コミカルヒーローズ
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2017/09/06/22:58
…そこは、我々が住む場所とは少し違う地球。人間と同じ、あるいはそれ以上の知能を持った動物が、複数存在する世界。
これは、そんな世界の平和を守るために戦った人外たちの物語である…。
□参戦作品
■へべれけシリーズ
■忍ペンまん丸
■クラッシュ・バンディクーシリーズ(3まで)
■サイボーグクロちゃん
■風のクロノア door to phantomile
■ケロロ軍曹(アニメ第4シーズン)
■プリニー〜オレが主人公でイイんスか?〜
■ザ・ペンギンズ from マダガスカル
もくじ
プロローグ1
>>2-13
プロローグ2
>>14-34
プロローグ3
>>35-62
プロローグ4
>>63-76
1話
>>77-91
2話
>>92-105
3話
>>106-131
4話
>>132-163
5話A
>>164-189
6話A
>>190-213
5話B
>>214-235
6話B
>>236-251
7話
>>252-272
8話
>>273-294
9話A
>>295-310
9話B
>>311-345
10話
>>346-385
11話
>>386-420
12話
>>421-459
13話
>>460-483
14話
>>484-529
15話
>>530-552
16話
>>553-577
最終話
>>578-598
エピローグ
>>599-606
#以前雑談の方で他サイトでの活動を宣伝するようなことをしてしまったので、件の作品をこっちに転載したいと思います。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/08/08:21
第5話A『もも助襲来!』
念雅山、修練場
じいやさん「そうか。山が騒がしいと思ったら、そういうことだったんだね」
ナレーション「この人はじいやさん。念雅、伊賀、甲賀の動物忍者の養成を始めた人間たちの子孫で、現在の3つの山の持ち主です」
ナレーション「そしてこっちが、そなお孫さんの真美子ちゃん」
真美子「どうも」ニコニコ
タヌ太郎(真美子〜、オイラの嫁になれ〜!)シクシク
まん丸「でもごめんね、じいやさん。勝手に山をいじっちゃって」
じいやさん「いいんだよ、まん丸ちゃん。悪いのは悪党と手を組んだギオちゃんの方なんだから」
じいやさん「本当、ネンガと何回もじゃんけんで遊んでたあの頃のギオちゃんはどこ行ったんだか…」
ツネ次郎「えっ、そんなことあったの!?」
じいやさん「うん。ネンガのやつ、自分ばっかり負けるもんだからついカッと目を見開いて」
まん丸「じいやさん、ネンガ様が目を開けたところを見たことがあるんだ」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/08/08:22
じいやさん「それより、まん丸ちゃん。そのリュックずいぶん汚れちゃったね〜」
じいやさん「よし、代わりにこっちのリュックをあげよう」
まん丸「あっ、ペンギンのリュック!? わーい、じいやさん、ありがとう!」
じいやさん「そのリュックにはいろいろな機能があってね〜」ウンヌンカンヌン
真美子「ところで、みんなは基地の建設を手伝わなくていいの?」
ツネ次郎「いや、それが、西澤ビーチグループから派遣された人間たちがいるから人手は十分で…」
タヌ太郎「オイラたち、やること無いんだよね」
クロ「修練しろよ。いつ敵が攻め込んでくるか、わかんねーんだぞ」
ミーくん「クロ、動くな。ネジがハマらないだろ」
クロ「おっと、悪い」
クロ「オイラたちだって、こうやってメンテナンスしてるんだぜ?」
タヌ太郎「だけどよ」
クラッシュ「ぐぉー、すかー」zzz
タヌ太郎「あそこで大の字で寝てるやつもいるんだぜ?」
ココ「お兄ちゃん…」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/08/08:22
「あたいが気合い入れ直してあげようか?」
ミーくん「誰だ!?」
ココ「うさぎ!?」
ツネ次郎「なんて大きい足なんだ…!」
「驚いたのは足だけかぁっ!」
ツネ次郎「あっ、そうそう。おまえ何者だっ!?」
乱子「あたいはローンウルフ紫狼沙様の唯一の弟子、くの一の乱子だっ!」
タヌ太郎「紫狼沙の?」
ツネ次郎「弟子?」
まん丸「こんにちはー、ボクまん丸でーす」
ネンネン「…」
クロ「何で紫狼沙の弟子なんてやってるんだ?」
乱子「あたいは紫狼沙様に助けられたことがあるの」
乱子「その時の紫狼沙様のかっこよさったらなかったよ」
乱子「あたいはその時決めたの。紫狼沙様こそ理想の人、この人に一生ついて行こうって」ポッ
