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/08/28/22:11
首領パッチ「枕はどこじゃー!」ドゴーン!
ウィグリー「ホワーイ!?」
Wウォールズ「!?」
首領パッチ「俺は自分の枕じゃねえと眠れねーんだよ!」ガクガクユサユサ
ウィグリー「ワタシに言われても困りマース!」
首領パッチ「俺、眠らないと、眠らないと…!」ピカッ
首領パッチ「夜戦士『布団マント』になっちゃうよ〜!」バサァッ
ウィグリー「何ですかそれは!? 名前ダサッ!」ガビーン!
首領パッチ「必殺"布団の滝"!」ドサドサドサ
ウィグリー「ノォォォ! 布団に押し潰されるー!」
Wウォールズ「!?!?!?」
破天荒「おやびん最高!」
ピカソ「ぐぅ…」
砂場で遊んでた女子A「キャ!」
砂場で遊んでた女子B「わっ!」
ピカソ「!」
ピカソ「お、おい……ここは危ないから、よそ行って遊べよ」
女子A「で、でもお兄ちゃんケガだらけだよ?」
ピカソ「いいから早く行け!」ガーッ!
女子AB『わーん!』ダッ
ピカソ(クソ……火……何か……何かないのか?)
ピカソ(我ながら馬鹿だな、公園に火なんてあるわけ…)
女子ABが落とした色々な物 < やぁ。
ピカソ(――こ、これだ!!)
ウィグリー「いい加減にしなサーイ!」
Wウォールズ「!」ズバズバ!
首領パッチ「俺の布団ー!」
破天荒「おやびんも切られてますよ!」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
122
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
122
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/08/28/22:12
ウィグリー「あなたタチ、危機感が足りませんね……これを見なサイ!」カパッ
首領パッチ「えっ、今時折り畳みケータイ?」
破天荒「スマホ使えよ」
ウィグリー「No! 映像を見なサイ!」
首領パッチ「あれ!? スジャータ!? もう捕まったのか!?」
ピカソ(この人は、あの……夢の中の…!)
ウィグリー「スジャータの主、「漆原シエナ」……ですよ」
ピカソ「ッ!」
ウィグリー「このTV電話はチャンドラの独房と繋がっているんデスがネ」
ウィグリー「ククク……COOLな仕掛けがあるんデスヨ。ココを押すとネ…」ポチッ
バチッ!
シエナ『うあ゛ッ…!』
ピカソ「!!」
ウィグリー「サンダー! イエアァ!」
ウィグリー「ホラホラ、早くスジャータの居場所吐かなきゃ、この女もっと苦しむことになりマスヨ。ハッハッハッ」
ピカソ「な、なんてことしやがんだ!」
ウィグリー「あ、反抗的な顔。もうワンプッシュするデース」ポチッ
ピカソ「!」
バチッ!
シエナ『がっ…』
ウィグリー「サービスしマース! ワンMOREプッシュ! もひとつおまけにワンプッシュ! あ、そーれプッシュ! プッシュ!」
ウィグリー「プッシュプッシュプッシュプッシュプッシュプッシュプッシュプッシュプッシュプッシュプッシュプッシュプッシュプッシュ!!」
ウィグリー「ハーッハッハッハッ、愉快ッ! 愉快ねー!」
首領パッチ(あー、この馬鹿…)
破天荒(灰色ねこ作品における最大の死亡フラグ、『人質を取って脅迫』をやりやがった…)ポリポリ
ピカソ(てめぇ……!!)ビキビキ
ゲルニカ(ウウヴォオ。込み上げてくる、何かが……これはいったいなんなのだ…)
破天荒「おい、おっさん」
ウィグリー「おや? まだプッシュが足りませんか?」
"LOCK"!
ケータイ < ガタン
ウィグリー「ノォォォ!? ワタシの腕がァァァァァ!」
破天荒「これでもう、ボタン押せねえなぁ」ニヤニヤ
ウィグリー「おのれェェェ! やれ、ホワイトウォールズ!」
首領パッチ「そう言えば除草剤も持ってたわ」ドバドバ
Wウォールズ「ギャアアアアアア!!」
ウィグリー「ホワイトウォールズぅぅぅぅ!?」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
123
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
123
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/08/28/22:14
ピカソ「おい」
ウィグリー「!?」
ピカソ「てめぇがどんなことをしようが、俺はスジャータさんの居場所を言わねえ」
ピカソ「スジャータさんは……自分勝手だし、何考えてるかわかんないし、たまーに嫌な女の人だけどな…」
ピカソ「だけど…」
ウィグリー「だけど?」
ピカソ「俺のトラウマを、はじめて笑わなかった人だ」
ピカソ「俺の大切な人だ。おまえらみたいな奴に、居場所なんて教えるわけねえだろ…!」
ウィグリー「プッ…! プハハハハハ、ハーッハッハッハッ!」
ウィグリー「WHAT? 意味ワカリマセーン」
ウィグリー「もういいデス、ワタシもう飽きマシタ。もう自分で探すデース。なのでもうユーたちにはくたばってもらいマース」
ボワッ
ゲルニカ < ズドォン!
