ひたすらカオスですけど、一応勧善懲悪物語です。
[
1
]
灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2022/05/01/22:49
ボーボボのナレーション「前回のあらすじ! 大地震によって出現した時空の歪みに飲み込まれ、原始時代にタイムスリップしてしまったケンとリカは、そこで宇宙人と出会い――!」
ケロロのナレーション「ちょっと待てー! これこのスレが始まりだから、前回とか無いよ!」
ボーボボのナレーション「えっ!? お、おい、なんか違うみたいだぞ。どうなってんだよ…何?こっちが本物!?」
参戦作品
○ボボボーボ・ボーボボ
○トラウマイスタ
○魔法陣グルグル
○ファントム・キングダム(小説版)
○ケロロ軍曹
グルグルのメッセージウィンドウ【ろくなコラボじゃなかった!】
#毎週日曜更新予定。
#もくじ
>>2-9
プロローグ
>>10-20
第1話
>>21-36
第2話
>>37-65
第3話
>>66-86
第4話A
>>109-128
第4話B
>>87-97
第5話A
>>129-184
第5話B
>>98-108
第6話A
>>185-205
第6話B
>>206-227
第7話
>>228-252
第8話
>>253-291
第9話
>>292-317
第10話
>>318-336
第11話A
>>337-379
第11話B
>>380-415
第12話
>>416-456
第13話
>>457-489
第14話
[SHV41]
編集
削除
コピー
▽
||
1-
||
投稿
||
更新
||
検索
147300HIT
投稿数:508/1000
[
21
]
灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
[
21
]
灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2022/05/22/21:37
第2話「勇者登場」
日向家、ケロロ自室
シュバッ
ドロロ「隊長殿、大変でござる!」
シーン…
ドロロ「…留守でござるか?」
冬樹「あ、ドロロ」
ドロロ「冬樹殿! 隊長殿たちを知らないでござるか!? 火急の用事でござるのだが…!」
冬樹「あれ、ドロロ知らないの? 軍曹たち、今ゼタっていう魔王のところにみんなで出向してるんだよ?」
ドロロ「み、みんな…!? 僕は…!?」ガーン…
ナレーション(ケロロ)「今回も、忘れられちゃったね…」
◆
新ゼタ魔界
ケロロ「基地の内装は以上であります。ボーボボ殿たちも、空き部屋を好きに使っていいでありますよ」
ボーボボ「すまないな、ケロロ。寝床まで用意してもらって」
ケロロ「いえいえ。これから一緒に戦う仲でありますから、これぐらい当然であります」
首領パッチ「しっかし、カッケーな! 基地って」
天の助「ああ! こういうのって、いくつになっても心が踊るぜ!」プルプル
ビュティ「いや、全身が踊ってるよ」
首領パッチ「俺なんか興奮で無敵要塞ザイガスになっちゃうもんねー!」ズドーン!
ケロロ「わあああああ!?」
クルル「おいおい、気を付けろよ。この基地には、いざって時のための自爆スイッチが――」
三馬鹿『えっ?』ポチッ
ビュティ「既に押してるー!!」
三馬鹿『ぎゃあああああ!!』ボガーン
ビュティ「バカだけ吹っ飛んだー!!」
クルル「俺以外が押すとそうなるんだよ」クーックックックッ
ケロロ「我輩が安易に爆発オチに逃げないための処置であります」
ギロロ「そんな理由!?」
メルサ「今の音は何ですか?」
ビュティ「ボーボボたちが爆発で吹っ飛んだんです…」
メルサ「まあ大変、回復してあげましょう」ポワー
首領パッチ「んなもんいらねえ! コーラよこせやー!」
メルサ「どうぞ」つ コーラ
首領パッチ「あ、ど、どうも…」
ビュティ(ボケを潰された…)
ケロロ「ところでメルサ殿、ゼタ様はご一緒ではないでありますか?」
メルサ「ゼタ様なら、今はお昼寝中ですわ」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
22
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
22
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/22/21:41
