コミカルヒーローズ
[
1
]
灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2017/09/06/22:58
…そこは、我々が住む場所とは少し違う地球。人間と同じ、あるいはそれ以上の知能を持った動物が、複数存在する世界。
これは、そんな世界の平和を守るために戦った人外たちの物語である…。
□参戦作品
■へべれけシリーズ
■忍ペンまん丸
■クラッシュ・バンディクーシリーズ(3まで)
■サイボーグクロちゃん
■風のクロノア door to phantomile
■ケロロ軍曹(アニメ第4シーズン)
■プリニー〜オレが主人公でイイんスか?〜
■ザ・ペンギンズ from マダガスカル
もくじ
プロローグ1
>>2-13
プロローグ2
>>14-34
プロローグ3
>>35-62
プロローグ4
>>63-76
1話
>>77-91
2話
>>92-105
3話
>>106-131
4話
>>132-163
5話A
>>164-189
6話A
>>190-213
5話B
>>214-235
6話B
>>236-251
7話
>>252-272
8話
>>273-294
9話A
>>295-310
9話B
>>311-345
10話
>>346-385
11話
>>386-420
12話
>>421-459
13話
>>460-483
14話
>>484-529
15話
>>530-552
16話
>>553-577
最終話
>>578-598
エピローグ
>>599-606
#以前雑談の方で他サイトでの活動を宣伝するようなことをしてしまったので、件の作品をこっちに転載したいと思います。
[F001]
編集
削除
コピー
▽
||
1-
||
投稿
||
更新
||
検索
8138HIT
投稿数:605/1000
[
190
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
190
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:15
第6話A『皆様大変長らくお待たせ致しました。ついに登場、初恋ロボ ヒロスエ!!』
念雅山
乱子「たああ!」バッ
紫狼沙「……」フッ
乱子「あ!? わああ!」ドカッ ゴロゴロ
紫狼沙「やはりおまえか」
乱子「あっ!」
紫狼沙「いきなりなんのマネだ、乱子」
乱子「たとえ不意打ちと言えど紫狼沙様に一撃を加えれば、あたいの実力を認めて弟子にしてくれるかもと思ったんです!」
乱子「お願いします、そういうことにしてください!」
紫狼沙「そういうことにって…」
乱子「うふふ、決まりましたね」
紫狼沙「決まりましたねって…」
乱子「さあ、行きますよっ!」
乱子「あっ」
紫狼沙「む?」
乱子「ネンガ!!」
紫狼沙「何!?」
乱子「きえええ!!」
紫狼沙「!」シュッ
ドゴーン
乱子「あたたた」バタッ
[F001]
編集
削除
コピー
[
191
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
191
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:16
念雅山、修練場
乱子「というわけなのさ」
ツネ次郎「何が『というわけ』なんだよ」
タヌ太郎「おまえがただ一方的に決めつけて失敗しただけだろが! なんて押し付けがましいやつなんだ!」
乱子「恋に押し付けがましいもクソもあるかっ! 大切なのは、愛だろ、愛!」
『『……』』
ツネ次郎「さあ、修練修練〜」
タヌ太郎「うーす」
乱子「えー…」
クラッシュ「乱子」
乱子「クラッシュ、味方してくれるの!?」
クラッシュ「オイラ、恋人を他の男に取られたんだよ。当てつけか?」ジャコン
乱子「ごめんなさいごめんなさい! だから“リンゴバズーカ”の銃口を押しつけないで!」
ココ「やめてよ、お兄ちゃん! みっともない!」
ケロロ「このSS、片思いが多いでありますな〜」
ギロロ「なぜ俺を見る」
[F001]
編集
削除
コピー
[
192
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
192
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:17
まん丸「ねえ、乱子ちゃん。僕がこの前作ったテルテルくんを使ってみて!」
乱子「テルテルくん……って、その折り紙? それいったい何に使うの?」
まん丸「テルテルくんはね、いつでもどこでも『テカル』って言うと飛んできて、テルテルくんに優しくするとずうっと晴れて、意地悪するとずうっと雨になるんだよ」
……。