ツネ次郎「そうか、俺たちが旅に出ている間に紫狼沙を追ってこの山に来たんだな」
クロ「うさぎが狼に惚れてどうすんだよ」
ミーくん「コミックス第一巻の第一話で犬にプロポーズしようとしたやつが何を言う」
ミーくん(それに俺も…)
クロ「あら、知ってたの? もお、黙ってりゃいーのに。覚えてるやつなんていないんだから」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/08/08:23
ココ「…そう言えば、紫狼沙って何者なんだろう」
じいやさん「私にもわからないねえ。紫狼沙は何時の間にか山にいたから」
ツネ次郎「俺たちみたいに、じいやさんがどこからか連れてきたわけじゃないのか」
クロ「おまえら、野生じゃなかったのか」
タヌ太郎「オイラたちは三人とも、動物園から連れてこられたのさ」
ツネ次郎「乱子、おまえは紫狼沙のこと何か知ってるか?」
乱子「それがさ〜、あたいもあんまりよく知らないんだよ」
乱子「でも生まれたのは確か外国の寒い国で、もともとは高貴な身分だったらしいよ」
乱子「たぶん王子様だと思うけどな〜、うん」ポッ
『あれま!』ガクッ
『そりゃあおまえの願望だろが!』
ココ「まあまあ、女の子なんだからそれぐらい…。って乱子、よだれ!」
乱子「おっと」ジュルッ
ツネ次郎「しかし、外国生まれの高貴な身分だった狼が、なぜ天容の笛を追ってこんなところにいるのかなぁ」
乱子「さあ…」
タヌ太郎「う〜む」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/08/08:24
まん丸「それで? 紫狼沙さんも乱子さんのこと好きなの?」ズバリ
ネンネン「!?」
『あれま!』ガクッ
まん丸「あれ?」
ツネ次郎「いきなりそんなこと聞くなよ!」
タヌ太郎「見ろ、落ち込んじまっただろ!」
乱子「まあ、聞いてみたことないからはっきりわからないけど…」
まん丸「じゃあ聞いてみようよ!」
クロ「今日の晩飯になりたくなかったらやめろ」ジャコッ
まん丸「何でー!?」ピー
ココ「空気読みなさいってこと!」
クラッシュ「ぐぉー、すかー」zzz
◆
基地建設予定地
ケロロ「クルル曹長、進捗状況はどうなっているでありますか?」
クルル「予定よりずっと早く進んでるよ。こりゃあ、今日中に完成するな」
ケロロ「そうでありますか、よかったであります」
クルル「ただ…」
ケロロ「ゲロ?」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/08/08:25
クルル「こんなもんがわいて出てるんだよ…」
はえずり太郎「…」ウゴウゴ
ケロロ「な、何でありますかこれは!?」
ドロロ「これは、はえずり太郎!」
ケロロ「はえずり太郎?」
ドロロ「伊賀の偵察係でござる。こやつらがはびこっている以上、拙者たちの活動は伊賀に筒抜け!」
ギロロ「何だと!? なら今すぐすべてのはえずり太郎を捕まえねばならん!」
ドロロ「捕らえたはえずり太郎は、男女別々にせねばならないでござる」
ケロロ「何故でありますか?」
ドロロ「こやつらは繁殖力が強い。放っておくと、ネズミより早く増えるでござるよ」
ケロロ「な、なるほど」
◆
甲賀山、白老の岩屋
白老「あ〜、うっとうしいはえずり太郎どもや」
ガン吉「白老様、このままでは天容の笛を壊す計画が…」
白老「ガン吉、落ち着いて考えんかい」
白老「ええか、ネンガは小細工をするような性格ちゃう。天容の笛は絶対ネンガが持っとるはずや」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/08/08:28
白老「ほんで爆弾で、ネンガもろとも天容の笛もボンや。これをネンガが通るところに仕掛けとけ」
ガン吉「はっ」
白老「ただし…」
白老「まん丸が巻き添えくらったりしないように仕掛けるんやで」真っ赤
ガン吉「はい、まん丸には危なくないように仕掛けるっす」真っ赤
白老「うむ。あいつはかわいいからな…」
ガン吉「はい…」
◆
伊賀山、黒龍斎の屋敷
黒龍斎「一の坊、はえずり太郎どもを仕掛けたか?」
一の坊「はっ、すでに念雅と甲賀の両方を監視させておりまする」
黒龍斎「うむ。甲賀の猿どもめ、天容の笛を壊すつもりらしいからな。こうなったら一刻も早く天容の笛を奪わねばならん」
黒龍斎「さて、どうしたものかの」
ガラッ
もも助「アローハ!」
黒龍斎「おおっ、もも助!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/08/08:29
もも助「父上、ハワイでの特訓から、ただいま帰ってまいりました!」
黒龍斎「ハワイに行ってたのか。知らなかったぞ」
もも助「…そう言えば、言っていませんでした」
黒龍斎&一の坊「「だぁあ!」」ドベタタン!