青い髪の少女「おいも、おいも♪」
ゼタ本「ぐおーすかー」
青い髪の少女「〜♪」つ マッチ
ボッ
メラメラ…
ゼタ本「ぐわぁぁぁぁーー!!?」
ドタバタドタバタ
青い髪の少女「あーあ。火、消えちゃった」
ゼタ本「き、貴様は……あの時の!?」
シュンッ
プラム「何の騒ぎなの、これは?」
ゼタ本「こいつが! この小娘がこともあろうに我に火を放ったのだ!」
プラム「なんですって? この子が?」
青い髪の少女「……」
プラム「あなた、本当にゼタに火をつけたの?」
青い髪の少女「うん。ホントよ」
プラム「や、やけに素直に白状するわね、この子…」
プラム「そう言えば、あなたの下僕と協力者(笑)はどうしたの?」
ゼタ本「そうだっ! 誰も気づかなかったのか!?」
ゼタ本「下僕たちよ、出てこい! インバイト!」ドーン
メルサ「どうしたのですか?」
ゼタ本「この小娘が我を担ぎ出して火を放ったのだ!」
ミロード「5ページ全焼してますね〜。半焼が8ページでぇ、焦げたのが17ページもありますよぉ〜」
ゼタ本「笑い事かっ!」
アルタ「しかし、気配は感じなかったがのぅ」
メルサ「私も気づきませんでしたが」
ルミネ「あたしも気づかなかったよ」
ゼタ本「おまえは鈍いから話にならん!」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
23
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
23
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/22/21:42
ゼタ本「おい、貴様、何者だ!?」
青い髪の少女「……」ジー
メルサ「……」
青い髪の少女「ふぅん…」
ゼタ本「おい、小娘! 我を無視するな! アレクが放った刺客か!?」
キィィィン…
シードル「くっくっくっ……そんな小娘を刺客だと? 笑わせてくれる」
【冥王シードルが現れた!】
ナレーション(ケロロ)「シャアさん!?」
ゼタ本「冥王シードル……冥界から滅多に出ることのないおまえが、珍しいな」
シードル「貴様の窮地を予言者プラムから聞いてな。無様な姿を見物に来てやっただけだ。くっくっくっ…」
ゼタ本「冥王シードルよ、この小娘はおまえの仲間か?」
シードル「仲間? 俺にそんなものがいると思うか? くだらん昔の仲間なら冥界の底だ」
シードル「貴様のかつての弟子を除いてな…!」
青い髪の少女「おいも、おいも♪」
ミロード「ああ〜、焼き芋が作りたいんですねぇ」
シードル「それにしても魔王ゼタよ。こんな足運びも気配の消し方も知らぬ小娘を刺客呼ばわりするとは、姿だけでなく魔力まで落ちたな」
ゼタ本「ふん…」
ゼタ本(どういうことだ…? この小娘には、確かに気配を消す力は無さそうだ。だが、アルタにも感じられなかった、とは…)
ゼタ本「小娘、貴様は何者なのだ? 我に恨みでもあるのか?」
青い髪の少女「上手に焼けました〜♪」
ミロード「私が焼きました〜♪」
ゼタ本「こいつら…」ピクピク
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
24
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
24
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/22/21:43
プラム「ちょっと待って、ゼタ。この子、おかしくない?」
ゼタ本「おかしいのは、こいつの行動を見ればわかる」
プラム「そうじゃなくて、こんな普通の子が、この空間に存在できるなんて、おかしいわ」
ゼタ本「うむ……それは我も気になっていたのだが…」
ナレーション(ケロロ)「あれ? じゃあ何で軍曹たちは平気なの?」
ゼタ本「我の魔力で保護しているからだ」
ナレーション(ケロロ)「ああ、なるほど…」
青い髪の少女「おいしー♪」
ミロード「ほくほく〜♪」
ゼタ本「それにしても、この小娘、自分の立場がわかっているのか?」
プラム「あまり、わかってない様子ね。バカなのか大物なのか…」
ゼタ本「おい、小娘! 名前は?」
青い髪の少女「…トレニア」
ゼタ本「トレニア、か…」
ゼタ本(って、のんきに名前など聞いてどうする!? いつもの我なら問答無用でこの小娘を八つ裂きにしているはず。どうしたというのだ、我は…!?)