乱子「帰る」スタスタ
ココ「うん、その方がいいよ…」
ツネ次郎「それが紫狼沙となんの関係があるんだあぁ!」
タヌ太郎「毎日雨になると紫狼沙が泣いたりするとでも思ってんのか!」
まん丸「やってみな(ry」
『『やらなくてもわかるわ!!』』
まん丸「み、みんなで言わなくてもいいじゃん…!」グスッ
ギロロ「男が簡単に泣くな!」
乱子「まあまあ…、かわいそうだからやってみるよ」
[F001]
編集
削除
コピー
[
193
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
193
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:18
ナレーション「で?」
テルテルくん「テカルー!」
ピカーン
乱子「やっぱり無駄だった」
ココ「でしょうね」
ケロロ「いや、これならば洗濯物が早く乾くであります」
ギロロ「フォローになってない」
まん丸「乱子ちゃん、ごめんね〜」
乱子「いいんだよまん丸くん…、自分のことなのに他人になんとかしてもらおうと思ったあたいがバカだったんだ」
乱子「やっぱり自分の力でなんとかしないと。みんなありがとうよ、ごめんなー」スタスタ
タヌ太郎「自分の力でやるったって、どうやるつもりなんだよ」
タママ「軍曹さーん」
クルル「戻ったぜェ」
ケロロ「おお、タママ二等、クルル曹長」
クラッシュ「どこ行ってたんだ?」
クルル「隊長の命令で、もも助を伊賀に返してきたのさ」
[F001]
編集
削除
コピー
[
194
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
194
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:18
ケロロ「それで、守備は?」
クルル「バッチリだ。伊賀はしばらく襲ってこねーよ」
ケロロ「さすがクルル曹長であります!」
まん丸「な、何をしたの?」
タママ「知らない方がいいですぅ…」
クルル「ク〜ックックックッ」
ギロロ「これで後は、魔界へ行った連中の帰りを待つだけか」
ドロロ「そうでござるな」
タヌ太郎(ドロロ、いたのか)
ツネ次郎「あれ? ところで、クロとミーくんは?」
◆
ネンガの屋敷
ミーくん「…ハァ、このままでは病気になってしまう」
ガァン!
ナレーション「クロの狙撃により、ミーくんの右耳が根元から吹き飛ぶ」
クロ「よォ、元気ねーじゃねーか」
ミーくん「や、やあクロちゃん、君は元気だね?」
クロ「んがっ!?」
[F001]
編集
削除
コピー
[
195
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
195
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:19
クロ「おまえホントにおかしいぞ! しっかりしろ! ホレ、耳つけて!」カパ
クロ「はいこっち見る! クロちゃんにぜーんぶ話してごらん、んっ? んっ? 悩み事なんかさっさと片づけちまおうぜ? さあ、どうした!?」
ミーくん「ううっ…、クロー!! 聞いてくれー!!」ガバッ
クロ「んがーっ!!」ズザーッ
ミーくん「実は…ゴニョゴニョ…で」
クロ「なにィイイイイ!? 初恋だぁ!?」
ミーくん「大きな声で言うなよ、恥ずかしい…!」
クロ「初恋だぁ!? ハ ツ コ イ !?」
ミーくん「あれは、念雅山に初めて来た日の夜のこと――」
◆
俺が一人下山して、公園を散歩してたとき。
「クゥーン、クゥーン」
ミーくん「ん?」
男「早くしろよ」
女「悪く思わないでね、リリィ。今はナントカスコープドックってのが流行ってるらしいのよ」
ブランコに一匹の犬がつながれていた。人間の男女はそのまま車に乗ってどっかに行こうとした。
[F001]
編集
削除
コピー
[
196
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
196
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:22
どうやらわざわざ遠くから犬を捨てに来たらしい。ブチ切れた俺は、ガトリング砲の銃弾でその車を真っ二つにした。
ミーくん「オラァ! 忘れモンだぁ!!」ドドドドドッ!
男「わーっ!!」
女「ひーっ!!」
ドドーン!!
ミーくん「ふん!」
そしてもう一度公園に行ってみると、彼女が野犬に襲われてたんだ。
野犬「ウガァ!」
チュボーン!
野犬「ギャヒン!?」
ミーくん「こいつがわかるか? チンピラども」ジャコン
野犬「ばう!?」
ズズーン! ボボーン!
リリィ「…!」
ミーくん「動くな!」
ガァン!
鎖 < キィン!