ウィグリー「んな……アートマンの実体化だとォォ!?」
破天荒「へー、あれがゲルニカ」
首領パッチ「な。でっかいだろ?」
ウィグリー「馬鹿な! ユーは火を持っていなかったハズ! いったいどうやって――はっ!」
ウィグリー「虫眼鏡!?」
ピカソ「小学校の時、理科の実験で習っただろ? 火がつくまでやたらと時間がかかったけどな」
首領パッチ「ちなみに、灰色ねこはこれで自分の筆箱焦がしました(実話)」
破天荒「バカじゃねーの」
ウィグリー「クレイジー……だが、振り出しに戻っただけデス。所詮ユーはチャンドラの敵ではナイ!」
ウィグリー「死ね、虫ケラァァァァ!」
Wウォールズ「!」バッ
ピカソ「た、頼む! そいつをぶっ飛ばしてくれ、ゲルニカァァァァ!!」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
124
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
124
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/08/28/22:15
ズムッ!
ピカソ「!?」
墓石の破片 < ボロボロ
ピカソ(は、墓石!? まさか、さっき食った墓石…!?)
ウィグリー「死ね! 死ね!! 死(ry」
ゲルニカ「ヴォオオオオオオオオオオオ!!!」
ドグォォォン!!
破天荒「口から墓石のミサイル撃ったー!?」
首領パッチ「そんでもってまとめてぶちのめしたー!!」
ピカソ「ちょ……すごすぎ……」
ピカソ(ゲルニカ……こいつ、実はもしかして)
ピカソ(とんでもなく強いんじゃ…!?)
通行人A「うわっ、なんかいる! 見て見てオバケ!」
通行人B「着ぐるみかな? でも良く出来てるわねー」
ピカソ「まずい! いつの間にか人だかりが…! そうだ、今はゲルニカは誰にでも見えてるんだ! 忘れてた! 早く隠さないとパニックに…」
首領パッチ「ゲルニカじゃなくて俺を見ろやぁー!」
通行人AB『ギャアアアアアア!?』
ピカソ「何やってんのー!? いや、助かるけども!」
ビシャアッ
反魂香 < ジュー…
ゲルニカ < ズズズズ…
通行人A「え? あれ? おっかしいな、オバケの着ぐるみいなくなっちゃった」
通行人B「きっとトイレでしょ? なんか煙たいし、もう行こうよ」
ピカソ「ふー…」
ピカソ(しかし一体、どこから水が…?)
ケロロ「ピカソ殿〜!」
スジャータ「コラッ。駄目じゃない、騒ぎになる前にすぐ火を消さなきゃ」
ピカソ「! スジャータさん!?」
スジャボボ「ごめん、マジ遅れた!」ダッダッダッダッ
ピカソ「うわあああああああああああ!!!!」
スジャボボ「大丈夫!? あの変態野郎に何かされなかった!?」ユサユサ
ピカソ「…俺に触らないで…」ゲンナリ
ボーボボ「着替えりゃいいんだろ」イソイソ
首領パッチ「本当におせーぞボーボボ。もう終わっちまったぜ?」
破天荒「今回は、俺たちハジケ組の勝ちだな」ニヤリ
ボーボボ「仕方ないだろ、ビュティとヘッポコ丸の入学手続きに手間取ってたんだから」
ハジケ組『入学手続き!?』
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
125
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
125
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/09/04/22:06
ピカソ「っていうかスジャータさん何でここに!? ついさっきまでぶっ倒れて熱出してうちで寝てたじゃないですか!」