ゼタ本(相手は我を殺そうとした娘だぞ!? なぜ一向に殺意が湧いてこぬのだ!? こんな姿になったおかげで、我はおかしくなってしまったのか!?)
プラム「どうしたの、ゼタ? 様子が変よ?」
ゼタ本「むっ…? いや、何でもない」
プラム「この子、どうする? この場で始末しとく?」
ゼタ本「そうだな…」
ヒョイ
ゼタ本「メルサ?」
メルサ「そんな必要はないでしょう? 最強の魔王が、女の子ひとりに真剣になるなんて」
ゼタ本「ふむ、確かにそうだな」
ゼタ本「――放っておけ」
プラム「どうしたの、ゼタ? やっぱり変よ!?」
ゼタ本「いいから、その小娘は放置しておけ。誰も手を出すな。ここは我の魔界だぞ」
プラム「……」ポカーン
プラム「ねえ、どうしたっていうのかしら、ゼタは…?」
シードル「予言者なんだろ? 天才なんだろ? ゼタの考えを当ててみろよ」ニヤリ
プラム「む…!」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
25
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
25
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/22/21:45
シードル「……」チラ
メルサ「……」
シードル「その女はなんだ?」
ゼタ本「我の下僕だ」
シードル「そうか…」ククッ
ゼタ本「何がおかしい?」
シードル「いや、女に守られたガキのようだと思ったまでだ」
ゼタ本「何だと!?」
シードル「それで? どうすればよい?」
プラム「ゼタに願いを書き込めばいいわ」
ゼタ本「って、協力してくれるのか?」
シードル「己のこともわからぬやつが、俺の造り出したもので命を長らえるというのはおもしろいではないか。くっくっくっ…」
ゼタ本「いちいち腹の立つ言い方だな…」
カキカキ
ゼタ本「お、おい、痛いぞ!」
シードル「それくらいで音をあげるか? 最強なんだろう?」
ペカーン
ゼタ本「おおっ! これで魔王城も下僕たちも自由に造れるぞ!」
ゼタ本「感謝するぞ、冥王シードルよ」
シードル「勘違いするな。俺の目的のためだ」
ゼタ本「おまえの目的だと?」
シードル「心配するな。おまえには関係ない。それとも――」チラ
メルサ「……」
ゼタ本「どうした?」
シードル「いや、何でもない。楽しみだな。くっくっくっ…」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
26
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
26
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/22/21:47
ゼタ本「何だ、あいつは…?」
アルタ「ものすごい殺気であったな」
ルミネ「もう少しでびびって手榴弾投げるところだった」
ゼタ本「殺気? そうだったか?」
アルタ「さすがは主じゃな。感服した」
ルミネ(ただ鈍いだけじゃ…)
ドドドドド…
ゼタ本「今度は何だ?」
ラグビーボーボボ「トライ!」
ボール首領パッチ「ぎゃあ!」グシャ
ゼタ本「うおおおお!?」
天の助「決まったー! ボーボボチーム一点リードー!」ピー
首領パッチ「バカヤロー! トライされてんじゃねー!」
ゼタ本「我にどうしろと!?」
ビュティ「すみませんゼタさん、ケロロさんが呼んできてって」
ゼタ本「何?」
◆
ドロロ「ケロロ君……どうしてその"みんな"に僕は入っていなかったの…? いなかったからなんて言ってもダメだからね。聞き飽きたんだからもうそれ…」ドロドロ
ケロロ「いやその、なんといいますか…」
ゼタ本「おい軍曹、来てやったぞ――って、何だその青いのは?」
ギロロ「ドロロ兵長。俺たちの仲間だ」
クルル「ついさっきまで、存在を忘れてたけどな」クーックックックッ
アルタ「ほう、忍者か」
ケロロ「あ、ゼタ様! ほらドロロ、大事な話があるんでしょ!?」
ドロロ「……」
ドロロ「ギリが……完全に復活したでござる…!」
ケロロ「な、何ですとー!?」