ミーくん「一つだけ言っておくぞ」
ミーくん「もとの飼い主の所へ帰ろうなんて考えるな。それくらいなら、ここで野垂れ死ね」
ミーくん「わかったな!」ダッ!
リリィ「?」
俺は彼女を繋ぐ鎖だけ壊してその場から走り去った。
[F001]
編集
削除
コピー
[
197
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
197
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:23
クロ「ヒュゥ〜ッ、カ〜ッチョイイ〜」
ミーくん「よせよォ、からかうなよォ」
クロ「それで、後になって彼女に惚れてることに気づいたってわけか」
ミーくん「剛くんのいないこの状況で、こういう感情を抱くなんて…、俺はいったいどうすれば…」
クロ「さっさとケリつけたほうがいいんじゃねーのか? このSS、他種族に惚れてるやつ多いし」
ミーくん「おまえも含めてな」
クロ「うっせ」
ドタ八「話は聞がせでもらったでがす!」
クロ「うわぁ! 誰だおまえ!?」
ミーくん「青の忍び装束を着た犬…、ってことは伊賀だな! まん丸たちから聞いたぞ!」
ドタ八「その通りだべ。おらの名はドタ八、伊賀の遠目役でがす」
クロ「遠目役?」
ミーくん「平たく言うと、スパイのことだ」
クロ「よし、殴ろう」ブンブン
ドタ八「待つでがす!」
[F001]
編集
削除
コピー
[
198
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
198
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:24
ドタ八「おらは確かにさっぎまでおめらを監視してただ、でも今し方の話を聞いておめらに協力しようと思ったんだべ!」
クロ「協力ぅ〜? 本当かぁ?」
ミーくん「嘘だった犬料理にするぞ」つ包丁
ドタ八「本当だべ! 実はおらも人間に捨でられた身分なんでがす!」
クロ「えっ?」
ミーくん「そうなのか?」
ドタ八「今でも誰かに『お手』とが言われるど、体が勝手に動いて…」
クロ「お手」
ドタ八「へっへっへっへっへっ」尻尾パタパタ
クロ「本当だ」
ドタ八「試ずなっ!」
ドタ八「とにかぐ、同じ捨てられだ者として、おらはその娘っこの力になりたいんでがす!」
ミーくん「なるほど。でもいいのか? 黒龍斎にバレたらただじゃおかないと思うぞ」
ドタ八「大丈夫でがす。黒龍斎様は、おめらの仲間の黄色い蛙に、『ねくろまんさー直伝のいんでぃぐねいしょん』を食らって寝込んじまっただ。バレねぇっぺ」
クロ(あいつ、なにやってんだ…)
ミーくん(ていうか、それなら黒龍斎のそばにいなきゃダメなんじゃ…)
[F001]
編集
削除
コピー
[
199
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
199
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:24
クロ「…どうする? 協力してもらうか?」
ミーくん「罠の可能性もあるしなぁ…」
ドタ八「犬の気持ちは犬にしかわがらねぇだよ!」
ミーくん「う」
ミーくん「…わかった。頼むぞ、ドタ八」
ドタ八「合点だべ!」
クロ「よし、じゃあ…」
◆
麓の町
ミーくん「おもちゃ屋さん?」
クロ「おう、いい店があんだよ。サイボーグ丸出しの体で彼女に会いたくないんだろ?」
ミーくん「うん、彼女が怖がったらやだもん」
クロ「見ろ、よりどりみどりだぞ」
ドタ八「UFOキャッチャーだべな」
ミーくん「ワーオ、すっげー!」
クロ「よし、行くぞ」カポ
ミーくん「わーっ! どうする気だよ!」
ドタ八「どうして取り出し口に入るだか!?」
クロ「中に入って好きなのをいただくんだよ」
ミーくん「それじゃ万引きじゃないか! ちゃんと100円入れてキャッチしろよ!」
クロ「おまえ100円持ってるのか?」
ミーくん「…ドタ八、見張り頼む」
ドタ八「ええっ」
クロ「おまえって妙なところで几帳面だからなァ」
[F001]
編集
削除
コピー
[
200
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
200
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:25
ミーくん「へえ〜、なんか不思議な空間だな」
クロ「オイラは前に一度やってるからな。それで、どんなのがいいんだ?」
ミーくん「んーと、そうだなぁ」
ミーくん「やっぱ彼女に合わせてハンサムな犬がいいな」ニヤニヤ
クロ「おまえ、猫のプライド吹っ飛んでんぞ」
クロ「犬…犬…と。えーと、そうですねぇ。それでしたらお客様には――」ガサゴソ
クロ「これなんかよろしいかと」つ スヌーピーの人形
ミーくん「い、いいけど、大丈夫か? 著作権とか」
クロ「では…、例えばこれなんか今若い方に人気ありますよお」
ミーくん「えー、どれどれ?」
ドタ八「……」
ミーくん「ちょっと派手だよ、店員さーん」
クロ「大丈夫ですって、お客様。わあ♪ 似合う似合う」キャッキャッ
ドタ八「……」
クロ&ミーくん「「見世モンじゃねーぞコラァ!!」」クワッ!