もも助「父上、かつては私が不甲斐ないばかりに、あなたにとんだ大恥をかかせてしまいました」
ナレーション「詳しく説明するとね、もも助はまん丸くんの飼育係だった人に負けて、その後に甲賀に捕まって(ry」
もも助「わぁ〜! 言うな言うなーっ!」
もも助「とにかく! 父上、今度こそまん丸どもをやっつけてみせますぞ!」
もも助「ハワイで新しい術を修得してまいりましたのでね、ふふふふ」
黒龍斎「新しい術だと? ほー、よかろう。おまえの好きなようにやってみろ」
もも助「はい、父上!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/08/08:29
もも助「ところで…」
黒龍斎「何だ?」
もも助「先ほどからそこにいる、カエルのような生き物はなんですか?」
ドクク「……」
黒龍斎「ふむ。こやつか」
黒龍斎「実はな、おまえがハワイに行っている間に、ネンガは様々な強者と手を組みおったのよ」
もも助「何と!?」
黒龍斎「こやつ……ドククはそのネンガの新たな仲間と敵対するシュララ軍団の団員の一人じゃ」
黒龍斎「団長のシュララが『なんなりとお使いください』と言って置いていったのでな、怪しい動きをされては困るので、こうしてわしの目の届くところに置いておる」
もも助「はぁ、シュララ軍団…」
ドクク「……」ペコッ
黒龍斎「他にもコルテックスという人間の科学者が手下の研究員と作業員を大量に寄越してきたぞ」
もも助「そうですか。では、それらを何名か貸していただきとうございます」
黒龍斎「そうか、わかった」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/08/08:30
念雅山、修練場
ぐぅ〜
タヌ太郎「ん?」
ツネ次郎「誰の腹の虫だ?」
クラッシュ「お昼だ。起きよう」ムクッ
ココ「お兄ちゃん!」
クラッシュ「何だよココ、なに怒ってんだ?」
乱子「なんて正確な腹時計なんだ」
まん丸「屋敷に戻ってごはん作らなきゃ」
ミーくん「手伝うよ」
クロ「おめえも来るか?」
乱子「いいの? じゃあお言葉に甘えて」
真美子「おじいちゃん、私たちは帰りましょうか」
じいやさん「そうだね。まん丸ちゃん、またね」
◆
ネンガの屋敷
まん丸「ミーさんって、料理上手だよね」
ミーくん「料理『だけ』ね。掃除と洗濯はからっきしダメだよ」
まん丸「僕とは逆だな〜」
ミーくん「じゃあ何で料理当番やってるんだ…」
ドガーン!