ゼタ本「復活? どういう意味だ?」
クルル「魔王ギリは、今から300年前にミグミグ族っていう部族が使う、グルグルっていう魔法で封印された過去があるんだよ」
ドロロ「左様。しかし、配下である悪魔デマが、ピグナピナ大陸においてギリ復活の最後の儀式を行い、ギリは完全に目覚めたのでござる!」
ゼタ本「ふん。どちらにせよ、ギリは倒さねばならん相手の一人だ。復活していようがいまいが、関係無いわ!」
ミロード「ゼタ様はそれでいいんでしょうけど〜…」
ドロロ「それともう一つ。ピグナピナ大陸のとある地にて、ギリの復活パーティーが行われるという情報を入手したでござる!」
ゼタ本「よし。軍曹、出撃準備だ! この宇宙最強魔王ゼタが、魔王ギリに宣戦布告してくれる!」
ケロロ「りょ、了解であります!」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
27
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
27
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/22/21:48
犬小屋付近
田楽マン「あー、落ち着く…」スッポリ
トレニア「はい、あなたにもあげる」つ 焼き芋
デスサーベル「にゃー」
プラム「いつの間にかデスサーベルを手懐けてるわ、この子…」
トレニア「この子、この間からいるよ」
プラム「この間ですって?」
トレニア「もちろん、ゼタの魔界ができた時よ。私と一緒に駆けっこしてたの」
プラム「何ですって!?」
プラム(ゼタから連絡を受けてすぐに行ったのに、そこに誰かがいたなんてありえない。私もゼタも気づかなかったとでもいうの、この子は!?)
プラム「トレニア、だったわね? 聞かせてちょうだい。あなたの狙いは何なの?」
トレニア「狙いって?」キョトン
プラム「とぼけないで。答えるのよ。どうしてゼタを殺そうとしたの?」
トレニア「ころす? そんなつもりなかったけど? ただの気まぐれよ」
プラム「あなた、私をおちょくるつもり? どこの世界に気まぐれで魔王を燃やすやつがいるっていうのよ!?」
トレニア「あなた、怒るとかわいいわね」クスッ
プラム「Σ(゚д゚)」
トレニア「わかったわ!」
プラム「何がわかったっていうの?」
トレニア「予言者の真似がしたくて、そんなふうに何でも知りたがるのね?」
プラム「よ、予言者の……真似ですって――?」
トレニア「うん。でもね、世の中のすべてを知ろうなんて、やめておいたほうがいいわよ?」
トレニア「いいことばかりじゃないし……知らないほうがいいこともあるから、ね?」
デスサーベル「にゃー」
トコトコトコ…
プラム「あの子はいったい何なの? 何を知ってるっていうの…」
田楽マン「Zzz」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
28
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
28
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/22/21:50
ピグナピナ大陸
ヘッポコ丸「ボーボボさーん! ビュティー! 天の助ー!」
破天荒「おやびーん!」
ソフトン「ここにもいないか…」
ヘッポコ丸「クソッ! やっと幻想青魔界から脱出できたと思ってたのに、まったく知らない場所に出るなんて!」
破天荒「おい、あんた! バビロン神の力とかでなんとかなんねーのかよ!」
ソフトン「バビロン神様は全能だ。だが、その御力を常に与えてくれるわけではない」
ソフトン「現地人を見つけて、地道に情報を集めるしかないだろう」
破天荒「それしかねえか…」クッ
ピ〜ヒャラ〜ラ〜
ソフトン「む、こっちから音楽が!」
ヘッポコ丸「誰かいるのか!?」
破天荒「行ってみようぜ!」
タッタッタッタッタッ…
ソフトン「すいません、道を訊ねても――」
キタキタおやじ「はい?」
ソフトン「」
キタキタおやじ「」
ウンコ&腰ミノ姿のハゲおやじ((うわー!! すごいの出たー!!))ガビーン!