ドタ八「なしておらが怒られるだかぁ!?」ビクゥ!
[F001]
編集
削除
コピー
[
201
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
201
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:26
店長「何事だーっ!?」
クロ「やべっ、店長だ!」
ミーくん「オラァ! 寝てろっ!!」ゴキン!
店長「ぐふっ!!」
ナレーション「ミーくんは、そのまま手頃なサイズの犬のぬいぐるみをかっさらった」
ミーくん「バーカバーカ! なめんじゃねーぞクソじじィ! ヒャッホーイ!」ダダーッ!
クロ「てめーそりゃ強盗だ強盗!」
◆
河川敷
クロ「ほれ、左足出しな」カポ
ミーくん「…なぁ、クロ。俺はバカなことをしてるんだろうか」
クロ「そりゃそーだ。おまえの話からすると、相手はおまえの顔すら知らねえんだろ?」
クロ「その上さらにぬいぐるみを着て彼女に近づくんだからな、単なるストーカーだぜ」
クロ「それでもおまえが行くっていうなら、応援くらいはしてやるよ」
ドタ八「おらは全面的にミーくんを応援するっぺ!」
ミーくん「クロ、ドタ八…」
[F001]
編集
削除
コピー
[
202
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
202
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:29
廃工場
ミーくん(ヌイグルミ)「ここに彼女がいるんだ…」ドキドキ
クロ「そうか。オイラはここで帰るから、しっかりやれよ」
ドタ八「おらは隠れて見張ってるだ」
ミーくん(ヌイグルミ)「お、おう。サンキューな」
ミーくん(ヌイグルミ)「と、とにかく落ち着くんだ。まずは相手を怖がらせないことだ」ソローリ
リリィ「……」
ミーくん(ヌイグルミ)(あれ…? ちょっと痩せたんじゃないかな?)
ミーくん(ヌイグルミ)(えーと、自然にさりげなく『通りすがりのシャイなワンちゃん』という設定だったな。せ、せーの…)
ミーくん(ヌイグルミ)「ヘッロー! ベイビー?」
ナレーション「うわ! 殺人ピエロ!」
クロ「ハチャー!」バキャ!
ドタ八「伊賀忍法“掌破火炎の術”!」ブワッ!
ミーくん(ヌイグルミ)「はうっ!」
ミーくん(ヌイグルミ)「な…、なんか違ったか?」
クロ「て、てめえ、今晩夢に出てきそうじゃねーか!」
ドタ八「せっかくのかわいい顔が台無しだったっぺ!」
[F001]
編集
削除
コピー
[
203
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
203
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:29
リリィ「……」
クロ「よし! まだ気づかれてないな」
クロ「今度はプレゼント作戦だ、こいつを持ってけ! さりげなく、だぞ」
ミーくん(ヌイグルミ)「うっわー、マンガ肉じゃねーか!」
ドタ八「どっから仕入れたんだ?」
クロ「いいから、行け!」
ミーくん(ヌイグルミ)「う、うん…」
テクテク…
マンガ肉 < スッ
リリィ「?」
ミーくん(ヌイグルミ)「た、食べなよ」
ミーくん(ヌイグルミ)「に、肉は嫌いだった?」
ミーくん(ヌイグルミ)「あ、怪しいもんじゃないよ。俺、通りすがりのシャイなワンちゃんだからさ」
クロ&ドタ八((ごくり…))
リリィ「…ありがとう。ずっと何も食べてなかったの」
リリィ「私、リリィっていうの。あなたは?」
ミーくん「お、俺はミーくん」
リリィ「うふっ、猫ちゃんみたいな名前ね」
ミーくん「よ、よく言われるよ」
クロ「ウシシ。ヘマすんなよ、ミーくん。ドタ八、あと任せたぞ」
ドタ八「わがっだ」コクッ
[F001]
編集
削除
コピー
[
204
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
204
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:30
シュララ軍団のアジト
ヒロスエ「クスッ」
コルテックス「…で、これはどういうロボットなんだ? 剛くん」
剛くん「ふふふ、これはわしが作り上げた犬型ロボット。名付けて初恋ロボ『ヒロスエ』ーーーっ!!」
エヌ・ジン(何故に初恋ロボ?)