まん丸「何!? 爆弾!?」
ミーくん「クロが何かやらかしたのか!?」
クロ「違えよ、敵襲だ! サーフボードに乗ったダックスフンドが空飛んでる!」
ミーくん「何だそりゃあ!?」
まん丸「ダックスフンドって……もも助さん!?」
ミーくん「誰!?」
まん丸「伊賀の頭領の黒龍斎さんの子供だよ!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/08/08:30
もも助「わははは! アローハ!」
タヌ太郎「空中をサーフィンしてる…!」
もも助「どうだっ、ハワイで身につけた“空中波乗りの術”だぞ!」
もも助「さあまん丸っ、私と戦えっ! さもないと今度はその家を爆破してやるぞ!」
ツネ次郎「もも助め〜!」
タヌ太郎「よーし、“合体手印念アナザーワールドスペースシャイン”で撃ち落としてやる!」
クロ「ダメだ。あの高さじゃ、こっからの攻撃は届かねえ!」
ミーくん「サーフボードじゃあ、俺の機能で取り込んでも意味ないな」
まん丸「みんなは空を飛べないんだから、僕に任せて」
ネンネン「…」つ 刀とリュック
まん丸「ありがとう、ネンネン」
まん丸「さあ、行くぞ! サトルさん!」
もも助「何!? まん丸め、空を飛べるようになったのか?」
まん丸「たあぁ!」ソヨソヨソヨ
『『おっせー…』』
もも助「ふーむ。たいしたことはなさそうだが、空中戦とはおもしろい」
もも助「やってやるぜ!!」ゴオッ!
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/08/08:31
ビュン!
まん丸「わあっ!」スルッ
まん丸「サトルさーん!」ヒュー
サトルさん < ストン
まん丸「ほっ」
もも助「ちっ、またあのカメ人形か!」
ツネ次郎「くそー、まん丸が危ない」
タヌ太郎「よーし、石だぁ! 石を投げてやれえ!」
クロ「やめろ。虚しいだけだ」
乱子「うんうん」
ミーくん「あれ? そう言えば、クラッシュとココは…?」キョロキョロ
もも助「だったら、カメの方からやっつけてやる!」
まん丸「えっ、サトルさんを!?」
まん丸「やめてっ、鉄砲を撃つよっ!」クルッ
もも助「何っ、鉄砲!?」
リュック < パン
ドドドドドドッ!
もも助「うおおおお!?」ヒュインッ
まん丸「えっ!? 連射した!?」
クラッシュ「ちっ、かわしたか!」
ココ「まん丸くん、大丈夫!?」
まん丸「クラッシュさん! ココさん!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/08/08:34
もも助「例の協力者たちか! 何だその飛行機は!」
ココ「ココウイングよ。軽量化されたレトロチックな機体に、強力なターボプロップ式V型8気筒エンジンを搭載している単葉機」
ココ「最新型のナビゲーションシステムを装備していて、機上からインターネットにアクセス可能なの。歴戦のパイロットたちのテクニックを集計したデータベースが、操縦をサポートしてくれるわ」
クラッシュ「オイラのはオレンジバロン。鮮やかな機体デザインはイタリア、エンジンはロシアの空冷星型7気筒、機銃は高性能なドイツ製。ヨーロッパ各国の技術を集結させたハイブリッドな複葉機だ」
クラッシュ「翼面積を小さくしたことで抜群の旋回性能を、2枚翼で安定性を両立した、通称『撃墜王』だぜ!」
タヌ太郎「あいつら、あんなの持ってたのか」
ツネ次郎「しかもちゃんと運転できるっていう」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/08/08:34
ココ「降参しなさい! すぐにケロロたちも来るわ!」
もも助「笑止! これがまん丸との一対一の勝負のままで終わらないことを、私が想定していないとでも思っていたのか!」パチン
ブロロロロ
クラッシュ「ドッグファイト研究員!?」
ココ「ケロン人もいるわ! シュララ軍団ね!」
クロ「あいつら、伊賀とまで手を組んだのか!」
もも助「さぁ、かかれーっ!」
ドッグファイト研究員's『うおーっ!!』ゴオッ
ドクク「…!」ヒュウッ
クラッシュ「けっ! 全部撃墜してやらぁ!」ドドドドドッ!
ミーくん「クラッシュ、ココ! なるべく原型を留めたまま撃墜してくれ! そうすれば俺も空に行ける!」
ココ「残骸を取り込むわけね! わかった!」ドドドドドッ!