【お互い様だった!】
ソフトン「あ、いや、驚いてすまない。俺はソフトン、わけあって旅をしているアイスクリーム屋だ」
キタキタおやじ「これはご丁寧に。こちらこそ驚いてすみません」
キタキタおやじ「私の名はアドバーグ・エルドル。通称"キタキタおやじ"と申します」
ソフトン(この対応……見た目は奇抜だが、中身は全うな御仁だな。信用できる)
破天荒「ソフトン、誰かいたか――って何だこの変態!?」
ヘッポコ丸「サービスマンの親戚か!?」
ナレーション(ボーボボ)「一緒にしないで!」
ソフトン「おまえたち、失礼だぞ。こちらはアドバーグ・エルドル殿だ」
ソフトン「アドバーグ殿、こっちの二人は俺の仲間で、白髪の方がヘッポコ丸、金髪の方が破天荒」
キタキタおやじ「よろしく。それで、私に何の用ですかな?」
ソフトン「実は俺たち、仲間とはぐれてしまって……ここはどこだろうか?」
キタキタおやじ「ピグナピナ大陸の、魔王ギリ復活パーティーの会場のすぐ近くですぞ」
三人『へー』
三人『……………』
ソフトン「何ぃー!? 魔王ギリが復活ー!?」
ヘッポコ丸「しかもその復活パーティー会場のすぐ近くー!?」
破天荒「ピグナピナ大陸って、おやびんたちから遠いってレベルじゃねーぞ!?」
ドサクサ妖精「だいこんらん、だいこんらんですぞ!」
キタキタおやじ「お、落ち着いてくだされ!」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
29
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
29
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/22/21:54
ニケ「おーい、おやじー! そろそろ潜入するぞー!」
キタキタおやじ「勇者どの!」
ヘッポコ丸「勇者?」
ニケ「ん? 誰だそいつら――」
ソフトン「……」
ニケ「ウンコを拾ってくるなんて……おやじ、ついに認知症が…!」カタカタ
キタキタおやじ「まだそんな歳ではありません! そもそもこの方はソフトクリームですぞ!」
ニケ「あ、そうなの!?」
ソフトン「まさか…」スッ
ヘッポコ丸「ソフトンさん?」
ソフトン「失礼。魔王ギリを倒すべく旅をしているという、勇者ニケ殿だろうか?」
ニケ「うん」
ヘッポコ丸&破天荒『な、何ぃぃぃぃーー!!?』ガビーン
破天荒「こんなガキが勇者!? 嘘だろ!?」
ヘッポコ丸「俺より年下だろうに、すごいな…!」
ニケ「いや〜、それほどでも」
ククリ「勇者さま〜!」
ニケ「ククリ」
ククリ「早く早く! デマさんが出てきちゃった!」
ニケ「わかった、今行く!」
キタキタおやじ「それでは、私たちはこれで。仲間と再会できるよう、祈っておりますぞ」ニッコリ
ソフトン「ちょっと待て! 三人だけでか? 危険過ぎる!」
ヘッポコ丸「俺たちも行くよ! 下手に動いて、迷いたくないし」
破天荒「…たまにはボーボボの真似して、ガキのお守りでもしてみっか」ポリポリ
キタキタおやじ「…ありがとうございます。ささ、ついてきてくだされ」
【ヘッポコ丸、ソフトン、破天荒が仲間に加わった!】
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
30
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
30
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/29/22:24
パーティー会場
デマ「ようこそ、ギリ軍のモンスターたちよ」
デマ「いまこそ! 我らの時代だ! 立ち上がれモンスターたちよ!」
ギリ軍『オ〜〜〜ッ!!』
ククリ「きゃ〜っ、モンスターばっかり…」
破天荒「いや、当たり前だろ」
ニケ「見つかったらアウトだな…」
ソフトン「だが、アドバーグ殿は普通に混じっているぞ?」
味方一同『だぁあ!?』バターン
キタキタおやじ「勇者どの! こっちのほうがよく見えますぞ」
ニケ「いっ…!」
破天荒「あのバカ!」
モンスターA「勇者…?」
モンスターB「お〜い、こいつら人間みたいだぞ!」
ニケ(や、やばいっ)
ククリ「どうしよう勇者様〜」
ニケ「な…なあに、俺に任せろ。必殺「にげる」コマンド!」
ヘッポコ丸「にげるコマンド!? 興味深い!」
ナレーション(ボーボボ)「説明しよう。ヘッポコ丸はバトルオタクなのだ」
ニケ「くせえっ!」
一同『えっ!!』
「くせえ!」「くせえっ!」「うそっ」「俺じゃねえぞ!」「くせえ!!」
「くせえ!」「くせえ!」「くせえ!」
ニケ「よし、今の内に――」
モンスターA「あーっ!!」
ニケ「!?」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
31
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
31
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/29/22:25
モンスターA「見ろ! ウンコだ! ウンコがいる!!」
ソフトン「えっ」
ギリ軍『何ぃぃぃぃーーーっ!?』ガビーン!