剛くん「従順でおしとやか、男のためにすべてを捧げる女の鑑のような雌犬だ」
剛くん(これでミーくんがどこにいようと必ずたどり着く。猫型ではなく犬型にしたのは、怪しまれないためだ)
エヌ・ジン(田嶋ヨーコが怒りそうなフレーズだな)
コルテックス「へぇー。エヌ・ジン、ちょっと試してみろ」
エヌ・ジン「御意」
エヌ・ジン「お手」
ヒロスエ「」フミッ
エヌ・ジン「お手」
ヒロスエ「」ガブッ
エヌ・ジン「お手」
ヒロスエ「」プルプル
ナレーション「だっふんだ!」
エヌ・ジン「スクラァァァァァップ!!!!」ボガーン!
剛くん「何すんだよぉ!! せっかく造ったのにぃ!!」
コルテックス「コラー! 謝れエヌ・ジン!」
エヌ・ジン「申し訳ございません、つい腹が立って…」
[F001]
編集
削除
コピー
[
205
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
205
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:31
剛くん「よし、パワーアップしたぞ!」
剛くん「さっそく『ミーくんラブラブ作戦』の開始だ」
エヌ・ジン「いや何ですかその作戦名」
コルテックス「まあいいじゃん、おもしろそうだし」
剛くん&コルテックス「「発進!」」ガキン!
◆
念雅山
『『ええええぇぇぇぇぇーーーっ!!!! ミーくんが初恋ぃぃぃぃぃーーーっ!!!?』』
クロ「おー、みんなで見に行こうぜー」ニヤニヤ
ココ(あ、悪魔…)
ナレーション「でも、あんたも見に行くんでしょ?」
◆
公園
リリィ「私ね、ペットショップで生まれたの。かなり大きくなってから買われていったけど、すぐに捨てられちゃった」
リリィ「人間に餌をもらって育ってきたから、捨てられたら自分じゃ満足にご飯も探せないの」
ミーくん(ヌイグルミ)「……」
[F001]
編集
削除
コピー
[
206
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
206
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:31
リリィ「私もミーくんみたいに野良に生まれればよかった。そして、自分の力で何かをするの」
ミーくん(ヌイグルミ)「おっ、教えてあげるよ、僕が全部! ご飯の探し方も、喧嘩の仕方も!」
リリィ「本当!?」
ミーくん(ヌイグルミ)「うん! じゃあさっそく、今夜のご飯を探しに(ry」
ドドドドド
ヒロスエ「ミーくーん!! 愛してるわぁーーー!!」ドドドドド!
ミーくん(ヌイグルミ)「わあああああ!! 何だー!?」ブンブン
ドタ八(何だべ、あの化けモンは! ミーくんをくわえて振り回してるっぺ!)ガタガタ
リリィ「ミーくん!!」
ミーくん(ヌイグルミ)「リ、リリィ…、よーく見てるんだよ。喧嘩ってのはこーやって…」
ミーくん(ヌイグルミ)「打つべし! 打つべし! 打つべし!」ドカッ! バキッ! ボガッ!
ガトリング砲 < ジャコン
ミーくん(ヌイグルミ)「撃つべし!!」ドゴーン!
[F001]
編集
削除
コピー
[
207
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
207
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:32
リリィ「大丈夫? ミーくん。あの方、お友達?」
ミーくん(ヌイグルミ)「初対面ですっ!!」
ヒロスエ「やったわねぇ〜、ミーくん♪」ギギギ
ミーくん(ヌイグルミ)「逃げようリリィ!!」
リリィ「え? うん」
ヒロスエ「もぉーっ! バカ〜ン♪ こんなに愛してるのにィ!!」
ヒロスエ「えいっ♪ “初恋ミサイル”!」ブシュシュ!