スジャータ「うん、なんかちょっと眠ったらね…」
スジャータ「すぐ治っちゃった☆」キュピーン
ピカソ「あーそりゃよかった。アハハハハ」
ピカソ「ってなるか! あんたバケモノですか! いや、人間じゃないことはわかってますけど!」
スジャータ「ゲルニカ。見たわよ、あなたの能力。食べた物を砲弾にして吐き出せるなんてね」
ピカソ(SIKATO!?)ガーン
ゲルニカ「ヴォオオ……能力…? よくわからないが、胃がムカムカして気がついた時には敵が倒れていたのだ…」
スジャータ「この「嘔吐(オート)カノン」はゲルニカの能力なのよ。自身を持ちなさい。私に審義眼があるように、ゲルニカには「嘔吐カノン」があるのよ」
ピカソ「ちょ、なんすか? オートカノンて…」
スジャータ「ウフフ、いいでしょ? 今つけたの!」ニコニコ
スジャータ「胃に入れた物質の原子配列を組み換え撃ち出すのね。昨日の戦いでも、酸素を吸い込んで火を吐いていたもの」
ピカソ「はぁ…」
ウィグリー「」チーン
ケロロ「こいつがチャンドラカンパニーの刺客とそのアートマンでありますか?」
ドロロ「左様でござる」
ギロロ「捕まえて、情報を聞き出すとするか」
モア「てゆーか、事情聴取?」
ザァ…
ケロロ「ゲロ? アートマンが…」
ギロロ「灰になった…!? 死んだのか!?」
スジャータ「……」
ピカソ(手を合わせてる……あのアートマンを弔ってるんだ)
スジャータ「アートマンはアートマンでしか倒せない。チャンドラと戦うためには仕方ないことだけど、でも…」
スジャータ「よく、頑張ったわね。ピカソ君…」ニコ…
ピカソ「……」
ギロロ「仕方ない、この男だけでも連れていくか」
スジャータ「無駄よ。チャンドラの刺客の多くはマインドコントロールされた駒なのよ。アートマンが灰になれば、もう洗脳されている時の記憶はなくなっているわ」
ギロロ「何だと!?」
ピカソ「つまり、もとは無関係な一般人ってことですか…?」
ピカソ「なんて腐った奴らだ、クソ…!」
スジャータ「……」
ケロロ「うーむ、そう簡単に尻尾はつかめないでありますか」
ドロロ「まあまあ、ピカソ殿が無事だっただけ、御の字でござるよ」
ピカソ「あの……ありがとう。みんなを呼んで来てくれて」
ドロロ「同じトラウマに苦しむ者同士、当然でござる」ニッコリ
ピカソ「あ、ははは…」
ピアノ(やべぇ、早くこの人の名前覚えないと…! てか何で目の前にいてもこんなに影が薄いわけ!?)汗
【ウィグリー&ホワイトウォールズ:撃破】
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
126
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
126
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/09/04/22:08
ナレーション(ケロロ)「その後、予定通り買い物を終えて帰宅したご一行」
ボーボボ「勝利の宴じゃー!」
首領パッチ「コーラ持ってこいコーラ!」
ピカソの祖父「出ていけ、この悪霊!」
ビュティ「ごめんなさいごめんなさい!」
ナレーション(ボーボボ)「そんなこんなでお風呂に入るピカソ君」
ピカソ「……」チャポン
ゲルニカ「主殿、ワシは入れなさそうだが」
ピカソ「アヒルの玩具で遊んでて…」
ゲルニカ「御意」プカプカ
ピカソ(スジャータさんの主……あの人は今、この瞬間もチャンドラの牢に囚われているんだ…)
ギュッ…
スジャータ「ピカソ君、ちょっといい?」
ピカソ「!」ビクッ
ピカソ「え……あ、話っすか? いや、あの今風呂入ってるんで上がったら…」
スジャータ(バスタオル1枚) < ガチャ
ピカソ < 鼻血ブー!