モンスターA「くせえ原因はおまえかー!」
モンスターB「やっちまえ!!」
ギリ軍『うおおおおお!!』
ソフトン「ちょ、違…! うわあああああ!!」
キタキタおやじ「ソフトン殿ー!」←戦犯
ニケ「「にげる」コマンド失敗!?」
ソフトン「俺にかまうな! 勇者殿に比べれば、俺の命など安い!」
ニケ「何言ってんだよあんた!?」
ククリ「勇者様、ソフトンさんを放っておけないよ!」
ニケ「わかってる! でもこの数をどうやって…!」
ヘッポコ丸「みんな、鼻をつまめ!」
ニケ&ククリ『え!?』
ヘッポコ丸「おまえらやめろー! くさいのは、くさいのは――」
オナラ真拳奥義"皐月"!!
ヘッポコ丸「俺だぁーっ!!」ブホォー!
ギリ軍『ぎゃああああああああ!?』
ニケ「何じゃそりゃあ!?」
破天荒「ガキにしちゃあ上出来だな!」
カギ真拳奥義"LOCK"!!
ギリ軍『ぐわああああああああ!?』ズガシャシャシャン!
破天荒「食らったやつらは1日動けねえ。勢いの削がれた今がチャンスだ!」
ニケ「何だこいつ、一人だけカッケェ!」
ククリ「すっごーい…!」
ソフトン「恩に着るぞ、破天荒、ヘッポコ丸!」
破天荒「礼なら後だ! 今度こそ逃げるぞ!」
ニケ「おう!」
【勇者たちは逃げ出した!】
デマ「逃がすな! 追えー!」
ギリ軍『おおーっ!!』
キタキタおやじ「ひひらりら〜♪」
【おやじは躍りに夢中で逃げ遅れた】
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
32
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
32
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/29/22:26
ニケ「よし、ここまで来れば――」
デマ「逃げられると思っていたのか?」
ククリ「デマさん!」
ニケ「しつこいぞ、カヤ2世!」
デマ「そのあだ名は止めろ!」
ソフトン「追い付かれてしまったか…」
ヘッポコ丸「くっ、数が多すぎたんだ!」
デマ「何だか見覚えの無い者もいるが……おまえたちならギリ様へのちょうどいい手土産となるだろう」
デマ「グルグル使いは生きたまま捕らえよ! それ以外は始末するぞよ!」
ギリ軍『うおおおおお!!』
ニケ「…っ!」
プルプル真拳超奥義"ところてん爆撃"!!
ヒュー
ボガーン! ボガーン! ボガーン!
モンスターA「ぎゃああああああああ!?」
モンスターB「マズゴパァ!!」
ヘッポコ丸「今のはプルプル真拳……天の助か!?」バッ
おかん天の助「あんたたちー! うちの子になにしとんねん!!」バーン
ヘッポコ丸「いつおまえの子になった!?」ガビーン
ナレーション(ボーボボ)「でもそれぐらいかわいがられてますよね、あなた」
破天荒「何だテメーか…」ハァ
ソフトン「……」
天の助「冷てぇ!」ガーン
首領パッチ「何だよ、助けがいらねーなら帰るぞ」
破天荒「おやびーん! お会いしとうございましたー!」ガバァッ
パチ美「いやん痴漢!」バキッ
破天荒「ごふっ!」
ソフトン「あの二人がいるということは…!」
ビュティ「ソフトンさん! よかった!」
ボーボボ「加勢するぞ、ソフトン」パキポキ
ソフトン「ビュティ、ボーボボ」
デマ「ボーボボ…? ボボボーボ・ボーボボか!? マルハーゲ帝国だけでなく、我々まで敵に回すつもりか!」
ボーボボ「本当は魔王ギリなんてどうでもよかったんだけど、色々あったからテメーらもぶっ潰す!」
ビュティ「どうでもよかったの!?」ガビーン
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
33
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
33
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/29/22:28
ゼタ本「おお、いるわいるわ。有象無象どもが…」
ニケ&ククリ『本が喋ったー!?』
ゼタ本「軍曹、この中で一番位が高いやつは誰だ?」
ケロロ「あの歯を剥き出しにしているやつであります! あれこそ悪魔デマ! ギリ軍の幹部の一人!」
ゼタ本「ほう…」
デマ(な、何だ、あの本は。マジックアイテムの類い……にしては、魔力が膨大すぎる!)