クロ「おいミーくん! 当然オイラも乗せてくれるんだろうな!」
タヌ太郎「オイラも!」
ツネ次郎「俺も!」
乱子「あたいも!」
ミーくん「わかったわかった! みんな連れてくから落ち着け!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/08/08:35
もも助「さあ、まん丸、勝負の続きだ!」ゴオッ
まん丸「来た!」
ココ「援護するわ!」ギュウッ
ドクク「…!」ヒュウッ
ココ「きゃっ!?」
クラッシュ「ココ! こいつ!」ドドドドドッ!
ドクク「……」スカッスカッスカッ
クラッシュ「いいっ!? 銃弾がすり抜けた!」
クルル「こいつぁ驚いたな。そいつは、ガスケロン人第一号だ」
クラッシュ「クルル! 他のみんなも!」
ケロロ「クルル曹長、ガスケロン人第一号とは?」
クルル「俺様がまだ少佐だった頃の話だ。暇つぶしに盗み見した軍の機密情報に書いてあったんだよ」
クルル「物理的な攻撃を受け付けない、気体、もしくは液体の体を持つケロン人を作り出す計画を行っていたという記録がな」
ココ「気体、もしくは液体…?」
ミーくん「っていうか、クルルって元少佐だったんだ」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/08/08:36
ケロロ「ゲロ…、相手がガスではどうやって攻撃すれば…」
グビグビグビッ
ケロロ「って、タママ二等!?」
タママ「目には目を、歯には歯を、ガスにはガスですぅ!」デップリ
クロ「コーラ一気飲みでメッチャ膨らんでるー!」
乱子「ガスって、まさか…!」
タママ「“プー屁こき”ですぅ!」ブゥゥゥゥ!
『『やっぱしー!!』』
ドクク「!?!?!?」ゲホッ ゲホッ
タママ「やった! きいてるですぅ!」
クラッシュ「オイラたちにもな…」ピクピク
もも助「うわ〜っ!!」ヒュー
まん丸「あっ! もも助さんが落ちた!」
乱子「そうか、犬だから一番ダメージを受けたんだ」
ドクク「…!」クワッ
スーッ
タママ「アッー!?」
ギロロ「あいつ、尻からタママの中に!?」
タママ「あれ。頭の中でなんか話しかけてるです」
タママ「でもこの僕がそう簡単におまえの言いなりなんかに……なっちゃうですぅ」
『『あれまっ!!』』
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/08/08:36
タママ「うわーん! 避けてくださーい! “タママ・インパクト”!」バシュウッ!
ギロロ「うおおっ!?」ギュインッ!
クルル「どうする隊長〜、タママごと撃墜しちまうか〜?」
ケロロ「そんなことするわけないでしょー! タママは後回しにして、他の敵を片づけるであります!」
ドロロ「了解でござる!」
もも助「でかしたぞドクク! おかげで体勢を立て直せた!」
もも助「さあまん丸、今度こそケリをつけてやるぞ。この爆弾でな!」ブンッ
まん丸「あっ!」
ナレーション「まん丸はリュックからハンカチを取り出すと、それを頬かむりした」
もも助「どへー!」
ツネ次郎「ひい〜、何考えてんだ〜!」
タヌ太郎「もうだめ〜!」
ドーン!
ナレーション「しかし、寸でのところでサトルさんがそれをかわす」
まん丸「やったあ、無事だったぁ!」
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2017/10/08/08:37
まん丸「じいやさんが作ったこのリュックは少しだけ防弾になってるんだぞ。だから僕は頭だけハンカチで隠せば大丈夫だと思ったんだよ」フフフ
もも助「おのれー!」
ボカッ!
まん丸「ぴーっ!?」
タヌ太郎「バカ! そんな少しだけの防弾で爆弾がふせげるかよ!」
ツネ次郎「サトルさんがよけてくれたから助かったんだぞ!」
まん丸「あ、タヌ太郎さん、ツネ次郎さん。こっちに来れたんだ」
ミーくん「そろそろいい感じに部品が集まったんでな」
クロ「というわけで、オイラたちも暴れさせてもらうぜ」
タヌ太郎「覚悟しろよもも助!」
もも助「くっ…!」
サァァッ
もも助「ん? おお、いい風が来たぞ。こりゃあビッグウェーブだ!」
ビョオオオオオ!