ピカソ「ナニヤッテンスカアアア!!?」
スジャータ「え? 別にいいでしょ、全裸じゃないし」
ゲルニカ「主殿、真っ赤だぞ。病気か?」
ピカソ「まあ理論上はそーですがね!? いいおねいさんが思春期的男子高生の前に現れるのは、道徳的にNGっす!!!」
スジャータ「ふぅー、いい湯加減ねぇ♪」チャプン
ピカソ「Noooooo!!」
首領パッチ「だろ〜♪」プカー
ピカソ「何でいるのー!?」
首領パッチ「いやおまえらが後から入ってきたんだっつーの」
ピカソ「あ、そうだったの…?」
首領パッチ「俺の器の大きさに感謝しな。俺が『キャー痴漢!』って叫んだら、おまえの人生終了よ?」
ピカソ「男のおまえが言っても意味ねーよ」
首領パッチ「俺、雌雄同体。性別:両方」サラリ
ピカソ「マジで!?」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
127
]
灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
[
127
]
灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2022/09/04/22:09
スジャータ「それにしても……いいパートナーになったわね、ピカソ君とゲルニカは」
スジャータ「戦いを乗り越えて、一回りも二回りも成長し、お互いなるべくしてなった、大切なパに」
ゲルニカ「?」
ピカソ「そーですか…?」
スジャータ「……」
スジャータ「反魂香はそういうふうに魂を成長させ、人々に平安をもたらすために、ある人物によって開発されたの」
スジャータ「でも開発者の想いとは裏腹に……反魂香はチャンドラという組織に取り込まれ、悪用されることになってしまった。その人は良心の呵責に苦しめられた…」
スジャータ「苦悩の果てにその人は最後の決断力をする。そう、それはチャンドラと戦うことだった…」
ピカソ「…ッ!」
首領パッチ「誰の話?」
スジャータ「でもそのためには力がいる。仲間となるトラウマイスタを集めるために、チャンドラの人間にもバレない方法で反魂香を焚き続けて、その人はアートマンを放ったのよ」
スジャータ「ピカソ君、お願い…」
スジャータ「私の大切な人を、助けて…」グスン
ピカソ「……」
ザバッ
ピカソ「やるよ…! 俺、やってやるよ、スジャータさん!」
ピカソ「チャンドラをぶっ壊す! シエナさんも救い出す! ゲルニカがいればなんとかなる気がするんだ!」
ピカソ「立ち上がったトラウマイスタ、ピカソの誕生だぜ!」
ゲルニカ「主殿…」
スジャータ「ピカソ君…」
首領パッチ「おいピカソ、かっこつけてるとこ悪いんだが…」
首領パッチ「下、隠さなくていいのか?」
ピカソ「え? あっ!?」
スジャータ「……」
スジャータ「立ち上がっても、粗チンなのね…」カァァ
ピカソ「」
ピカソ「うっ、うわあああああ! 死にてぇぇぇぇ!!」
ゲルニカ「主殿、粗チンとはなんだ?」
ピカソ「ほっとけェェァァ!!」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
128
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
128
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/09/04/22:11
ナレーション(ケロロ)「ところ変わって、とある道路」
ナレーション(ボーボボ)「一台の自動車が、一台の自転車を追いかけていました」
ナレーション(ボーボボ)「どうやら車を運転しているのは、チャンドラの刺客のようです」
刺客A「止まれゴルァアアア! 貴様、トラウマイスタだろォがァァ!」
自転車の青年「……」チラ
プイッ
刺客A「む、無視しやがってェェ…」ビキビキ
刺客B「イラつくぜ! もういい、ぶっ殺しちまえ!」
反魂香 < シュボッ
刺客A「俺達二人のォォ…」
刺客B「アートマンによるコンビネーションアタックゥゥゥ!」
ナレーション(ケロロ)「大量の鳥のようなアートマンが出現!」
刺客A「貴様のアートマンを出す暇もなく、つつき殺されろォォォオ!!」
自転車の青年「ふん!!」バギャガッ!
刺客AB『何ィィッ!?』
刺客A「す、素手で俺達のアートマンすべてを弾き飛ばすとは…!」
刺客B「馬鹿な! やつはまだアートマンを出してないんだぞ!」
刺客A「仕方ない……こうなったら、力のすべてをひとつにまとめ上げェェェ…」
刺客B「最強最大奥義で攻撃をォオオ…」
ナレーション(ケロロ)「今度は自動車よりも巨大な鳥のアートマンが現れる!」
自転車の青年「さっきから、ごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃ…」
自転車の青年「うるッッッせェェエエェェェエァ!!!」ゴガシャ!
ナレーション(ボーボボ)「なんと文字通り一蹴!」
刺客A「な、なんてむちゃくちゃな奴だ……生身で俺達チャンドラを――」
刺客AB『ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!!』ズドォォォン!
自転車の青年「テメーらごとき雑魚の使いっぱしりに、俺様のアートマンはもったいねぇ!」
自転車の青年「チャンドラなんつうクソ会社なんかよりもなァ、俺には重大な目的がある!」
自転車の青年「スジャータアアアアアアアアアアアアアア!! 待ってろよォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
第4話B「ピカソ、初陣」完
[SHV41]
編集
削除
コピー
この記事があるページへ
△
||
1-
||
投稿
||
更新
||
検索
🔙 スレッド一覧
日間
週間
月間