ゼタ本「悪魔デマよ、聞くがいい。我が名はゼタ、宇宙最強の魔王なり!!」
デマ「宇宙最強の魔王だと!?」
ゼタ本「我はたった今、魔王ギリに宣戦布告する…」
ボーボボ「おまえら、皆殺し」
ゼタ本「こらっ! 我より先に言うな!」
ボーボボ「いやー、声が似てるからつい…」テヘッ
ゼタ本「と、とにかく! 我は魔王ギリ打倒をここに宣言する! 貴様は即刻、その旨をギリに伝えるべく帰るがよい!」
デマ「……」
デマ「ふん! はったりはよすぞよ。確かに魔力は桁外れのようだが、そんな情けない姿をした宇宙最強魔王など、いるわけないぞよ!」
アルタ「ゼタ様、言われてるよ?」
ゼタ本「…メルサ、我を少し右に向けろ」
メルサ「こうですか?」クイッ
ゼタ本「うむ」
デマ「? 何を――」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
34
]
灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
[
34
]
灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2022/05/29/22:29
ゼタ本「ゼタビィィィィンムゥゥゥゥ!!」ピカッ
ドヴォォォォ!!
ニケ&ククリ『目から極太ビーム撃ったー!?』
ケロロ「え、何言ってるのあんたら」
タママ「宇宙でなら目からビームは常識ですぅ」
ギリ軍『ぎゃああああああああ!!』
首領パッチ「俺もかー!?」
天の助「巻き添えだー!」
ビュティ「知ってた」
シュウウウウ…
デマ「バカな……我らが軍勢が、一撃で半分消し飛んだだと…!?」
天の助「」ドロォ…
首領パッチ「ビュティ、サンマ食う?」プスプス
ビュティ「いらない」
ゼタ本「信じる気になったか?」
デマ「ぐっ…!」
モンスターA「で、デマ様…!」
デマ「撤退だ。我々が滅びることを、ギリ様は望んでおられない……あの御方はホワイト上司だからな」
ルミネ「えっ、そうなの?」
ミロード「羨ましいですねぇ」
ギロロ(同じく…)
ゼタ本「おまえらっ!」
デマ「魔王ゼタ、覚えておくぞよ!」シュンッ
【ギリの軍勢は逃げ出した】
ニケ&ククリ『……』ポカーン…
ソフトン「再会できて嬉しいぞ、ボーボボ。だが、魔王ギリと戦うために、魔王と手を組むとはどういうことだ?」
ボーボボ「詳しいことはそこにいるケロロに聞いてくれ。俺のダンスフレンドだ」
ケロロ「押し付けられた!?」
ニケ「な、なあ、あんた、本当にギリを倒すのか?」
ゼタ本「ん。そうだが……小僧、何者だ?」
ニケ「俺はニケ! ギリを倒すために旅をしている勇者です! あなたの仲間にしてください!」
一同『え〜〜〜ッ!?』
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
35
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
35
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/06/05/22:20
ゼタ本「…理由を聞いていいか?」
ニケ「魔王ギリ復活となれば、戦いとかがきつくなる…」
ニケ「でも俺は……楽がしたいんだぁー!!」
【勇者は心の底から叫んだ!】
一同『え〜〜〜ッ!?』
ニケ「あんたらと手を組めば、ギリを楽に倒せる! そう思ったんです!」
ククリ「さすが勇者様、ナイスアイディア♪」ニッコリ
ビュティ&ヘッポコ丸『どこがじゃー!』
ゼタ本「――はっ、いいだろう。勇者ニケ、おまえも我らの仲間に加えてやろう」
アルタ「よろしいのか? 主よ」