ケロロ「…何でこうなってるでありますか?」
クロ「あれ? おっかしーな」
ミーくん(ヌイグルミ)「てめーっ! ナニモンだー!!」ドドド
ヒロスエ「フィアンセの顔を忘れたのーっ!?」キンキキン
ミーくん(ヌイグルミ)「ガトリング砲じゃびくともしない…! あ!」
覗きに来た人たち『『あっ!』』
ミーくん(ヌイグルミ)「クロー! みんなー! あの化け物なんとかしてくれー!」
クロ「わー! こっち来んなー!」
ヒロスエ「想いだけでも…、力だけでも…」
ヒロスエ「ミーくんに届けぇーーーっ!!」ドオオオオオン!
ケロロ「“ハイマットフルバースト”!?」
クルル「俺ってやっぱり、不可能を可能に…」
ドガアアアアアン!!!!
[F001]
編集
削除
コピー
[
208
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
208
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:35
ケロロ小隊「」チーン
クラッシュ「」チーン
まん丸&タヌ太郎&ツネ次郎「」チーン
ミーくん(ヌイグルミ)「う、嘘だろ? あいつらが一撃で戦闘不能に…!」
ヒロスエ「ミーくーん!」
ドタ八「伊賀忍法“天地鳴泣の術”!」ドワーッ!
ヒロスエ「ああーん! 空から地面から、頭が割れそうな泣き声が聞こえるー!!」
ドタ八「ミーくん、今のうちだべ!」
ミーくん(ヌイグルミ)「すまん、ドタ八!」
ヒロスエ「逃がさないわよぉ! えいっ、“初恋汁”!」ザパァ
ミーくん(ヌイグルミ)「これは…! あぶなーい! 何でも溶かす液だ!!」
ドタ八「ぬわーっ!!」
ミーくん(ヌイグルミ)「わ! やべっ、ぬいぐるみが…」ジュウウ
リリィ「あっ! あなたは!」
ミーくん「えっ!?」
リリィ「あの夜、私を助けてくれた猫さん!?」
クロ「いやぁ、礼には及ばんよリリィ。オイラ、クロってんだ」
リリィ「えっ?」
ミーくん「僕だよリリィー!!」
ミーくん「わーん! 殺してやるぅ!!」ドドドドド!
クロ「バカ、バカ! 軽い冗談だろっ!」
[F001]
編集
削除
コピー
[
209
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
209
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:36
ヒロスエ「コラァ♪ ミーくん!」
クロ&ミーくん「「わーっ!!」」
クロ「とにかく今は力を合わせてあの化け物をやっつけよう!」
ミーくん「よしっ!」
クロ&ミーくん「「合体!!」」ガキィン!
合体クロ「かかってこい! ブスガエル!!」ガシャ!
ヒロスエ「あ〜ん♪ ひっど〜い! ブスはいいけどカエルは許せなーい!!」
ケロロ「な、何故でありますか…」ガクッ
合体クロ「くらえーーーっ!!」ドーンドーンドーン!
合体ミーくん「ブスはいーのかよーっ!」ドドーンボガーン!
ヒロスエ「愛は無敵よォォオオオオオアアアアアアアアアアアアア!!!!」ゴオオオオオ!!
ドッゴーン!!
ヒロスエ「!!」ドシーン!
ナレーション「爆発によって吹き飛んだヒロスエが道路に!」
ナレーション「それを避けようとした車が衝突事故を起こして、横断歩道を歩く少女に迫る!」
[F001]
編集
削除
コピー
[
210
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
210
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:36
里子「きゃ…!」
リリィ「危なーい!」タッ!
ガッシャアン!
ナレーション「しかし、間一髪のところでリリィが少女の救出に成功した!」
両親「「里子ーっ!!」」
里子父「よかった、よかったー!」
里子母「ダメでしょ、一人で先に行っちゃ!」
ミーくん「ひえ〜っ、一般市民を巻き込んじまったよ!」
クロ「何を今更、オイラたちが今までぶっ壊してきたものを考えてみろよ」
ガン! ギッギィィ
クロ「ん!?」
ミーくん「ま、まさか…!」
ヒロスエ「――そろそろ本気、出そっかなぁ♪」クスクスクス
クロ&ミーくん「「嘘ーっ!!」」ガビーン!