もも助「この波なら、私の新しい術が使える!」
ツネ次郎「新しい術!?」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/08/08:40
もも助「この風の波を集めておまえたちにぶつけてやろう。おまえたちの体はバラバラになるぞ」
もも助「“大空波の術”!!」ギュルルル!
まん丸「このままじゃやられる…!」
もも助「死ねぇ!!」ビュウウウッ!
タヌ太郎&ツネ次郎「「うわあああああ!?」」
クロ&ミーくん「「っ!」」
まん丸「“現神の術”!!」ドッ!
もも助「何!? 空気を固めて岩を作り、風の波を防いだだと!?」
まん丸「あ〜、空気を固めると息ができなくて苦しい〜」プシュー
もも助「くそ〜! まん丸っ、剣を抜けっ!」スチャッ
まん丸「え? 僕、刀は使わないよ」
もも助「では死ねぇ!」
まん丸「!」クルッ
リュック < バン
もも助「あいた! わ〜!」ヒュー
ナレーション「リュックから放たれた銃弾(らっきょうみたいな形で殺傷性ゼロ)を顔面に受けたもも助は、バランスを崩して転落していった」
タヌ太郎「あの鉄砲に倒されるやつがいるとは」ウーム
クロ「感心(?)してねぇで、残りを片づけるぞ」
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ドッグファイト研究員A「うわー!」ヒュー
ドッグファイト研究員B「ギャー!!」ヒュー
ケロロ「よし、残りはタママの中に入ったドククだけであります!」
タママ「あーれー! 体が勝手にー!」
ケロロ「って、どこ行くのー!?」
ドロロ「あれは、新基地の方角でござる!」
ギロロ「いかん。追うぞ!」
◆
新基地建設予定地
タママ「僕をどこへ連れて行くつもりですかぁ〜!」フラフラ
タママ「あれ? あれは、コワルスキーが置いていった荷物…」
ミーくん「いたぞ!」
クラッシュ「げ! あの荷物は!」
ココ「タママ、その荷物に触っちゃダメ! それにはシュララ軍団の液体ケロン人・ギルルが閉じ込めてあるのよ!」
『『えー!?』』
タママ「そうか、おまえの目的は、捕まった仲間を助けること…。でもこいつを自由になんか、自由になんか……しちゃうですぅ」ポチッ
クロ「おいケロロ、後で隊長として落とし前つけてもらうぜ」
ケロロ「我輩、悪くないもん!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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ギルル「ギルルルル…!」
ギルル「貴様ら、全員お仕置きしてやるぅぅぅぅ!」
タヌ太郎「ひ〜!」
ツネ次郎「液体と気体が相手とかどうすりゃいいんだ〜!」
タママ「『待って!』」
ギルル「!」ピタッ
ケロロ「タママ二等!?」
タママ「い、今のは僕じゃないですぅ!」
ギルル「ドクク、なぜ邪魔をする!?」
タママ「『潮時だよ。これ以上シュララ軍団に身を置いていたら、何があるかわからない。シュララ軍団から足をあらって堅気になろう』」
タママ「『一緒にケロン星に帰ろう、兄さん!』」
ギロロ「兄さん!?」
乱子「あんたたち、兄弟だったの!?」
クルル「クックックッ、なるほど。血の繋がった兄弟なら、実験の成功率も高くなるからなぁ」
タママ「『兄さん!』」
ギルル「……」
ギルル「…ちっ、わかったよ」
タママ「『よかった…!』」
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2017/10/08/08:42
ケロロ「そのような事情があれば、話してくれれば良かったでありますのに」
ギルル「すまん。弟は見ての通りガスケロン人……故に、他人の体に潜り込まないと俺以外には自分の意志を伝えられないんだ」
ギロロ「もう二度と俺たちに攻撃をしかけないというのなら見逃してやるが、立ち去る前にシュララ軍団にケロロ小隊へのお仕置きを依頼した依頼主を教えてもらえないか?」
ギルル「さあな。それを知ってるのは元締めだけだ。ただ…」
ドロロ「ただ、何でござるか?」
ギルル「今までと比べると、今回の仕事に対する元締めの姿勢は奇妙だ。まるで、何か私情でも入っているかのような…」
まん丸「みんな〜、待ってよ〜!」
ツネ次郎「まん丸?」
タヌ太郎「置いて行かれてたのか…」