ゼタ本「かまわん。世の中には、魔王になる勇者がいるのだ。魔王の仲間になる勇者がいてもいいだろう」
◆
新ゼタ魔界
田楽マン「犬小屋で和んでたら出撃できなかった…!」グスン
タママ「これで僕がマスコットとして一歩リードですぅ!」ゲラゲラ
ビュティ「まだ張り合ってるの?」
ニケ「……」
ククリ「……」
プラム「……」
ヴァルヴォルガ「……」
バビロン「……」
シードル「……」
【勇者たちは魔王たちに囲まれている】
ニケ「あんたら、本当にみんな魔王なの?」
プラム「そうよ。私からすれば、あなたが勇者ということの方が驚きだわ」
バビロン「その若さで、よう頑張っとるのう。いや、若いからこそか?」
ミッキー「楽がしたいからゼタに協力したいだなんて……今までラスボスとして色んな勇者と会ってきたけど、君みたいな勇者は初めてだよ」
オルフェリア「そうね……シードルちゃんはどう思う?」
ドライゼン「元勇者なんだろ? ガハハハッ!」
シードル「……」
ニケ「あんたが、魔王になった勇者?」
シードル「…何だ。文句があるのか?」
ニケ「いや、無いよ」キッパリ
シードル「そうか」
シードル「…楽しいか? 勇者」
ニケ「ううん」
外野『えーっ!?』ガビーン
ニケ「俺は冒険が楽しいんだよ。魔王退治は、そのついでぐらいでちょうどいい」
シードル「……」
シードル「――くっ」ニヤリ
シードル「ははははっ! そうか、冒険が楽しいか!」
シードル「そうだよなぁ……せっかく仲間がいるんだ。楽しいのはそっちだよなぁ…」
ククリ「シードルさんの仲間は、今どうしてるんですか?」
シードル「俺の仲間か? 死んだ。一人を残して、魔王に皆殺しにされたんだ。その残った一人も火炙りにされた」
ククリ「えっ……ごめんなさい!」ペコ
シードル「謝るな。昔の話だ。それに、今はやつより俺の方が強いからな」
ニケ「いや生きてんのかい、その魔王」
シードル「ああ。そこの予言者プラムの父親だ」
プラム「えっ」
ミッキー「そーなの!?」
バビロン「こりゃたまげたわい!」
プラム(こいつ……どうやって私とあいつの関係を知ったっていうの…!? 元人間だと侮っていたわ…!)
シードル「ニケ、俺はおまえが気に入った。刀の使い方ぐらいなら教えてやるが、どうだ?」ニヤリ
ニケ「じゃあ、気が向いたらで」
ククリ「勇者様!」
[SHV41]
編集
削除
コピー
[
36
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
[
36
]
灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/06/05/22:22
ザン大陸、ギリの城
ギリ「宇宙最強魔王ゼタ…? 確かにそう名乗ったのか」
デマ「はい」
デマ「…ギリ様、相手の力量を見抜けず、多くのモンスターを失ったのは私の失態です。いかような罰もお受け致します」
ギリ「馬鹿者!」クワッ
デマ「っ!」ビクッ
ギリ「デマよ、私は今回、私の復活を祝おうと集まってくれた多くの忠臣を失った。その上でおまえを罰しろだと?」
ギリ「それでは私が損をするばかりではないか! そんなことを考えている暇があったら、次の作戦に取りかかれ!」
デマ「ぎ、ギリ様…!」ジーン…
ギリ「それと、カヤとレイドを呼び戻せ。これからの戦いには、あの二人が必要だ」
デマ「はっ! それでは、失礼します!」
タッタッタッタッタッ…
ギリ「……」
ギリ「宇宙最強魔王か…」
ギリ「くだらぬ。どのみち、私を倒せるのは勇者とグルグル使いのみなのだ」
第2話「勇者登場」完
[SHV41]
編集
削除
コピー
この記事があるページへ
△
||
1-
||
投稿
||
更新
||
検索
🔙 スレッド一覧
日間
週間
月間