ヒロスエ「真ん前から打ち砕く! 私の自慢の拳でぇ!!」ドンッ!
ヒロスエ「ミーくんへのこの想い、もっと! もっと!! もっと!!! かぁあああがぁあああああやあああああああけええええええええええええ!!!!」シュインシュインシュイン!
[F001]
編集
削除
コピー
[
211
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
211
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:37
クルル「ポチッとー」
ヒロスエ「」ドシーン!
クルル「ク〜ックックックッ、やっぱりこれがオンオフボタンだったか」
クロ「ばっ、バカやろう! 気づいてたんならさっさと押せよ!」
ポタッ ポタッ ザァー
ケロロ「ゲロ? 雨?」
テルテルくん「テカランー!」ビエー!
まん丸「テルテルくんだ!」
ツネ次郎「そうか、さっきの自動車事故に巻き込まれたんだな。怖くて泣いちゃったんだ」
◆
念雅山
紫狼沙「むっ! 雨が目に…!」
乱子「たあ!」ガッ!
紫狼沙「う!」
乱子「やったぁ! 紫狼沙様に一撃加えたぞ!」
乱子「ではこれで紫狼沙様の弟子にしていただけるんですね!」
紫狼沙「よいか乱子…、よく聞くのだ」
乱子「やったぁ、弟子だぁ! ありがとうございました! じゃあよろしくー!」タッタッタッ
紫狼沙「いや…、よろしくって…」
[F001]
編集
削除
コピー
[
212
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
212
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:37
ナレーション「乱子の恋が一歩前進していた一方で…」
ナレーション「リリィは、彼女が助けた女の子とその家族に貰われていくことになりました」
ミーくん「リリィは、優しい飼い主のもとで暮らすのが一番幸せだよ」
リリィ「でも、やっぱり私、ミーくんと一緒が…」
ミーくん「心配すんなって。地球の果てにいたって会いに行ってやるぜ、ベイビー」パチン
リリィ「約束ね、ミーくん…!」
ブロロロ…
クロ「…もういいぞ」
ミーくん「うおおおん!! びええん!!」ヒックヒック
ドタ八「ミーくん…」
クラッシュ「わかる、わかるぜ、その気持ち」ウンウン
タヌ太郎「オイラたちは、ああならないように気をつけような」
ギロロ「なぜ俺に言う」
クルル「おーい、泣いてる場合じゃねーぞ。こいつを見な」
剛くん『ミーくーん!』
ミーくん「えっ、剛くん!?」ガバッ
[F001]
編集
削除
コピー
[
213
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
213
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/10/09/08:38
ドロロ「内部に小型テレビが…」
ケロロ「ああっ! モア殿とオババ殿も一緒に映ってるであります!」
剛くん『これを見ているということは、無事ヒロスエを止めることができたみたいだね。いや〜、さすがわしの自信作だ!』
クロ「ふざけんな! 今回ばっかりはマジで死ぬかと思ったわ! おまえの発明の中で一番強いじゃねーか!」
まん丸「まあまあ…」
クルル「これは録画された映像だから、言い返しても無駄だぜェ」
剛くん『現在我々は―――――に存在する、シュララ軍団のアジトに捕まっている!』
タママ「ギルルが言ってたのと同じ場所ですぅ!」
ギロロ「全員同じ場所に捕まっているのか」
剛くん『最近、彼らは大規模な作戦の準備をしているらしく、アジトを手薄にしていることが多い。そのタイミングを見計らって我々を救出しに来てくれ!』
ミーくん「わかったよ、剛くん!」
ケロロ「よぉし! 魔界へ行ったメンバーが戻って来たら、すぐに救出作戦を立案し、決行するであります!」
第6話A『皆様大変長らくお待たせ致しました。ついに登場、初恋ロボ ヒロスエ!!』完
[F001]
編集
削除
コピー
この記事があるページへ
△
||
1-
||
投稿
||
更新
||
検索
🔙 スレッド一覧
日間
週間
月間