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2017/10/08/08:42
ミーくん「もう一つ聞かせてくれ。シュララ軍団のアジトはどこにある?」
ギルル「アジトの場所か? ―――――にあるぞ」
ミーくん「そうか」
クロ「どうする? 乗り込むか?」
ミーくん「いや、魔界に行ったみんなが帰ってきてからにする。確実に剛くんを助け出すために」
クロ「そっか」
タママ「『皆さん、僕たちの願いを聞き入れてくれてありがとうございました。お礼を言わせてください』」
ケロロ「いや、それよりも先にタママを返してもらえるでありますか?」
タママ「『もちろんです。では』」スー
ケロロ「ふう、これにて一件落ちゃアッー!?」
ドロロ「ええっ!? 今度は隊長殿の中に!?」
ギロロ「貴様、これはどういうことだ!?」
ギルル「すまん。弟は律儀な性格でな、そうやって直接言葉を送らないと気がすまないんだ」
ナレーション「この後、ドククが全員に同じことをしたのかどうかは秘密です」
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2017/10/08/08:43
ネンガの屋敷
まん丸「さあみんなー、おそばできたよー!」ニコニコ
ミーくん「自信作だぜ」ビシッ
クラッシュ「いただきまーす!」
タヌ太郎「何でおまえの分まであるんだよ」
もも助「知るかっ! というか縛られてるから食べられんわ!」
乱子「……」
ココ「乱子? 食べないの?」
乱子「…あたい、わかったよ」
ココ「へ?」
乱子「ドククは危険を承知でギルルを助けに来た。それだけじゃない、説得することも成功した。全部はっきり言ったから」
ガタッ
乱子「傷つくのが怖くて恋なんかできるもんかっ! これから頑張って紫狼沙様に認めてもらうわ! もっと正々堂々とあたいの魅力で勝負してみせる!」
まん丸「その通りだよ、乱子ちゃん!」
まん丸「でも食事中に席を立たないで」
乱子「あ、ごめんなさい」ストッ
ミーくん「……」
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2017/10/08/08:45
ナレーション「その頃、ガン吉はというと」
ガン吉「ネンガめ、この滝に必ず一人で修練に来るはず…」コソッ
ガン吉「そしていつも羽織を脱ぐあの片に、爆弾を仕掛けてやったのさ。さあ来い、ネンガ!」
スタスタ
ネンガ「わしの修練なぞ見ても、なんの面白みも無いと思うが」
アクアク「いやいや、それはわしが見てから決めることじゃよ」
ガン吉(来た!! よし、もう少し…)
ドーン!!
ガン吉「よっしゃあ!」
アレコレカッカッ
ガン吉「あ?」
ネンガ「アクアク殿!? わしをかばって…!」
ナレーション「説明しよう! アクアクは敵やトラップのダメージから一度だけ守ってくれるのだ!」
ガン吉(何ぃ!?)
ポルダカッ
アクアク「いや〜、びっくりしたのう〜」
ネンガ「アクアク殿!?」
アクアク「わしはもともと実体を持たん。面か砕けても大丈夫なんじゃ」
ネンガ「ほ〜、それはすごい」
ガン吉(くそ〜、失敗か〜!)グヌヌ
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2017/10/08/08:45
シュララ軍団のアジト、牢屋
剛くん「ハァ…、ここに来てどれくらいの時間がたったのだろうか…」
モア「」
剛くん「彼女をあのままにしておくわけにはいかないし…」
オババ「早く、ここから逃げる」
剛くん「せめてミーくんたちと連絡が取れれば…」
剛くん「そうだ! オババ、ちょっと」ゴニョゴニョ
オババ「! それ、いい考え!」
剛くん「よーし、では早速実行しよう! おーい、コルテックスー!」
コルテックス「どうしたの剛くん、トイレ?」
剛くん「違う。コルテックス、気が変わった。おまえの世界征服に協力しよう」
コルテックス「本当か!?」
剛くん「ああ、本当だとも。早速超強力なロボットの製作にとりかかりたい。ここから出してもらえないだろうか?」
コルテックス「もちろんだとも! さぁ出た出た!」
剛くん(待っててね、ミーくん。もう少しだから…!)
第5話A『もも助襲来!』完
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